メルマガ登録

ウェブの能力と脳力を最大限に高めるヒントをお届け! 365日スマホで学べる! 起業家Web戦略メールセミナー

最近の記事

高次脳機能障害の症状と対処法

 
症状とその対処法・・・
 
 
高次脳記憶障害の中で、前回は記憶障害
についてお話ししました。
 
 
今回は以下の障害についてです。
 
 
■ 注意障害
 
 
前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、会話や思考がとぎれとぎれになり、
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
 
 
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
「4つの注意の機能」とは・・・
 
 
続けられる力(注意の持続)
注意がそれずに目的を持った行動を行うこと。
 
 
見つけられる力(選択性注意)
いろいろな刺激の中から、他の刺激に
振り回されないで1つの刺激を選択できること
 
 
同時に見つけられる力(同時処理)
一度に2つ以上のことに対して、同時に注意を向けて行動を行うこと。
 
変えられる力(注意の転換)
1つの行動から別の行動へ注意が変換できること。
 
 
<注意障害への対処法>
そのような場合は、ひとつの作業を
ずっと長くやらせるのではなく、
いろいろな作業を組み合わせて、
興味を持たせ続ける工夫が有効です。
 
 
そして、同時に複数の作業を与えるのではなく、
静かな環境で一つ一つ確実に作業をこなせるようにして、
作業が達成したら褒めることが重要です。
 
 
■ 遂行機能障害
 
前頭葉の障害により
引き起こされることが多い遂行障害。
 
 
計画性をもって行動したり、
周囲の変化する状況に対応できなくなります。
 
 
話したり、書いたり、聞いたり、計算したりするなど、
一つ一つバラバラな作業をさせても
問題がないことが多いのですが、
組み合わせてやらせると要領よくできず、
作業に支障が出ててしまいます。 
 
 
 
思いつきだけで行動してしまい失敗したり、
約束の時間を守ることができなくなったり、
いつまでも決断できず段取りが
悪くなったりといった症状が見られます。
 
 
<遂行機能障害への対処法>
 
毎日の行動をパターン化し、
単純な作業から練習させ徐々に
行動内容を高度にしていきます。
 
 
日常生活や仕事内容の段取りを
マニュアル化して手順を確認させながら
繰り返し練習することにより
遂行機能は上達してきます。
 
 
 
■ 社会的行動障害
 
前頭葉と側頭葉の障害によって
引き起こされることが多い社会的行動障害。
 
 
頻繁に怒鳴り散らすなど、
暴力的で子どもじみた行動を
起こすことが多いですが、逆に感情を失って
無関心になるケースもあります。
 
 
急に泣き出したと思ったら、急に怒り出したりして、
周りを困惑させてしまうこともしばしばあります。
 
 
 
また、欲しいと思ったものを
我慢できなくなることもあり、
お菓子を食べ続けたり、タバコを繰り返し吸い続けたり、
手元のお金がなくなるまで散在してしまったり、
といった症状が見られることもあります。
 
 
<社会的行動障害への対処法>
 
無理に説得したりせず、話題を変えたり、
場所を変えたりすることが効果的です。
 
 
欲求を抑えられなくなっている場合、
家族を始めとする周りの人が
チェックリストやメモを利用し、
自己管理をうながすようにしましょう。
 
いかがでしょうか。
 
いろいろな面から、この高次脳機能障害がご理解できましたなら、幸いです。
 
 

高次脳機能障害とは・・・ 

 
 
高次脳機能障害とは・・・
 
 
前回までは、アルツハイマーになると
脳はどういうふうになっているのか、
 
予防は? 治療は? ということについてでした。
 
 
今回は物理的に損傷をうけることで、
脳が受ける障害の一つ、高次脳機能障害です。
 
 
 
交通事故や脳卒中などで脳が損傷を受けると、
集中力や記憶力が落ちたり、
怒りっぽくなったりすることがあります。
 
 
 
これらの症状をまとめて
「高次脳機能障害」といいます。
 
 
高次脳機能障害は、
 
外見からは分かりにくく、
周囲に理解されにくい障害です。
 
 
 
高次脳機能障害は身体障害と違って、
一見してわからない障害です。
 
 
ですから、会社や家庭でも気づかれないこともあり、
社会的認知度が低いので「静かな障害」
といわれることもあります。
 
 
 
私たちの脳は、どんな最新鋭コンピューターが
束になってもかなわないくらいの
複雑な能力を持っています。
 
 
 
 
コップをつかんだり、綱渡りをしたり、
縄跳びを上手に飛んだりするだけではなく、
テレビを見て笑ったり、言葉を使って
相手とコミュニケーションをしたり、
昨日の出来事を覚えたりするような
複雑なことまで脳が関与しているのです。
 
 
 
 
このような多彩な脳の働きの中で、
他の動物達とは違う人間らしい
脳の働きを総称して「高次脳機能」
と呼びます。
 
 
分かりやすく表現するならば、
「心」をつかさどる脳機能とも
言えます。
 
 
ですから、怪我や病気などで高次脳機能が傷害されると、
ぱっと見た感じはふつうなのに、
記憶力が落ちていたり、根気が続かなかったり、
判断力が低下して、社会生活にうまく
適応できなくなることになります。
 
 
 
障害の程度によっては本人ですら
気づかないこともあり、
周りから理解されにくい障害のひとつと言えます。
 
 
 
高次脳機能障害の主な症状・対処法
 
 
高次脳機能障害になってしまうと、
具体的に以下のような症状が出現します。
 
 
対処法と併せてご紹介します。
 
■ 記憶障害
 
側頭葉内側の障害により
引き起こされる症状です。
 
 
記憶障害には大きく分けて、
新しいことを覚えられなくなる「前向性健忘」と、
昔のことを思い出せなくなる「
逆向性健忘」の2つがあります。
 
 
日常生活の中でも約束を守れなくなったり、
大切な物をしまった場所を忘れてしまったり、
何度も同じことを聞いてしまったりと、
日常生活や仕事をする上で
深刻な問題を抱えてしまいます。
 
 
<記憶障害への対処法>
 
携帯電話のスケジュール表や
カレンダー、アラーム機能などをうまく組み合わせて、
重要な要件に気づきやすくしたり、
思い出しやすくなるような工夫が必要です。
 
 
また、メモをまめに取ることで記憶しやすくなる
という効果もありますが、忘れてしまったことを
思い出す手がかりにもなるので、
日常習慣にするよう促しましょう。
 
 
■ 注意障害
 
前頭葉や頭頂葉の障害で
引き起こされる注意障害です。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、会話や思考がとぎれとぎれになり、
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
 
 
 
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
■ 注意障害
 
前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害です。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、
 
会話や思考がとぎれとぎれになり、
 
 
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
 
次回はこの他の症状もみていきましょう!
 
 
 

若年性認知症(ピック病)とは・・・ 

 
若年性認知症(ビック病)とは・・・
 
 
 
認知症は、
一般的には年配者がなるものだ
との認識が強いですが、最近、年配者でないのに
認知症になってしまう若年性認知症患者
増加しています。
 
 
若年性認知症とは65歳未満の人の認知症
のことをいいますが、若年性痴呆症は
アルツハイマー病ではなく、
大脳の前頭葉と側頭葉が部分的に萎縮するピック病
といわれる人が多いのが特徴です。
 
 
 
しかし、アルツハイマー病が研究され、
徐々に治療法も進んでいるのに対し、
ピック病の方は研究が進んでおらず、
その原因や治療法もほとんどわかっていません。
 
 
 
年配者の認知症は世間で理解されていますが、
若年性認知症はまだ世間の理解を得られておらず、
患者もその家族もどうしていいのか
わからないという状態です。
 
 
ピック病もここのところ急速に患者数が
増えているという話もありますし、
今後ピック病の研究も進めてもらいたいものです。
 
 
 
日本では65才以上の20人に一人は
アルツハイマーを発症すると言われるほど、
高齢者に多い病気だが、近年では若年性アルツハイマーとして
10代、20代、30代でもアルツハイマーの症状が
確認された事例がある。
 
 
働き盛りの40才台、50才台の
若年性アルツハイマー病が近年増加している。
 
 
若年性アルツハイマーの患者数はおよそ、
10万人はいると言われている。
 
 
 
10万人前後とみられる若年認知症患者のうち
約3割がアルツハイマー病と考えられている。
 
 
アメリカではアルツハイマー病の発生率が
高いと言われている。
 
 
これは食事の影響が原因とも言われている。
 
 
 
■ピック病と記憶障害
 ピック病で障害を受けやすい記憶
 
 
一口に記憶の障害と言ってもいろいろあります。
 
 
 
普通の人にも起こる記憶障害に、
"し忘れ"があります。
 
 
先ほど話したような未来に
何かがあることを思いつく記憶、
これを展望記憶と言いますが、
ピック病で障害されることがあります。
 
 
 
それから、いわゆるど忘れが起こりやすくなる。
 
 
テレビを見ていて有名人の名前が
パッと出なくなるとか、ものの名前が
出てこないとかがそうですね。
 
 
そういうことがピック病で起こることもあります。
 
 
これを、喚語障害、あるいは語想起の障害と言ったりします。
 
 
このあたりの記憶は、前頭葉や、海馬ではない
側頭葉の部分の機能を反映しています。
 
 
ですから、ピック病の方では
特にこういう記憶が悪化することがあります。 
 
 
 
また意味記憶障害が起こることもあります。
 
 
意味記憶というのは、記憶の中でも非常に
難しい概念ですが、たとえば富士山は、
日本一高い山ということを私たちは知っていますね。
 
そういう記憶です。
 
 
さらに言えば山とは何か?とか、
ことばの定義そのもののような記憶です。
 
 
そういうものがピック病ではやられやすい。
 
 
左の側頭葉が関係していて、ピック病の初期に
そこを障害されることがしばしば起こるからです。
 
 
アルツハイマー病では、よほど進むまでほとんど障害されません。 
ここがピック病とアルツハイマーの違いがあります。
 
ピック病では起こりにくい記憶障害
これに対して、ピック病では障害を受けにくい記憶もあります。
 
 
 
たとえば、本当に覚えようと思って覚えたこと、
ついさっき言われたこと、昨日食べたもの。
 
 
そういう記憶については、ピック病では障害が
認められないことが多いです。
 
 
もちろん進行すると、全脳に障害が広がるので、
こういう記憶の障害も出るんですが、
初期にはこういうことが起こりにくい。
 
 
アルツハイマーでは頻繁に起こる、これが中核症状です。
 
 
このところもピック病とアルツハイマーの違いでしょう。
 
 
一方で、昔話というのは、ピック病でも
アルツハイマー病でもなかなか障害されない。
 
小学校のときのことを尋ねると、
みなさん良く覚えていらっしゃいます。
 
 
 
 
■ピック病の疫学
 発病・性差・家族歴など
 
 
発病の年齢は、ごく一般論ですが、
だいたい45歳頃から65歳頃くらいで起こってくる。
 
 
 
男女差に関しては、いくつかの調査がありますが、
今のところはっきり言われていません。
 
 
 
発病率は、アルツハイマー病、
レビー小体型に次いで多いと言われていて、
認知症の中で、数パーセント程度か
それ以下という報告が多いと思います。
 
 
 
家族歴については、実はよく分からない。
 
 
報告によってバラバラです。
 
 
欧米では20から50パーセントの患者に
家族歴があると報告されていますが、
日本ではこれほど高いとは言われていません。
 
 
ただ、特徴的な遺伝子の変化によるピック病、
ある染色体に異常を持っている特殊な
遺伝病としてのピック病もあります。
 
 
 
 
■ピック病の治療
 環境調整が重要
 
 
 
認知症そのものを完治させる方法は
今のところありません。
 
 
アルツハイマー病に関しては進行を遅らせる薬がある。
 
アリセプト(塩酸ドネペジル)が有名ですが、
ピック病については、こういう薬はまだありません。
 
 
では治療は何もないかというと、
認知症の周辺症状に対しては、いろんな薬を
使った薬物治療が行われています。
 
 
これは本当に難しくて、薬によって逆に
悪くなってしまうこともあります。
 
 
譫妄(せんもう)といって、
錯乱のようなことを起こすこともあるし、
薬で鎮静がかかってしまって、
昼間ウトウトしてしまい逆に夜眠れなくなって、
生活リズムを崩して悪くなってしまうこともある。
 
 
抗パーキンソン病薬もよく使われますが、
幻覚を起こすという副作用もあるので、
慎重に使わなくてはいけない。
 
 
 
ではピック病、認知症には何をするべきか、
というと、やはり、生活リズム、環境を整えることが重要です。
 
 
 

アルツハイマーの予防は・・・

 
アルツハイマーの予防
「脳の活性化」
 
 
アルツハイマーの予防には様々な方法がありますが、
日頃から色々なことに興味や好奇心を持って
生活することも大切なことです。 
 
 
 
興味や好奇心を持つということは、
見たり聞いたりしたことを覚えるために必要な
「注意と集中」が持続しますので、
それが脳の活性化につながります。
 
 
趣味を持ったりボランティアに参加したりすることで、
大いに脳を活性化させましょう。
 
 
 
また、脳が衰えないようにするには、
脳を積極的に使うことが一番です。
 
 
 
テレビを見る時なども、ただ眺めているだけではなく、
番組の感想や批評などをまとめてみる、
などということを行うと脳の神経細胞を
活性化することができます。
 
 
 
自分の考えをまとめたり、その考えを表現するということが習慣になるとより効果的です。 
 
囲碁や将棋などの趣味も頭を使いますよね。
 
 
また日記や手紙を書いたりしてみるなど、
楽しみながら脳を使うように心がけましょう。
 
 
 
アルツハイマーの一番の危険因子は、
転倒による頭の打撲、つまり頭部外傷です。
 
 
普段から運動を心がけ、転倒しても頭を打たないように
身をかわす運動神経を養っておくことも大切です。
 
 
 
また、室内での転倒を防止するために、
段差をなくしたり、階段にすべり止めをつけたりする、
夜間には、適切な照明をつけて
真っ暗にならないように気をつけましょう。
 
 
また、必要に応じて、手すりなどをつけるのも
転倒防止につながります。
 
 
 
 
アルツハイマー病の治療法
 
アルツハイマー病の場合、
脳の中でどんな変化が起こっているのかは
わかっていますが、なぜその変化が
起こるのかまではわかっていません。
 
 
 
従って、発症を未然に防ぐことは不可能ですし、
発症してしまった場合完治はできません。
 
 
 
予防する方法としては、常に脳を働かせる
努力をするとか、適度な運動をするとか
言われていますが、これは何もアルツハイマー病に
限った話ではなく、健康的な生活を送る方法に
過ぎませんから、アルツハイマー病に特化した予防法
というものはありません。
 
 
 
治療としては、症状の進行を少しでも遅らせる
という治療法が行われています。
 
 
最近、進行を遅らせるいい薬が開発されたことで
完治は無理でも長い間普通の生活が
送れるようになってきています。
 
 
また、原因も徐々に特定できつつあり、
新しい薬が開発されるとの話も出てきているので
将来的にはかなりの治療が行えるようになると思います。
 
 
 
薬物治療と平行して、家族のケアも重要です。
 
 
患者の情緒の安定が進行を遅らせる
との報告もありますから、周りが一体となって
患者に協力してあげることが必要です。
 
 
 
回想法の効果
 
 
アルツハイマー型認知症は、
現在のところ、原因が明確ではないことから、
根本的な治療法はなく、薬物療法による
症状の改善や進行の抑制が主に行われているのが現状です。 
 
 
 
その他散歩などによる昼夜リズムの改善など
生活リズムを整えることが有効です。 
 
 
 
また、「回想法」や、昔のテレビ番組を見る
「テレビ回想法」といった、心理学的方法が
不眠や不安の軽減に効果があることがあります。 
 
 
 
●回想法 
 
回想法というのは、なじみのある写真や記念品をそばに置き安心感を与える心理療法です。アメリカの精神科医R.Butlerによって創始された方法です。 
 
高齢者を対象とすることが多く、
ご本人の人生の歴史や思い出を、
治療者が受容的で共感的な態度で聞くことを
基本的な姿勢とします。
 
 
 
老年期に人生を振り返り、
自己の人生を再評価することで、
自尊心を向上させる効果があります。 
 
アルツハイマー型認知症の患者さんのように、
認知障害や記憶障害といった症状を持つ人に対しては、
回想を促す刺激として、五感に働きかけ、
記憶を呼び起こすものを、を用いることが多いです。
 
 
 
方法としては、
個人に対して1対1で行う個人回想法と、
集団で行われるグループ回想法
分けることができます。 
 
 
 
回想法は、治療のひとつとしてだけでなく、
地域での活動や交流の一環として利用されることが多いです。
 
 
いいものは取り入れて、どんどん良くなってもらいたいですね。
 
 
 

アルツハイマーの原因は・・・ 

 
アルツハイマーの原因は・・・
 
 
認知症の原因となる主な疾患には以下のものがあります。 
 
・脳血管障害 
・アルツハイマー病などの変性疾患 
・正常圧水頭症 
・ビタミンなどの代謝・栄養障害 
・甲状腺機能低下、など。 
 
これらの原因によって、生活に支障をきたすような
認知機能障害が生じた場合に、「認知症」と診断されます。 
 
 
 
脳血管障害の場合、画像診断では微小病変が
見つかっているような場合でも、
はたしてこれらが認知症状の原因になっているかどうかの
判別は難しいのが現実です。 
 
 
 
これまでは脳血管性認知症と診断されてきましたが、
実際はアルツハイマー病が認知症の原因
となっている場合が少なくありません。 
 
 
これを、「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」といいます。
 
 
■ アルツハイマー病の原因
 
 
アルツハイマー病の原因は現在研究中であり、
いくつかの特徴は見られるものの原因を
特定するには至っていません。
 
 
■ アルツハイマーの脳内の変化
 
 
医療の進化によって、脳の変化の様子を
見ることができるようになりました。
 
 
そのため、現在ではアルツハイマーの
早期発見が可能になりました。
 
 
アルツハイマーの人の脳内で起こっている変化には
どのようなものがあるのでしょうか。 
 
 
■ 大脳皮質の萎縮
 
アルツハイマーでは、大脳皮質が著しく萎縮します。
 
 
脳全体、特に側頭葉や頭頂葉が萎縮していきます。
 
 
通常、成人では1,400グラム前後の脳がありますが、
発症後10年位を過ぎると800~900グラム以下に
減ってしまいます。
 
 
 脳が萎縮するというのが原因の一つと考えられています。
 
 
 
 
■ 神経細胞の変形と老人班
 
 
 
顕微鏡でアルツハイマーの人の脳を観察すると、
神経細胞と神経細胞の間にシミのような
老人斑が見られます。
 
 
 
また、神経細胞の中に糸くずのような
神経原線維変化が見られます。
 
 
 
このように老人斑や神経原線維変化の増加に伴い神経細胞が減っていきます。 
ただし、残念ながらなぜ神経細胞が変形するのか、老人班ができるのかなどについてはわかっていません。
 
 
■ 情報伝達物質の減少
 
脳の中の情報伝達物質の減少が見られることが
最近判明しました。
 
 
情報伝達物質は多くの種類があり、
アルツハイマー病患者の場合は
いろいろなものが減少していますが、
特に減少しているのがアセチルコリンという物質です。
 
 
 
アセチルコリンは
 
数ある脳の情報伝達物質の中でも一番初めに
その役割が解明された物質で、
副交感神経の覚醒、学習、記憶などに関わっています。
 
 
 
記憶に関わっている物質が減少しているため、
記憶力の低下を招いていると考えらます。
 
 
 
ただ、なぜアセチルコリンの分泌量が
減少してしまうのかについてはわかっていません。
 
 
■ アルミニウム原因説とは?
 
 
アルツハイマー型認知症の原因は
現在のところ明確ではありません。
 
 
あくまで、ひとつの説ですが、
「アルミニウム原因説」と呼ばれるものがあります。 
 
 
 
アルミニウムイオンの摂取が
アルツハイマー型認知症の原因のひとつではないか、
という説です。
 
 
しかし現在は、この説は一般的に認められていません。
 
日本アルミニウム協会では、
腎臓機能障害との関わりを示しています。 
 
スクラルファートといった、
アルミニウムを含んだ医薬品には、
腎臓の働きが悪いと中毒になる恐れがあるという
趣旨の注意事項が示されています。 
 
 
確かに、アルツハイマー型認知症の患者さんの脳には、
健常者の数十倍の濃度で、
アルミニウムイオンが検出されています。
 
 
 
ただし、それがアルツハイマーが原因で
起こる症状なのかどうかは不明です。 
 
 
 
従来は、血液脳関門によってアルミニウムイオンが
脳に達しないという見方もありましたが、
現在では、血液脳関門を突破することが
明らかになっています。
 
 
アルミニウムとアルツハイマー型認知症の発症との
因果関係は、完全には否定できません。
 
 
 
しかし、日常生活で摂取する量で、
はたして影響があるのかどうか、その危険性を過度に
心配する必要はないでしょう。
 
 
■ 喫煙との関係
 
 
アルツハイマー型認知症については、
そのさまざまな症状と共に、
その危険因子についても急速に研究が進められています。
 
 
 
現在、生活習慣上の危険因子として、
食習慣や運動習慣、および知的生活習慣が
注目されています。 
 
その他、議論になっていることに喫煙があります。 
 
喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症の危険性を
高めるといわれます。 
 
 
自らタバコを吸うことを能動喫煙といいますが、
この能動喫煙だけではなく、
非喫煙者、つまり受動喫煙、
であってもタバコから出る有毒物質の影響を受け、
アルツハイマー型認知症の発症率が高まるといわれるのです。 
 
 
 
喫煙に関してはさまざまな議論がおこなわれています。 
 
 
実際、疫学研究からは、喫煙によって
アルツハイマー型認知症の発症のリスクが1.79倍にあがるといい
結果さえ得られているのです。 
 
また、受動喫煙についても、アルツハイマー型認知症の
発症リスクが上昇するという調査結果が発表されています。
 
 
 

認知症とは・・・

 
 
認知症とは
 
 
脳の病気の中に、なりたくなくてもなってしまう
認知症というものがあります。
 
 
この認知症も統合失調症と同様、
かつては痴呆症と呼ばれていましたが、
言葉がよろしくないとの理由で認知症
と呼ばれるようになりました。
 
 
 
認知症は今や、
年配者だけがなってしまう病気ではありません。
 
 
 
認知症とは、何らかの後天的な理由によって、
脳の知的な働きが低下するものの総称です。
 
 
 
老化による脳機能低下と認知症の間には
決定的な違いが存在します。
 
 
 
老化の場合は
例えば記憶能力が衰えていたとしても、
その衰えを認識しています。
 
 
 
つまり、「忘れちゃった」のを
自分が理解しているのです。
 
 
 
しかし、認知症の場合は
「忘れちゃった」ことを理解できません。
 
 
 
 
そのため、食事を摂ったばかりなのに
すぐ食事をするようになったり、
 
食事したのに
「食事してない、食事を与えてくれない」
などといって攻撃的になったり、
 
目的もないのに外にふらふら出掛けていって
帰ってこなかったりと、
 
日常生活にまで支障をきたしてしまいます。
 
 
 
認知症の種類
 
 
認知症はその症状によって
いくつかの種類に分けられていますが、
特に多いといわれているのは以下の2つです。
 
 
 
 
脳血管障害による認知症
 
 
脳梗塞や脳出血などの物理的要因により、
脳の神経が破壊されてしまった認知症です。
 
 
 
この場合の症状は
脳梗塞や脳出血で破壊されてしまった
脳神経の部分によって症状が変わってきます。
 
 
 
アルツハイマー病
 
 
何らかの理由によって
脳神経細胞が急激に減ってしまい、
脳自体が小さくなってしまう認知症です。
 
 
 
先ほどなくなられた
アメリカのレーガン元大統領が
アルツハイマー病だったことは結構有名ですね。
 
 
近年患者数が増加しており、
今後ますます増えていくものと思われます。 
 
 
 
脳血管障害の認知症は、物理的な要因によって
引き起こされることがわかっていますから、
ここからは脳の機能に問題が生じている
と思われるアルツハイマー病について見ていくことにしましょう。 
 
 
アルツハイマー病の症状
 
 
アルツハイマー病は
急激に症状が進行することはなく、
長期間かけてゆっくり進行していくのが特徴です。
 
 
 
大体が、もの忘れがおこる症状から現れます。
 
 
昔の出来事よりも
最近の出来事を忘れてしまいます。
 
 
 
初めのうちは老化と同じ症状ですが、
徐々に悪化していき、そのうち自分が
もの忘れをしていることを認識できなくなります。
 
 
また、判断力も低下し、場所や時間、
人物の区別もつかなくなっていき、
徘徊などをするようになります。
 
 
 
さらにひどくなると人格が崩壊します。
ここまで進行してしまうと、体は元気だけれども
一人では生活できなくなり
介護等が必要になってしまいます。
 
 
 
ではこの認知症の原因は何なのでしょうか?
 
 
明日はこれについてお話ししていきます。
 
 

うつ病の原因は・・・ 

 
 
うつ病の原因は・・・
 
 
これに関しては、前回にも少しふれていますが、
うつ病がなぜ起こるのかという、
その原因や発症メカニズムについては、
まだはっきりしたことはわかっていません。
 
 
しかし、これまでの研究から脳の中で
感情をコントロールしている物質
(神経伝達物質)のバランスが崩れてしまうことが
原因のひとつだと考えられています。
 
 
 
私たちの脳は、
無数の神経細胞で構成されています。
 
 
 
これらの神経細胞は
 
『神経伝達物質』という物質を介して
さまざまな情報を伝え合い、
複雑な働きを担っています。
 
 
ところが、ストレスを抱えていたり、
心身ともに疲れている状態が続いたりすると、
この神経伝達物質の量や働きも
十分ではなくなってきます。
 
 
 
なかでも、意欲や気分を調整する
「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった
神経伝達物質が十分に機能しなくなると、
感情をうまくコントロールできなくなって、
うつ状態に陥ってしまうといわれています。
 
 
 
つまり、うつ病とは“精神的・肉体的疲労が
 
続いていくうちに脳の中の「セロトニン」や
 
「ノルアドレナリン」といった
 
神経伝達物質の働きに異常を来してしまい、
 
そのためにさまざまな症状が出現する病気”なのです。
 
 
 
 
また研究が徐々に進んできて、最新の情報も発表されています。
 
 
脳科学研究の進歩により
うつ病の形態病理は大きく変化しています。
 
 
 
それは、うつ病研究の焦点が,
そのターゲットも分子から遺伝子レベルへと
変化してきています。
 
 
 
一方,脳機能画像解析研究も著しく進歩して,
これまで不可能であった微細な脳の
形態や機能の解析が可能となってきました。
 
 
 
MRI によるうつ病患者の脳解析から
 
海馬の萎縮が相次いで報告され,
 
神経解剖学的異常はないという
 
従来の定説が覆されようとしています。
 
 
 
 
米国NIMH を中心とした共同研究によると、
幼少時期の心的外傷体験の有無により、
うつ病患者を2 群に分けて海馬体積を比較しました。
 
 
 
その結果,体験有り群の左側海馬体積が
有意に減少していることが実証され,
 
幼少時期の心的外傷体験が海馬萎縮と
密接な関係があり,これがうつ病の発症にも
関連する可能性が報告されています。
 
 
 
 
海馬は短期記憶をするところということは
前にも説明してありますが、
まず記憶の入り口ということですから
とても記憶するという面では、重要な部分ではあります。
 
 
 
それがこの研究結果では、うつ病になると
この海馬が委縮する、
つまり小さくなってしまうということが
わかったわけです
 
 
この状況はストレスでも起こることが
実験でわかったようです。
以下抜粋です。
   ▼
 
最近わが国において,乳幼児を含む児童に対する
身体的虐待,性的虐待および心理的虐待
(ニグレクト)に関する悲惨な報道が目立っている.
 
 
また,離婚率増加に伴い,
乳幼児早期から育児放棄,母子分離の状態にある
子供たちも増加しているといわれている.
 
 
最近のうつ病に関する臨床疫学的研究では,
幼少時期の虐待体験や不遇な養育環境が
成熟後のうつ病の発症危険因子となること
報告されて
いる.
 
 
 
ラットの誕生から2日目から母子を離していき、成熟後
 
90 日目に2 時間の拘束ストレスを負荷し,
 
ストレス解放後の運動量測定および
 
ストレス負荷前後の血清コルチコステロン濃度を
 
測定すると、母子分離群では運動量の低下,学習性
 
無力ラットの頻度の増加が認められ母子分離が
成熟後のストレス脆弱性を形成することが明らかとなった.
 
 
 
 
母子分離は海馬神経の発達に関連する遺伝子発現に
影響を及ぼし,これがストレス脆弱性形成
およびうつ病発症に関与している可能性が推測された.
 
 
 
 
また、感情制御には視床,扁桃体,海馬を含む
大脳辺縁系と大脳皮質前頭前野が重要な役割を
演じていることが知られています。
 
 
 
興味深いのは、快・不快の予測課題を
 
健常者で検討した結果,
 
快の予測は左前頭前野が,
 
不快の予測は右前頭前野が、
 
および前部帯状回が有意に活動していることが
 
明らかとなったということです。
 
 
 
 
これを、うつ病患者と比較検討したところ,
 
うつ病では快予測に関与する
 
左前頭前野の活動が低下していたのに対し,
 
不快予測に関与する右前頭前野,前部帯状回の活動
 
は亢進しており,不快予測が優位な状態と
 
なっているため悲観的思考になることが推測されるということです。
 
 
 
だからうつ状態になると、ネガティブになり、
生きる事に消極的になる傾向が
うなずけます。
 
 
 
また言葉の流暢さにおいては、うつ病患者と健常者で比
較した結果,うつ病患者では左前頭前野の
ブロードマン46 野の活動低下が認められた.
 
 
 
言葉は左脳ということでうつ病になると、
 
それが円滑ではなくなるということがわかります。
 
 
 
以上最新の情報ですが、
少し専門的な言葉が多く、
わかりにくかったかもしれませんが、
心の感情という面では、生まれたばかりの母子分離は
ストレスにより、成長してからの
うつ病発生の可能性が生じるということ
 
 
快・不快という感情においては、
 
通常、快の感情は左前頭前野が、
 
不快の感情は右前頭前野が
 
働いているということ、
 
 
 
 
さらに、うつ病になるとその不快を感じる
右前頭前野の活動が亢進しているため、
悲観的になりやすいことなど、
解明されつつあります。
 
 
 
今回はうつ病の原因を深いところから、
研究発表をもとに、分析してみました。
 
いかがでしたか?
 
 
次回は高齢者のうつ病についてです。
 
 
 

物忘れとは・・

 
物忘れとは
 
人の名前を思い出せなかったり、何をしようとしたのか
忘れてしまったりする物忘れは、
年齢に関係なく日常的に起こります。
 
 
 
しかし、家族の名前を忘れてしまったり、
同じことを何度も質問するような重度の物忘れは、
認知症などの疾患が隠れている場合もあります。
 
 
 
■日常生活から考えられる原因
 
 
1、加齢にともなう記憶力の低下
 
記憶力は、20歳代をピークに徐々に減退していきます。
 
とくに60歳頃になると、記憶力に加え判断力や
適応力なども衰え始め、段々と物忘れが多くなるようになります。
 
 
しかし、人の名前を忘れてもヒントを与えると思いだすなど、
自分で記憶力の低下を自覚しているような物忘れは、
加齢によって誰にでも起こることですから、
それだけではイコール認知症というものではありません。
 
 
2、精神的ストレス、栄養バランスの乱れ、過労、寝不足
 
精神的ストレスが溜まっていたり、
栄養バランスの乱れた食生活や過労、寝不足が続くと、
集中力が低下して物忘れが多くなります。
 
 
これは心身に疲れが溜まっているサインですから、
十分な休息をとって回復する必要があります。
 
 
 
3、睡眠薬、抗うつ薬、精神安定剤などの
脳に作用する薬によって物忘れ、知能低下などの
副作用の症状を示すことがあります。
 
 
 
また、高齢者では数種類の薬を併用していることによって
相互作用を起こすことがあり、脳に作用する薬以外でも物忘れ、
知能低下などの症状を示すことがあります。
 
 
4、重度の物忘れは、認知症や脳腫瘍、
慢性硬膜下血腫など脳の疾患が原因で起こり、
物忘れ以外にも外出がおっくうになったり、
気分がふさぐようになったりする意欲の低下を
ともなうこともあります。
 
 
脳の疾患以外では、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、
ビタミン欠乏症などが物忘れの原因になります。
 
 
 
■物忘れ(認知機能の低下)をともなう疾患
 
 
1、脳血管性認知症
 
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって、
脳の細胞に異常が起きたことで生じる認知症のことです。
 
 
洋服のボタンをかけ違えるなど、
以前はできたことができなくなったり、
何か尋ねても答えが出るまでに
時間がかかったりするようになります。
 
 
こうした判断力の低下によって徐々に
日常生活に支障をきたすようになり、
周囲の人が疾患に気付くケースが多くあります。
 
 
症状は、脳血管障害の発作を起こすたびに
段階的に悪化していきます。
 
 
 
2、アルツハイマー型認知症
 
脳の細胞が段々と委縮し、思考や記憶、
言語に関わる部分が障害される疾患です。
 
 
初期症状では、昔のことを覚えているのに、
最近のことが思い出せなくなるなどの
記憶障害が起こり、また、周囲のことに興味を
示さなくなります。
 
 
表情が乏しく、沈んだようになったかと思うと、
多弁になるなど気分の波が激しくなることもあります。
 
 
症状は徐々に進行していき、
やがて家族や友人がわからなくなったり、
徘徊や幻覚がみられるようになったりします。
 
 
 
3、脳腫瘍
 
脳にできた腫瘍が大きくなることによって、
周囲の脳組織を圧迫し、脳機能に障害をもたらす疾患です。
 
 
特徴的な症状は頭痛と吐き気、嘔吐です。
 
頭痛は早朝に痛みを強く感じ、
日中にかけて次第に弱くなりますが、
日を追うごとに痛みがどんどん強くなります。
 
 
さらに腫瘍がどこで発生したかによって、
記憶力や判断力の低下による物忘れ、
手足の麻痺やけいれん、視野が狭くなるなど、
さまざまな症状があらわれます。
 
 
 
4、慢性硬膜下血腫
 
頭部の打撲などが原因で、脳を包む膜と
脳の間に徐々に血液が溜まり、
大きな血液の塊による血腫ができます。
 
 
それが脳を圧迫して、頭痛、記憶力の低下、
手足の麻痺や意識障害などの症状を引き起こします。
 
 
高齢になるほど記憶力の低下が起こりやすいと
いわれています。
 
 
手術で血腫を取り除くと元の状態に戻ります。
 
 
5、正常圧水頭症
 
脳を保護する髄液は、脳の中側にある脳室で
分泌され通路を経て、髄膜で吸収されますが、
なんらかの原因で通路に流出できず、
分泌された髄液が大量に溜まり脳室が
ふくらんだ状態が正常圧水頭症です。
 
 
脳腫瘍や頭蓋骨内での出血などが
原因となって起こり、50~60歳代での
発症が多くみられます。
 
 
物忘れなどの記憶障害や意欲の低下、
尿失禁などが症状としてあらわれます。
 
 
とくに特徴的なのが歩行障害で、左右の足の幅が広く、
小刻みで不安定な歩行をするようになります。
 
 
 
6、甲状腺機能低下症
 
免疫の異常を主な原因として、
甲状腺ホルモンの分泌や作用の低下が起こる疾患です。
 
 
進行すると元気がなくなったり、皮膚のカサつき、
むくみ、生理不順などの症状があらわれることがあります。
 
 
また、甲状腺は脳の細胞の働きにも使われていますので、
不足することで物忘れ、集中力や思考力の低下などが
みられることもあります。
 
 
 
7、ビタミン欠乏症
 
ビタミンは、バランスのとれた食生活をしていれば
不足することはそうありません。
 
 
しかし、偏った食生活、アルコールや
清涼飲料水の飲みすぎ、加工食品のとりすぎ
によって不足することがあります。
 
 
ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸が不足すると、
イライラ感や軽度のうつなどが起こり、
さらに進行すると記憶力の低下や錯乱、
せん妄などの症状があらわれ、認知症と
間違えられることもあります。
 
 
8、うつ病
 
特別な疾患がないのに、だるさや疲れがとれず
気力が低下したり、落ち込んだりして興味や楽しい気持ちを失い、
それを自分の力で回復するのが難しくなる疾患です。
 
 
多くの場合、食欲が減退し、食事の量が低下して
体重が減少します。
 
 
その他睡眠障害、集中力の低下をはじめ、
認知機能が低下して物忘れが多くなり、
体の動きが鈍ったり、逆にイライラして焦る気持ちが
強くなったり、疲れが激しくなるなど、心と体の双方に症状があらわれます。
 
 
単なる物忘れは日常にあるので、心配はないのですが、
その症状を伴う上記のような疾患がある場合があるので、
注意が必要です。
 
 
気になるのがあったら早めに対応しましょう!
 
 
明日はこの疾患の対処法です。