みなさんは
「BDNF」という言葉を
聞いたことがありますか?
BDNF
( Brain-derived neurotrophic factor)
の略で、脳由来神経栄養因子です。
脳細胞の増加には不可欠で、
神経細胞の生存・成長・
シナプスの機能亢進などの
神経細胞の成長を調節する
神経系の液性蛋白質です。
今脳研究では、
とても注目されている物質です。
運動、体を動かすことで
この脳内最強と呼ばれる物質
「BDNF」が分泌されるということです。
私たちの脳細胞は
日々10万個くらいが
消滅しているといわれていますね。
また記憶の脳といわれる「海馬」も
1年で約1%ずつ小さくなります。
ですので、
物覚えが悪く、
忘れっぽくならないためにも、
また認知症の予防、
そして記憶力を上げるためにも
「BDNF」という物質が
どんどん分泌されることが
大事になります。
「BDNF」が分泌されると
脳内のつながりが強化され、
情報の伝達が驚異的に早まることが
わかっているからです。
そのためには具体的には
どうしたら良いのでしょうか?
スウェーデンの精神科医であり、
世界的脳研究者
アンダース・ハンセン氏による
記事をご紹介致します。
▼ ▼ ▼
あらゆる種類の記憶力を
高めたいのであれば、
ランニングと筋力トレーニング、
両方をおすすめしますが、
もしどちらかを選ぶのであれば、
現代科学では
「ランニングなどの有酸素運動」が
ベターとされています。
また、
暗記力をできるだけ早く、
そして最大限に上げたい場合、
「歩きながら単語を覚える」など、
運動と暗記を同時に行うことも
科学は推奨しています。
では、
運動すればするだけ
記憶力は上がるかと言われると、
そうではありません。
マラソンやトライアスロンのような
過酷な運動は脳や記憶力には
プラスよりもマイナス面のほうが多い、
というのも科学の現在の見解です。
アメリカのある研究チームは
「運動による記憶力強化の限界」
を調べるため、
たくさんのマウスから
走るのが好きなマウスを選んで交配し、
走るのが何よりも好きなマウスを
創り出しました。
その中からさらに
一番よく走るマウス同士を交配し、
さらに次の世代の
一番よく動くマウス同士を交配……
このように交配を重ね、
とうとう普通のマウスの
3倍もの距離を自ら走る
「マウス版ウルトラランナー」
が誕生しました。
人間が20~30キロ走るのに等しい距離を
1日で走る、超人マウスです。
科学者たちは
このマウスの記憶力を調べるため、
迷路に入れました。
普通なら、
よく走るマウスは
運動によって記憶力が強化され、
新しい空間を早く把握することができます。
しかし、
この超人マウスは意外なことに、
迷路を抜けるのに
普通のマウス以上に時間がかかりました。
さらに、
ストレスホルモンの
コルチゾールの血中濃度も
高かったことがわかったのです。
脳が恩恵を受ける運動量には
限度があります。
それを超えると
ストレス反応が抑えられるどころか
むしろ強く作用して、
記憶力の低下を招くというわけです。
覚える力は
少し体を動かすことで高められる――
このことから、
試験勉強や仕事関係で何かを覚えるとき、
「散歩に行っている暇はない」
と決めつけないほうが得策です。
―東洋経済0nline 3月19日―
▲ ▲ ▲
運動は激しいものでなくても、
普段歩く時に、
早歩きをすることでも良いのです。
有酸素運動が
脳の海馬を大きくするということは
以前のメルマガでもお伝えしました。
週に3回、
40分早足で歩くだけ、
または週に数回ほど
早足で歩いたり走ったりするだけで、
記憶力を強化できることが
実験の結果、
わかっているようです。
みなさんもぜひ日々の生活に
取り入れてみてはいかがでしょうか?
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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