読み聞かせは脳を活性化する?!
インターネットが便利になった現在、
本を読んで調べなくても
用が足りてしまったりすることで、
読書する、
という機会が少なくなってきている
傾向があるかもしれません。
もともと本を読むことが好き、
あまり好きでないなど、
それぞれ活字に触れる機会は
違うと思います。
読書が脳に良いということは
わかっています。
読書において
必要な認知プロセスは2つあります。
①実際の登場人物・
物事の関係性・
つながりを理解する
②登場人物の感情を理解する
物事とそれらの感情の理解ということを
同時にしながら読み進めているわけです。
読書には音読と黙読の両方があります。
脳を刺激するのは音読ですね。
音読の方が脳の血流が良くなります。
脳の活性化する領域が違ってきます。
黙読の場合は、
文字を読む領域が上昇しますが、
音読の場合には、
脳全域の血流が増えることが
わかっています。
音読は文字を目で追って読みながら、
それを声に出し、
さらにその自分の声を耳で聞くという、
一度に多くの五感の感覚を使うからです。
そのため、
音読の方が、
記憶に残ることがわかっています。
最近は、
子供たちに絵本の読み聞かせをすることが
クローズアップされていますが、
このことで脳の老化を防ぐことが
判明しています。
絵本の読み聞かせは読書と違い、
登場人物の気持ちに合わせて、
声のトーンを変えたり、
内容を少しでも理解してもらえるように
工夫が必要です。
ということは、
脳にとって複雑な活動が必要なのです。
以下はその研究結果です。
▼ ▼ ▼
日本の研究チームは、
58名の高齢者を対象にした研究で、
絵本の読み聞かせが
記憶障害を改善することを
2014年11月に
「BMC Geriatrics」誌に
発表しました。
研究チームは58名の高齢者を
ランダムに29名ずつにわけ、
絵本の読み聞かせ方法を学び
実際に実施するグループと
高齢者における
健康維持の方法に関する講座を
聞くだけのグループにわけて、
研究の前後で
認知機能に関するテストを行いました。
認知機能に関するテストは、
MMSE(Mini-Mental State Examination)、
Trail-Making Test-Aなど
4種類が行われました。
結果を見てみたところ、
絵本の読み聞かせを行ったグループでは
記憶障害に関わるテスト結果が
改善していることがわかりました。
今回の研究から、
日本の高齢者において
絵本の読み聞かせを行うと、
記憶障害などの認知機能を
改善する効果があることがわかりました。
nounow 2017.02.20
▲ ▲ ▲
本の読み聞かせによって、
脳の血流が良くなり、
認知症予防になると共に、
子供たちや人と触れ合うことで
認知能力だけでなく、
コミュニケーションが取れて
心の豊かさにつながっていく
のではないでしょうか。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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