左利きと脳との関係は・・・
利き手と脳の関係は・・・
記憶と丹田呼吸法
脳と腹式呼吸
睡眠薬とアルコールの関係は
睡眠薬とアルコールの関係は・・・
仕事のストレスや、心配ごとなど、
日々、ゆっくり安眠ができないことがありますね。
なかなか眠れないとついつい睡眠薬に
頼っておられる方もいらっしゃることでしょう・・・
私も薬剤師という立場上、よく聞かれます。
毎晩晩酌をしますが、夜、睡眠薬を飲んでも大丈夫でしょうか???
まず、睡眠薬とアルコールは、
どちらも睡眠と快眠をもたらすということで、
似ているイメージがあります。
一体どういった違いがあるのでしょうか?
【現在の睡眠薬】
睡眠薬は、精神科などのメンタルクリニックで
診察を受けると処方されます。
これはベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤などです。
これは感情を起こし、本能の元である
大脳辺縁系の興奮を鎮める抗不安薬です。
大脳辺縁系については「記憶の玉手箱」に入っています。
http://kioku-tamatebako.com/?p=886
(大脳はどのようになっている?)
一昔前のバルビタール系薬剤は、
生命維持装置である覚醒中枢に直接作用していました。
そのため、呼吸抑制や血圧低下などの
ショック症状が起きやすく、非常に危険なものだったのです。
服用していると耐性がつきやすく、
そのため致死量に達しやすかったのですが、
それにくらべて今の睡眠薬は安全なものとなっています。
医師に言わせると、
不眠症の改善と称してアルコールを飲むよりは、
よっぽど安全だといいます。
【アルコールの安眠作用とは?】
いっぽう睡眠薬に対してアルコールの方は、
脳幹網様体賦活系の働きを抑制します。
具体的にいうと睡眠中枢にあるギャバ(GABA)という
神経伝達物質が盛んになることによって、
アドレナリンやドーパミンなどの興奮性物質を抑制するのです。
これは少量のときだけに現れる睡眠導入効果があります。
お酒が多量になってくると、かえって睡眠の質を落とし
眠りを浅くすることになります。
寝酒や晩酌、ナイトキャップなど
いろいろな飲み方、呼び方がありますが、
それは少量の場合にのみ、睡眠と快眠に効果があるわけです。
またお酒を飲んで約3時間後には、
アセトアルデヒドという毒素に分解されます。
これはアルコールのカロリーはほとんど吸収されず、
体外に排出されるためです。
このときに交感神経を刺激して喉がかわいてくるので、
夜中に目覚めやすくなる副作用もあります。
★ 睡眠薬とアルコールの併用は厳禁
睡眠薬もアルコールも、以上のように大脳に働きかけます。
そして両方とも大脳の働きを抑制し、
興奮を鎮めてリラックスさせる作用があります。
作用する大脳の部分が違うだけで、
その効果は似たようなところがあるわけですね。
そうなると、
アルコールを飲みながら睡眠薬を飲んだりすると、
相乗効果になってしまい、効きすぎて
しまうことになってしまいます。
何事もそうですが、過剰は健康を害します。
睡眠薬もアルコールも、両方とも強力な
睡眠導入効果があるので、翌日に異常に眠くなったり、
記憶が飛んだりなど、重大な副作用が現れる
危険性があります。
睡眠薬だけを服用した場合であっても、
翌日に多少の副作用があります。
睡眠時間が短い時間だけ効果が持続する、
短時間作用型なら、翌日の健忘があることがあります。
長く効果が続く、長時間作用型の薬剤なら、
持ち越し効果が出やすいのです。
もし睡眠薬とアルコールを同時に摂取すると、
その副作用が増強されてしまう可能性があるわけです。
これはアルコールと市販の睡眠改善薬でも、
同様のことがいえます。
すでにアルコール依存症の人は、
併用が悪いからといって急にやめると
禁断(離脱)症状が現れることがあります。
それでは、かえって逆効果です。
医師とよく相談したうえで、アルコールを
少なくしていくことが大切です。
質の良い睡眠をとるということについても、
「記憶の玉手箱」に入っています。
http://kioku-tamatebako.com/?p=858
(安眠のためのサポートとして)
参考にしてみて下さいね^^