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脳と呼吸の密接な関係

脳と呼吸の密接な関係

脳と呼吸の密接な関係・・・

 

私たちは片時も休まず息をしていますが、
ほとんどの人はそれを自覚していません。

 

意識しないで自然に行なわれますが、
呼吸は生命維持に欠かすことのできない
最も基本的な活動です。

 

人間は食べないでも数日間は
耐えることができますが、
呼吸が止まってしまうと数分で死んでしまいます。

 

人体のあらゆる作用のなかでも、
呼吸が脳に及ぼす影響は特に重要です。

脳の活動には酸素が、
絶対的といっていいほど必要だからです。

 

人間の脳は、高性能コンピュータよりも
はるかに複雑勝つ緻密です。

 

呼吸や心臓の拍動などといった生命活動はもとより、
外部刺激の感覚的な受容と反応、体の平衡維持、
筋肉運動、思考活動など、人間活動のほとんどが
脳の管轄領域です。

 

体の中で最もたくさんのエネルギーを使うのは脳です。

 

脳の重さは人体の体重の2パーセントにすぎない
1350グラム程度ですが、
血液が全身に運ぶ養分の15パーセントを消費しており、
とくに何もせずに休んでいる時も、
体の中に取り込んだ酸素の20~25パーセント
消費します。

 

呼吸は気を利用して、脳細胞を振動させたり、
脳を膨張・収縮させることにより、
脳全体を運動させます。

 

そして、生命力に満ちた宇宙の生命エネルギーを
脳に供給します。

 

そうすることによって、脳細胞の老化を防ぐばかりか、
脳の萎縮した部分をきれいに復元するなど、
脳の構造的な問題を矯正することもできます。

 

そして、結果的には脳が健康になり、
脳の機能が正常化して情緒的にも安定してくるのです。

 

呼吸の大きな効果は、
体内の気や血液の循環を円滑にすることにより、
脳に十分な酸素を供給することにあります。

 

十分な酸素供給だけでも、
多くの病気を治すことができます。

事実、人間が悩む健康問題のほとんどは、
人体や気や血液が順調に行なわれないため生じるものです。

 

自然な気や血液の循環の流れを妨げる
最も基本的な原因はストレスです。

 

競争社会の中で
ストレスを受けながら生きている現代人は、
ほとんどの場合、脳が萎縮しています。

 

強いストレスにさらされ不安が続くと、
胸は縮まってしまいます。

 

このような胸の萎縮は、
気や血液の循環障害を引き起こし、
それによって脳に影響を及ぼし、萎縮してしまいます。

 

呼吸による脳の運動は、萎縮した脳を正常化させ、
脳の萎縮によって生じた情緒的な問題を解決してくれます。

 

呼吸は記憶力や集中力を向上させ、
脳機能のバランスを保つため効果的です。

 

最近、左脳型人間への限界が高まり、
認識されるに伴い、右脳への関心も
高くなってきました。

 

呼吸は、脳全体の機能を活性化させる運動であり、
右脳開発にも効果があります。

 

そして、右脳の開発を通じて創意力を向上させ、
EQ(感性指数)を高めることにもできます。

 

呼吸はつまり心を使う訓練だと言えます。

脳も心の向上させる呼吸を意識を持ってやってみましょう!

交感神経のストレスを倍増させる原因とは・・・

交感神経のストレスを倍増させる原因とは・・・

交感神経のストレスを倍増させる原因とは・・・

 

自律神経のバランスが崩れると、
ストレスがたまってきます。

 

その一つの原因は、
交感神経が働きすぎていることです。

前回まで、自律神経であるこの交感神経と
副交感神経についてお話しました。

 

そして副交感神経を活発にする方法を
お話しました。

 

今回は交感神経の立場からみて、
こういうことは内容的にあまり良くないという
事柄をお話していきましょう!

 

ストレスが増えると、体内ではどのような反応が
起るのでしょうか?

 

簡単にいうと、“交感神経”が働き過ぎてしまい、
不眠や便秘など様々な不調の原因になります。

 

■1:冷たいものをとる

冷たいものをとると、
胃が冷え交換神経が活発になります。

逆に温かいものを飲むとほっとした経験は
ありませんか?

これは、副交感神経が働くからなんです。

ただ、熱すぎると真逆の交感神経が働いてしまうので、
ベストは体温程度のぬるま湯です。

夏の延長で、冷たいものを取り続けないよう
気をつけて下さい。

 
■2:早食い

本来、食事をすると副交感神経が働いて
消化吸収をし始めるのですが、早食いは
交感神経を働かせてしまいます。

 

これはよくかまないことが原因で、
きちんと食べ物をかんで食べると
唾液腺が刺激されて、唾液がたっぷり出ます。

 

この唾液腺が実は副交感神経の通り道なので、
よく噛んで唾液腺を刺激することで
副交感神経がきちんと働き、消化吸収を
スムーズに行ってくれます。

食欲の秋ですが、しっかりかんで
食べるようにしましょう。

 
■3:遠くを見る・集中する

目は自律神経(交感神経・副交感神経)と
深く関わっています。

人はモノを見るとき、
遠くを見る=交感神経が働く、
近くを見る=副交感神経が働く
というしくみに
なっていますので、近くでものを見る時間を
作ることも必要です。

ちなみに、近くを見る行為も
長時間集中してしまうと交感神経が
働きだしてしまうため、短編小説などで
長時間近くを見続けないよう気をつけないと
逆効果になります。

 

 ■4:息を吸う

ため息と深呼吸。同じ呼吸でも働きが
ちょっと違うものなのをご存知でしょうか?

リラックするためにオススメなのは“ため息”です。

息を“吐く”という行為が、副交感神経が
働かせてくれるのです。

この方法が副交感神経を働かせるのに
もっとも簡単な方法だと思います。

 
できるところからやってみましょう!

副交感神経を活性化する方法は・・・

副交感神経を活性化する方法は・・・

副交感神経を活性化する方法は・・・

前回もお話ししたとおり、
副交感神経は自律神経の2種類のうちの一つで、
もう一つは交感神経だということでしたね。

 

この交感神経は、
ストレスが多い社会に生きる私たちにとって、
優位になりがちです。

その結果、血管の収縮により、
頭痛や肩こりが起こったり、疲れやすい、
だるいといった症状が出ます。

 

前回副交感神経を活性化する方法として、
指先を刺激して副交感神経を
働かせる方法
をお話ししました。

 

その他には、日常的にできることはあるのでしょうか?

ある本でご紹介されていた方法を
さらにお知らせしてみたいと思います。

 

■1:朝慌てた生活では副交感神経が上がらない

副交感神経は夜眠っているときに高くなり、
朝、目覚めると交感神経が高まって、
副交感神経は下がっていきます。

 

歯磨き、メイク、着替え、掃除など
朝のルーティンをゆっくりとした気持ちで行いましょう。

 

慌てずに行うと、一気に交感神経が優位にならず、
徐々に副交感神経から切り替わります。

 

このおかげで、自律神経の
適切なバランスを保って過ごすことが
できるようになります。

 
■2:ジョギングよりもウォーキングがよい

特に中高年の場合は、かえって身体を
老化へと追いやってしまう危険があるそうです。

 

ジョギングよりウォーキングの方が、
呼吸が乱れることが少ないため、
副交感神経のレベルを下げずにすみます。

また、歩く一定のリズムが
自律神経を整えてくれます。

 
■3:怒りを持ちこさないこと

怒りによる自律神経の乱れは、
約3~4時間続きます。

朝一番に怒りを爆発させたら、
少なくとも午前中は思考力、
集中力ともに著しくダウンするのです。

 

クヨクヨ考えずに前向きな気持ちで、
1日をムダにしないようにしましょう。

 
■4:少しの片づけで気持ちをスッキリ

ムシャクシャしたときに、
机まわりを片づけるだけで、
気持ちが落ち着くことはありませんか?

 

事実、片づけには副交感神経を
高める効果があるとされています。

 

日中働くと交感神経が高まり、
夕方から夜にかけては副交感神経が
高まっていきます。

 

しかし年を取ると、
副交感神経が下がっていくため、
疲れが抜けないまま朝を迎えてしまうのです。

 

そこで仕事を終えて帰る前に、
少しだけでも片づけをすると、
自律神経を整えるスイッチになります。

 

このように、ストレスがかかって
神経が高ぶるようでしたら、
副交感神経を上げる工夫をしてみましょう!

楽しく快適に日常を過ごすために・・・

身体に良い睡眠のとり方は・・・

身体に良い睡眠のとり方は・・・

睡眠不足がうつ病や肥満、
糖尿病を招くことも報告されています。

 

日中の仕事や運動でくたくたに疲れると
脳や身体は休息や睡眠を欲します。

 

特に脳には睡眠が欠かせません。

 

ただ、睡眠は多くとればいいというわけでもありません。

睡眠の質を高めることが大切です。

仕事や運動で脳や筋肉の代謝が高まると

 

体温が上昇します。

体温は夕方近くに最も高くなりますが、
上がった体温を下げるよう、脳が指令を出し、
睡眠が誘導されます。

 

反対に、目覚める時は下がっていた体温が
次第に上昇していきます。

 

体温は夜10時頃から低下し始め、
午前4時頃に最も低くなり、その後上昇し始め、
目覚めへと向かうというのが一般的なパターンです。

睡眠はとり過ぎても、
頭がぼんやりとして、仕事に支障をきたすことがあります。

 

実は、睡眠時間と長寿との関係が明らかになりつつあります。

 

睡眠調査によると、1日6~7時間眠る人が
最も死亡率が低いことが分かりました。

 

一般的に8時間の睡眠が健康に良いといわれていましたが、
この調査では、8時間の睡眠の人は、5時間の睡眠の人と比べて
死亡率が高いことも分かりました。

 

統計的な解析では、健康や長寿には
7時間の睡眠が最適といえそうです。

「睡眠の質」にも配慮することが大切です。

7時間睡眠が良いことが分かりましたが、
「睡眠の質」にも配慮することが大切です。

7時間睡眠をどんな時間帯にとれば
いいかということです。

 

それには、メラトニンという睡眠を促す
ホルモンの働きを知ることが必要です。

 

メラトニンは夕方から増え始め、
深夜に最も多く分泌されます。

 

メラトニンは体温を下げ、睡眠を誘います。

逆に、目覚める時は、コルチゾールという
ホルモンが多く分泌されます。

メラトニンは午前0時頃、
コルチゾールは午前6時頃に
分泌が盛んになります
から、

この時間帯に睡眠をとるのが理想的といえます。

メラトニンは時差、ボケ解消など、
睡眠コントロールに欠かせないホルモンで、
アミノ酸の一つであるトリプトファンが
原料になります。

トリプトファンは体内で合成できないため、
食事で摂る必要があります。

トリプトファンは
魚、肉、鶏卵、納豆、乳製品、大豆などに
多く含まれています。

 

寝つきを妨げるものとしてよく挙げられるのが昼寝です。

 

昼食後、午後2時~午後4時が
最も眠気の高まる時間帯です。

短時間の昼寝は身体に活力を与え、
仕事の能率を高めますから、
むしろ積極的にとりたいものですが、
夜の睡眠の妨げになるようではいけません。

昼食後から午後3時までの30分未満の昼寝であれば
夜の睡眠の質の低下を招かないという
報告も出ています。

 

昼食後、午後2時~午後4時が
最も眠気の高まる時間帯です。

短時間の昼寝は身体に活力を与え、
仕事の能率を高めますから、むしろ積極的に
とりたいものですが、夜の睡眠の妨げに
なるようではいけません。

昼食後から午後3時までの30分未満の昼寝であれば、
夜の睡眠の質の低下を招かないという報告も出ています。

 

寝つきをよくするには、
リラックスできる音楽を聴いたり、
温めのお風呂に浸かったり、マッサージで
筋肉をほぐしたりすることもいいでしょう。

呼吸法やイメージトレーニングで
眠気を誘うという方法もあります。

また、アロマテラピーの香りやツボの刺激も効果的です。

このような何か自分ができることからやってみてください。

笑いは良薬?!

笑いは良薬?!

笑いは良薬?!・・・

 

みなさんは一日どのくらい、笑いますか?

調査では、大人は1日に平均17回笑うと
報告されています。

 

「声を出してよく笑う」を性別でみると、
男性40%、女性60%で、女性のほうがよく笑うことが
分かっています。

 

世代別ではどうでしょうか。

「よく笑う」は30代が65%、
40代が50%、50代が45%です。

 

やはり年齢が若いほうがよく笑うようです。

 

ある調査報告によると、
小学生は1日に平均300回笑うが、
70代では1日に2回程度しか笑わない
報告されています。

 

なぜ年齢を重ねるにつれて笑わなくなるのか。

これについては、ストレス説が有力です。

年齢とともにストレスが増え、
笑えなくなるということです。

ただ、先の調査では、
人生で最もストレスが多いのが30代、40代ですが、
60代、70代のほうが「笑い」の回数が少ないことから、
ストレス以外の要因も大きいのではないか
との見方もあります。

つまり、脳機能が
「笑い」と密接に関係しているのではないか、
ということです。

ただ、「笑い」により脳機能が高まるのか、
脳の認識機能が高いことから「笑い」が促されるのか、

どちらが一体先なのかということは、
今のところまだよく分かっていません。

 

「笑いの頻度と1年後の認知機能との関連」について
調査したところ「ほぼ毎日笑う人」と
「ほとんど笑わない人」では、
後者のほうが1年後の認知機能の低下が大きい
という調査結果が出ています。

 

しかしこれも、「笑わなければ認知症になりやすい」
ということまでは断言できないようです。

「笑い」でNK細胞が活性化

旧約聖書には「笑いが病を治す」と
記されています。

笑うと痛みが軽減することは
古くから経験的に知られていました。

 

近年、このことについての報告も数多く出ています。

 

リウマチ患者と「笑い」の関係についての
調査があります。

リウマチ患者の集団に40分間
リウマチに関する講義を聞いてもらった後と、
同じ集団に40分間落語を聞いてもらった後で、
それぞれ唾液検査を行いました。

 

前者は、免疫を制御する
インターロイキン6やコルチゾールなどの
ストレスホルモンの増加が見られたが、
後者はそれらが減少し、減少量は鎮痛剤の
1週間分に相当したことが分かった・・・

ということが報告されています。

 

また、「がんと笑い」についての研究も進んでいます。

笑うことでNK細胞が活性化し、
進行の遅延や痛みが軽減することが
報告されています。

 

また、「微笑み」や「笑顔」は
脳をリラックスさせます
が、
意識的に声を出して笑うほうが
脳だけでなく全身に与える運動効果が高いといえます。

 

さらに、それが心からの「笑い」でなくても、
心身に与える影響には大差ないことも分かっています。

例えば、笑いながらと万歳すると、
たとえ気持ちが沈んでいても体は
「万歳する=嬉しいことがあった」と
記憶しているため、瞬時に体に良い影響を
与えることになります。

「笑い」は、ストレスを解消し、
生活習慣病を予防し、病気を遠ざける

「良薬」といえそうです。

運動は頭もよくする?!

運動は頭もよくする?!

運動は頭もよくする?!

 

歩くと脳の働きがよくなるのは、
記憶力に関係するアセチルコリンや
集中力を増進させるノルアドレナリンなど、
脳の神経伝達物質の分泌が活性化されるためと
考えられています。

 

実際に記憶力や判断力のテストをすると、
歩く前よりも、歩いている最中からその後にかけての方が、
成績がアップするという変化がみられます。

 

またアセチルコリンの減少は、
アルツハイマー型痴呆の原因の1つとされているので、
これを防ぐ効果もあります。

 

歩くことは、

若い世代にとっては仕事や勉強の効率を高め、
高齢者にとってはボケ予防にもなるわけです。

 

さらに骨は、強い刺激を与えるとダメージを受けますが、
軽い負荷を与えると骨をつくる細胞が刺激され、
カルシウムの生成が促進されて丈夫になっていきます。

 

■ いつでも速足

通勤・通学・買い物は速足で

ウォーキングについての最新研究では、
長時間まとめて歩かなくても、
10分程度に分けて何度か行うことで、
同じ効果が得られることがわかってきました。

 

10分程度の歩行なら、通勤・通学・買い物などで
簡単にできます。

しかもほとんどの毎日の行動ですから、
これを利用しない手はありません。

一般にウォーキングでは歩幅を大きくとり、
かつ速足で歩くのが原則です。

でも通勤・通学・買い物などの場合には
靴もいろいろなので、無理をせず、まず速足を心がけましょう。

 

最近、速足のメリットが注目されています。

たとえば血糖値の高い人(糖尿病)でも、
歩く速度の速い人ほど死亡率が低く、
また心筋梗塞など血管系の病気にもなりにくいという
報告があります。

これは速足が適度の運動となり、
インスリンの分泌がよくなったり、
心臓や肺、血管などの機能が向上することと考えられます。

また、足腰も丈夫になるためと考えられています。

速足の習慣を身に付けておけば、
自然に健康の維持や老化の防止に役立つのです。

速足のコツは、「イチ、ニ、イチ、ニ」と意識的に

速めのリズムをとりながら歩くこと。

そしてさらにこのリズムで腹式呼吸をすると、
運動の効果に加えて呼吸によるダイエット効果もでてきます。

ふだんより少し速い程度を心がけ、
歩き終わったあとに軽く息がはずむくらいを目安にしましょう。

日ごろ運動不足を感じる方は、ぜひ楽な運動から始めてみましょう!