記憶力の持続にはカルシウムが必要!
【カルシウムの刺激が記憶の保持に関与 】
脳の神経細胞が刺激を受けるのに
新たな仕組みがあることがわかりました。
記憶形成に関係する神経細胞の受容体が、
細胞外に漂うカルシウムから刺激を受けることを
突き止めたのです。
ある種の記憶を長く保持し、
スポーツ技能などを体得する仕組みに
関与している可能性があるといいます。
記憶が形成されていく回路を作る
プロセスにおいては、グルタミン酸が
深く関係しています。
脳の中で記憶に深く関与する
海馬や小脳などでは、ある細胞から
放出された神経伝達物質のグルタミン酸を
別の細胞の受容体が受け取って回路ができ
記憶が形成されていると考えられています。
実験では代謝型と呼ばれる受容体が
グルタミン酸だけでなくカルシウムによっても
活性化することを確認しました。
カルシウムは
神経細胞の周りに分布しているため、
細胞は常に一定の刺激を受け続けていることになります。
グルタミン酸の作用で出来た細胞間の結合を
長持ちさせるのにこのカルシウムが
役立っていると推定されています。
カルシウムジオンが増えると、
神経細胞が過去の記憶をたどりやすくなります。
神経伝達物質のグルタミン酸と
NMDA受容体(タンパク質)が
主要な役割を担っています。
カルシウムは骨を作る成分ですが、
★ 「筋肉の収縮」
★ 「神経の興奮伝導」
★ 「酵素の活性化」
★ 「ホルモン分泌」
など、人体に重要な役割を担っています。
カルシウムは人体内に含まれるミネラルで、
最もその量が多く、体重の約2%を占めています。
Caは成人で約1kgあります。
カルシウムの適切な摂取量は・・・
★ 成人で1000mg/1日、
★ 閉経後ないし65歳以後は1500mg/1日
を目標とされています。
このように日々の生活の中で、
カルシウムを、骨のためだけではなく、
脳の記憶の保持のためにも摂ることに心がけましょう!