記憶を忘れていく仕組みとは・・・
記憶を忘れていくのはなぜなのでしょう?!
以前にもお話しした、
脳細胞は1日10万~11万の数、
日々死んでいるということでしたね。
例外なく人間の脳細胞はみんな等しく
そのようになっているようです。
再生しない脳細胞なのです。
数は減ってくる脳細胞を、少しでも
記憶をキープできるようにするために、
五感を高めて、感性をよくすることが
とても重要であることをお話ししました。
アルツハイマーは突然なるわけではなく、
家族性の場合は、25年前から発生している、
ということもわかってきています。
70歳でなったとしたら、45歳くらいから
発生しているということになります。
この記憶を忘れていくという仕組みは
どのようになっているのか、解明されています。
2008年、東京大学の河西春郎教授らのチームの研究です。
脳神経細胞の先端部分はいつもゆらいでいて、
学習などの刺激が無いと、
神経細胞のつながりが切れやすいことが
分かりました。
継続的な学習をもすることで、効果が出る・・・
ということを裏付ける成果です。
神経細胞は、ニューロンと言われているものです。
私たちの大脳細胞は150億個のニューロンがあり、
その中で大脳の1mm2中に約10万個の
ニューロンがあります。
この10万個のニューロンが死んでいく
ということになります。
再生能力はほとんど無いとされています。
神経組織は
ニューロンとグリア細胞と血管からできています。
神経細胞(ニューロン)が
緻密な脳のネットワークを作って,
記憶や学習という脳の中心的な役割を果たしているのに対し,
グリア細胞はこれらを補佐する脇役と考えられてきました。
最近の研究から,グリア細胞は
ニューロンが置かれた状況をモニターしながら,
グリア同士で情報をやりとりして,
コントロールしているということがわかってきています。
そして、記憶や学習という脳の高次機能を,
実はグリア細胞によって支えられている可能性が
高いようです。
神経細胞には、他の神経と接合するシナプスがあります。
これまでシナプスは通常は動かず
学習などの刺激が入ったときだけ伸びて、
他の神経とつながると考えられていました。
研究の結果、刺激を繰り返すと
大きさがシナプスの接合部が0.02から
2日後には0.1マイクロになり、他の神経と
強く接合していたということです。
ただこれは、刺激があまり加わらないと
消失する事もあるようです。
神経細胞のシナプスの接合部が大きいほど
記憶は継続する一方、それがゆらぐものほど
一度覚えたものを忘れやすいのではないか?”とみられます。
一夜漬けの記憶はすぐに忘れてしまいますが、
継続した学習で覚えたことは忘れにくいのは、
より大きくゆらぎにくいシナプスができているからだ
という結果がでています。
このことからも、試験の前の一夜漬けは
記憶に残らないようですね・・・
ではこの神経細胞を作る栄養素とは何か?
脳には千数百億個の神経細胞が集まっています。
脳の働きをスムーズにするには、
神経細胞が喜ぶ食物を摂取することが
必要になりますね。
“神経細胞は日々の食事で摂る脂肪でつくられます。
脂肪以外には細胞間で情報を伝える物質の主原料である
タンパク質、情報伝達のエネルギーになる
炭水化物が必要になります。
特に、“神経細胞は主にオメガ3脂肪酸
という油で作られますが、それは体内では作られないため、
食事で積極的にとる必要があります。
★オメガ3脂肪酸・・・DHA
★レシチン・・・大豆や玄米に含まれるリン脂質。
これらは、神経細胞の細胞膜などを構成する物資で、
IQ食品とも呼ばれてます。
記憶力や学習能力をアップするためには、
これらの食品をぜひとりましょう!