記憶がなくなるということ
認知症(1)
記憶って何でしょう?
私は「人生は記憶の連続」と思っています。
記憶をなくすということは、
人生の一部をなくすことと同じなのではないか・・・
日本において、記憶をなくしていく病気、
つまり認知症がどんどん増えてきています。
その多くの割合を占めるのが・・・
「アルツハイマー」という認知症です。
約800万人が認知症だと言われています。
これは予備軍400万人を含めた数字です。
この認知症は、
いつからかかっていると自分が自覚できる
通常の病気とは違って、次第に蝕まれていくものなので、
多くの方々が不安に思っていることは周知の通りです。
この予防をどうしたら良いかが
今後大事になると思われます。
アルツハイマーを含む認知症の原因は、不明です。
でも今いわれている
「アルツハイマー型認知症」の発病原因については、
学者達が主張している主要な説で3つあります。
以前にもこのことは、「記憶の玉手箱」でもお話してあります。
それは、「アミロイドベータ説」、「タウ蛋白説」
及び「脳の萎縮説」の3つの説です。
でもまだ「仮説」にすぎないのです。
いろいろな種類がある認知症のうちの大多数、
90%以上を占めているにもかかわらず、
「アルツハイマー型認知症」は、原因不明で治らないし、
発病を予防することもできない病気と、
世界中の医学会での定説となっているのです。
「アルツハイマー型認知症」の発病の原因についても
上述した三つの学説が世界中の定説です。
「アルツハイマー型認知症」は、
脳全体の司令塔の役割を担っている
「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの症状として
現れてくる病気です。
言い換えると、
「前頭葉」を含む脳を使う機会が極端に少ない、
「単調な生活」の継続が原因で、
「前頭葉」を含む脳の機能レベルが
異常に衰えた直接の結果として、認知症の症状が
発現してくる病気ともいえます。
ここで、脳全体の司令塔の役割を担っている
「前頭葉」の機能、「意識的な世界」を支配している
「前頭葉」の働き方とは何なのか。
私達人間だけが有する「前頭葉」の機能を中核として、
私たち人間は、意識的に何かの「テーマ」を考え、
「前頭葉」を働かせて、決定をし、
左脳や右脳や運動の脳に対し指令を出して実行しています。
私たちが意識的に何かのテーマを思いつき
実行しようとするときに、必要とされるのは、
「前頭葉の三本柱」とも言うべき、
「意欲」、「注意の集中力」及び
「注意の分配力」です。
それには、加齢とともにその働きが衰えていく
「正常老化曲線」の性質が内在されているのです。
次回は人ごとではない、認知症、アルツハイマーに関する
脳の司令塔の「前頭葉」についてです。