脳を活性化するということは・・・
脳を衰えさせないように、
脳のトレーニングをするのは高齢者だけではありません。
若い時にやれば、脳の回転は早くなるので、
判断力や、それに対するスピードなど
通常よりも優れている状態になることでしょう。
脳活性化という前に、
まず脳が活性化しているということは、
どういうことなのでしょう。
脳が働くためには、「認知」、「判断」、「行動」
という3ステップが必要です。
しかしテレビをただ受け身で観ている状態は、
認知で止まってしまっています。
自分の頭で考えるということをしていません。
脳内の状態をみると、
視覚野や聴覚野に情報が届いて、
前頭葉に移動していますが、そこで自分の考えを
起こしていない状態です。
ワーキングメモリが鈍っているのです。
どうしても見たい番組なら、興味をもって観るので、
ストレス解消になりますし、それ自体脳を
活性化すると思います。
しかし、ただ意味もなくテレビをつけて
観たくもない番組を観る・・・これは確実に脳を退化させます。
もしテレビを観るなら、観たいものだけに絞る。
そして長時間観すぎない。
これが脳のためには大事です。
このようにテレビをただボーッと
長時間眺めているような生活習慣では、
脳を退化させる、もっとも危険な行為となってしまいます。
せっかく脳を活性化するための
脳活トレーニングに励んでも、そのあとで
頭を鈍らせるようなことをすると、
なかなか脳力はアップしていきません。
その他にも酒(アルコール)の飲みすぎは、
前頭葉と海馬に打撃を与えます。
アルコール性健忘症という症状があるように、
酒は記憶の大敵です。
学習したあとにアルコールを飲むと、
海馬でのLTPを抑制することがわかっています。
簡単にいうと、勉強したあとに酒を飲むと、
記憶したことが定着しなくなってしまうということですね。
これもテレビと同じで禁酒するのではなく、
ほどほどにしたほうがよい、ということです。
睡眠不足になると、いくら脳トレや脳活に
頑張っても、効果が出にくくなります。
十分な睡眠をとることが記憶を定着させることになりますし、
日中の活動を支える力となります。
以上、脳の活性化の前に、
テレビの観すぎやアルコールの飲みすぎ、睡眠不足。
この3つはなるべく気をつけなくてはいけない条件です。
では脳を活性化するために考えられることは・・・
いろいろな情報がたくさんあると思います。
• 芸術に触れて、右脳を使うようにする
• 速読の訓練をする
• 読書の習慣をつける
• 有酸素運動をする
• 噛んで食べる
具体的にはどのようにしたらよいのでしょうか?
次回はその方法についてです。