前回、眼の乾燥(ドライアイ)について症状・原因についてお話ししました。
今回はそのドライアイの予防と対処法についてです。
■ 日常生活でできる予防法
1、こまめな休憩をとる
長時間にわたってモニターを凝視する仕事では、
間に休みをはさみましょう。
1時間ごとに約15分は目を休めて、
目の疲れをとる体操やマッサージをしましょう。
また、蒸しタオルをまぶたの上にのせて、
目を休めるとスッキリとします。
遠視の場合は、たまに遠くを眺めるのも効果的です。
2.パソコンやテレビと適正な距離を保つ
パソコンやテレビの画面と、目の距離は
40cm以上離すようにしましょう。
またこれらの画面が自分の目より上の位置にあると
上目使いの状態になり、より一層目が乾燥しやすくなります。
画面が目線より下の位置になるように、
椅子の高さや配置などを調節しましょう。
3、 室内の湿度を調整する
目の乾燥を防ぐために加湿器や濡れタオルを干して、
室内の湿度を適度に調節しましょう。
また、エアコンの風が直接目にあたらないように、
送風口の向きを変えるなどの工夫もしましょう。
4、 室内の明るさを適正にする
室内が暗いと目が乾燥しやすくなります。
とくに読書をしたり細かい作業をするときは
部屋全体を明るめにするか、部分照明を活用しましょう。
またパソコンを使うときは読書のときよりも
少し暗い室内照明のほうが目が疲れにくくなります。
さらに、外の光がパソコンのモニターに
映りこまないようにカーテンなどで遮光しましょう。
5、意識してまばたきの回数を増やす
仕事や勉強に集中すると、一点を凝視することになり、
目を知らず知らずのうちに酷使しています。
意識的にまばたきの回数を多くして、
涙の分泌を増やしましょう。
■ 対処法
1、目を温めて血行を促進する
目を温めると血行が良くなり、
目の筋肉の緊張が緩和するので、
疲れ目に効果を発揮します。
蒸しタオルなどを使ってみましょう。
ただし、白目が充血しているときは
炎症をとるために冷やすほうが効果があります。
また暑い季節は目を冷やすとひんやりと心地良く、
目がスッキリとします。
2.薬の使用と病院での診察
目が乾燥したときは、涙と同じ成分の
塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化カルシウムが
含まれている点眼薬でやさしく目を潤してあげましょう。
また、強いかゆみや痛みをともなうときや
市販の点眼薬をさしても治まらないときは、
免疫の異常による角膜障害や他の重い疾患が
隠れている場合もありますので、
病院で診察を受けましょう。
★ 点眼薬の賢いさし方 ★
ドライアイのケアには、点眼薬をさすのが一般的ですが、
その効果をさらに高める方法があります。
眼時は頭を後方に傾け、天井を見つめるようにします。
そして、一方の手で下まぶたを軽くひっぱり、
点眼容器を目の真上に持ってきて点眼しましょう。
点眼後はしばらく目頭を押さえて目を閉じると、
目がよく濡れて、眼球に成分がしっかり行きわたります。
最後に、目のふちや皮膚についた余分な点眼液を
ティッシュペーパーなどで拭きとりましょう。
ドライアイの対処の仕方はおわかりいただけましたでしょうか?
目はとても大事です。
いたわりながら生活していきましょう!