物忘れと記憶力
人間誰でも忘れることってありますよね?
何をどう忘れるわけ?
それは個人差が大きいとは思います。
普通の人が徐々に忘れっぽくなるのは自然な事、
特に高齢になっていけばその度合は大きくなります。
でも、高齢の人だって物忘れしないで
しっかりとしている人っていますよね。
その人がどのように生きているかを分析してみると、
解決方法がどうすればいいのかわかると思います。
大体そういう人ってボーッとしてないですね。
考えて行動している人は常に頭を使っています。
そう、使った方がいいのです。
裏を返せば使えばいいだけのお話ですね。
何をどう使っていくのかいくつか考えて行きましょう。
まず基本的な記憶について理解しましょう!
記憶というのにはいくつか種類があります。
新しい情報をしっかりと脳の中に刻み込む「記銘」
記銘した出来事を脳の中に持ち続ける「保持」
いわゆる記憶力 保持された出来事を再び
自分の意識の上に浮かび上がらせる「追想」or「想起」
まず基本的な記憶の力です。
その後の健忘症は、
そのうち「追想」がうまく行かない状況、障害で起こります。
そして忘れる範囲によって、 自分自身がどこの誰であるか
まったく分からない、出生から以降のすべてを
忘れてしまう状況の事を「全健忘(全生活史健忘)」と言います。
そうではなくて、自分のこれまでの出来事の中で
部分的な所を忘れてしまっているのを「部分健忘」と言います。
では記憶力というのはいったいどのような力を指すのでしょうか。
記憶力とは、記銘力の逆にあたる言葉で、
「古い記憶を保つ力」記憶を保持する事を言います。
では記銘力とは何か?
これは、「新しい記憶を保持する力」の事です。
脳への入力ですね。
新しい記憶を保持する、
これは前向健忘とリンクしてきます。
前向健忘というのはつまり
この記銘力が失われた状態です。
新しい記憶が保持できなくなった状態です。
人はすべての出来事を覚えられるわけではありません。
(たまに覚えてる方もいますが)
記銘力は新しい情報を保ち、上手に整理し、
それを記憶にとして頭に留めるのです。
記銘力さえよければ、新しい事をどんどん吸収できます。
そして頭の中に取り込んで保ち、
それらの出来事などを扱えるようになります。
とても魅力的な力ですよね。
それに対して記憶力というのはまた少し別の概念です。
古い記憶を保つ力とは、
つまり、一ヶ月前、半年前、一年前の出来事を
スムーズに取り出す事のできる力のことです。
昔の記憶、古い記憶をサラサラと出すことの出来る力です。
これを本来の記憶力と呼びます。
そして記憶力と記銘力は対になっていると考えていいでしょう。
新しい記憶をしっかり保つ事のできる記銘力があれば
後々記銘力で得た記憶をこの記憶力で呼び出す事ができます。
しかしながらこの記銘力と記憶力は
脳内の別の所で管理されているようです。
ということは、どちらも各々強化することが
必要になるということですね・・・