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頭痛・片頭痛の原因とその対処法・・・

 
頭痛・片頭痛の原因とその対処法
 
 
今回から、何回かに分けて、身体の不定愁訴、
病名がつくほどではないが、
身体のコンディションがすぐれない、という症状、原因
その対処法について、お話ししていきます。
 
頭痛・・・
 
一度は経験したことがあるという方がほとんどでしょう!
 
ではこの症状、原因そして対処法には
どんなものがあるのか、考えてみたいと思います。
 
頭痛(片頭痛)とは・・・
 
こめかみ部分の動脈や脳の血管が拡がり、
血流が増すと、その周辺の神経が刺激されて
起こる頭痛のことをいいます。
 
 
主に頭の片側にズキンズキンと脈打つように
痛むのが特徴です。
女性に多く、慢性的に繰り返すことがあります。
 
頭痛(片頭痛)の症状
 
①ズキンズキンという断続的な痛み
 
脈打つようにズキンズキンと、
こめかみから目の辺りが痛みます。
 
音や光に過敏に反応し、痛みが増し、
ガンガンと痛むことがあります。
 
頭の片側に起こることが多いですが、
両側や後頭部が痛くなったり、
吐き気や嘔吐の症状があらわれることもあります。
 
 
痛みは、4時間くらいから、3日間ほど続きます。
 
 
②10代から始まることも多い頭痛の悩み
 
頻度の高い人で週1回、少ない場合は年に数回、
月に1回程度という場合もあります。
 
 
片頭痛に悩む多くの女性は
初潮の始まる10代ごろから発症し、
その後40代くらいまでつらい症状と付き合っていく
場合もあります。
 
 
③視界にキラキラ光るものが出現する前兆
 
片頭痛が起こる前に、
前兆を感じる人が多くいるといわれています。
 
 
主な前兆には、閃輝暗点(せんきあんてん)
呼ばれるもので、視界に急に星や
キラキラしたものが見え始め、視界の一部が遮られます。
 
 
他にも、生あくびやめまい、情緒不安定など、
さまざまな体調の変化を感じる場合もあります。
 
■日常生活から考えられる原因
 
①季節の変わり目などの温度変化
 
 
急に暖かくなる季節の変わり目や、
お風呂でシャワーを浴びているときなどは、
体温調節のために血管が拡張し、
頭痛が引き起こされることがあります。
 
 
②女性ホルモンの変動
 
片頭痛は
女性ホルモンのエストロゲンの変動と
深い関わりがあります。
 
そのために、生理中とその前後に
片頭痛に悩まされている女性は少なくありません。
 
 
③ストレスから解放されたときの緊張緩和
 
ストレスを受けているときは、
血管も緊張して縮んでいる状態になります。
 
 
緊張やストレスから解放されたときに、
収縮していた血管が急に拡張しやすくなり、
 
片頭痛が起こることがあります
 
 
■日常でできる予防法
 
マグネシウムとビタミンB2をとる。
 
マグネシウムが不足すると血管が痙攣し、
痛みに敏感になることがあるといわれています。
 
 
マグネシウムは、玄米や納豆、ひじきなどに
多く含まれています。
 
 
また、血流を良くする働きのあるビタミンB2は、
牛や豚のレバー、卵黄などに含まれているので、
日頃から意識的にとるように心がけましょう。
 
 
■対処法
 
 ①片頭痛の前兆を見逃さない
 
片頭痛が起こるとわかっていれば、
少しは気が楽になったり、対策をとりやすくなります。
 
閃輝暗点や生あくびなどの前兆を
見逃さないようにしましょう。
 
 
 ②患部を冷やし、暗く静かな場所で休む
 
片頭痛は体を動かしたり、まぶしい場所や
うるさい場所では痛みが激しくなるので、
できるかぎり暗く、静かな場所で休むようにしましょう。
 
 
血管の拡張を少しでも抑えるために、
アイスノンや冷えるジェルシートなどを
貼るのも効果的です。
 
 
また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、
血管収縮作用があるので、
頭痛を抑える効果があるといわれています。
 
 
 ③薬の使用と診察の必要性
頭痛で仕事や日常に支障をきたす場合は、
自分に合った市販薬を服用して、
痛みをコントロールすることも一つの方法です。
 
 
薬には、ピリン系、非ピリン系、イブプロフェン系という
代表的な成分の3系統があります。
 
 
ピリン系の薬の場合、アレルギーが出る場合が
ありますので、注意が必要です。
 
その他、あまり頻繁な場合は、病院で診察を受けて、状態を把握することが大事でしょう!
 
 
いかがでしたでしょうか?
 
 
参考にして下さいね。
 
 
 

高次脳機能障害の症状と対処法

 
症状とその対処法・・・
 
 
高次脳記憶障害の中で、前回は記憶障害
についてお話ししました。
 
 
今回は以下の障害についてです。
 
 
■ 注意障害
 
 
前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、会話や思考がとぎれとぎれになり、
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
 
 
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
「4つの注意の機能」とは・・・
 
 
続けられる力(注意の持続)
注意がそれずに目的を持った行動を行うこと。
 
 
見つけられる力(選択性注意)
いろいろな刺激の中から、他の刺激に
振り回されないで1つの刺激を選択できること
 
 
同時に見つけられる力(同時処理)
一度に2つ以上のことに対して、同時に注意を向けて行動を行うこと。
 
変えられる力(注意の転換)
1つの行動から別の行動へ注意が変換できること。
 
 
<注意障害への対処法>
そのような場合は、ひとつの作業を
ずっと長くやらせるのではなく、
いろいろな作業を組み合わせて、
興味を持たせ続ける工夫が有効です。
 
 
そして、同時に複数の作業を与えるのではなく、
静かな環境で一つ一つ確実に作業をこなせるようにして、
作業が達成したら褒めることが重要です。
 
 
■ 遂行機能障害
 
前頭葉の障害により
引き起こされることが多い遂行障害。
 
 
計画性をもって行動したり、
周囲の変化する状況に対応できなくなります。
 
 
話したり、書いたり、聞いたり、計算したりするなど、
一つ一つバラバラな作業をさせても
問題がないことが多いのですが、
組み合わせてやらせると要領よくできず、
作業に支障が出ててしまいます。 
 
 
 
思いつきだけで行動してしまい失敗したり、
約束の時間を守ることができなくなったり、
いつまでも決断できず段取りが
悪くなったりといった症状が見られます。
 
 
<遂行機能障害への対処法>
 
毎日の行動をパターン化し、
単純な作業から練習させ徐々に
行動内容を高度にしていきます。
 
 
日常生活や仕事内容の段取りを
マニュアル化して手順を確認させながら
繰り返し練習することにより
遂行機能は上達してきます。
 
 
 
■ 社会的行動障害
 
前頭葉と側頭葉の障害によって
引き起こされることが多い社会的行動障害。
 
 
頻繁に怒鳴り散らすなど、
暴力的で子どもじみた行動を
起こすことが多いですが、逆に感情を失って
無関心になるケースもあります。
 
 
急に泣き出したと思ったら、急に怒り出したりして、
周りを困惑させてしまうこともしばしばあります。
 
 
 
また、欲しいと思ったものを
我慢できなくなることもあり、
お菓子を食べ続けたり、タバコを繰り返し吸い続けたり、
手元のお金がなくなるまで散在してしまったり、
といった症状が見られることもあります。
 
 
<社会的行動障害への対処法>
 
無理に説得したりせず、話題を変えたり、
場所を変えたりすることが効果的です。
 
 
欲求を抑えられなくなっている場合、
家族を始めとする周りの人が
チェックリストやメモを利用し、
自己管理をうながすようにしましょう。
 
いかがでしょうか。
 
いろいろな面から、この高次脳機能障害がご理解できましたなら、幸いです。
 
 

高次脳機能障害とは・・・ 

 
 
高次脳機能障害とは・・・
 
 
前回までは、アルツハイマーになると
脳はどういうふうになっているのか、
 
予防は? 治療は? ということについてでした。
 
 
今回は物理的に損傷をうけることで、
脳が受ける障害の一つ、高次脳機能障害です。
 
 
 
交通事故や脳卒中などで脳が損傷を受けると、
集中力や記憶力が落ちたり、
怒りっぽくなったりすることがあります。
 
 
 
これらの症状をまとめて
「高次脳機能障害」といいます。
 
 
高次脳機能障害は、
 
外見からは分かりにくく、
周囲に理解されにくい障害です。
 
 
 
高次脳機能障害は身体障害と違って、
一見してわからない障害です。
 
 
ですから、会社や家庭でも気づかれないこともあり、
社会的認知度が低いので「静かな障害」
といわれることもあります。
 
 
 
私たちの脳は、どんな最新鋭コンピューターが
束になってもかなわないくらいの
複雑な能力を持っています。
 
 
 
 
コップをつかんだり、綱渡りをしたり、
縄跳びを上手に飛んだりするだけではなく、
テレビを見て笑ったり、言葉を使って
相手とコミュニケーションをしたり、
昨日の出来事を覚えたりするような
複雑なことまで脳が関与しているのです。
 
 
 
 
このような多彩な脳の働きの中で、
他の動物達とは違う人間らしい
脳の働きを総称して「高次脳機能」
と呼びます。
 
 
分かりやすく表現するならば、
「心」をつかさどる脳機能とも
言えます。
 
 
ですから、怪我や病気などで高次脳機能が傷害されると、
ぱっと見た感じはふつうなのに、
記憶力が落ちていたり、根気が続かなかったり、
判断力が低下して、社会生活にうまく
適応できなくなることになります。
 
 
 
障害の程度によっては本人ですら
気づかないこともあり、
周りから理解されにくい障害のひとつと言えます。
 
 
 
高次脳機能障害の主な症状・対処法
 
 
高次脳機能障害になってしまうと、
具体的に以下のような症状が出現します。
 
 
対処法と併せてご紹介します。
 
■ 記憶障害
 
側頭葉内側の障害により
引き起こされる症状です。
 
 
記憶障害には大きく分けて、
新しいことを覚えられなくなる「前向性健忘」と、
昔のことを思い出せなくなる「
逆向性健忘」の2つがあります。
 
 
日常生活の中でも約束を守れなくなったり、
大切な物をしまった場所を忘れてしまったり、
何度も同じことを聞いてしまったりと、
日常生活や仕事をする上で
深刻な問題を抱えてしまいます。
 
 
<記憶障害への対処法>
 
携帯電話のスケジュール表や
カレンダー、アラーム機能などをうまく組み合わせて、
重要な要件に気づきやすくしたり、
思い出しやすくなるような工夫が必要です。
 
 
また、メモをまめに取ることで記憶しやすくなる
という効果もありますが、忘れてしまったことを
思い出す手がかりにもなるので、
日常習慣にするよう促しましょう。
 
 
■ 注意障害
 
前頭葉や頭頂葉の障害で
引き起こされる注意障害です。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、会話や思考がとぎれとぎれになり、
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
 
 
 
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
■ 注意障害
 
前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害です。
 
 
物事に集中して取り組むことができず、
ちょっとしたことで気が散ってしまうため、
本人が集中できる時間に合わせて、
適度な休憩を促すことが必要です。
 
 
 
具体的には、
 
会話や思考がとぎれとぎれになり、
 
 
まとまりのない会話になったり、
行動の内容に一貫性がなくなったりします。
 
与えられた仕事をすぐに放り投げてしまったり、
人の話を聞きながらメモを取れなくなったり、
ぼーっとしている時間が長くなり、
呼びかけてもすぐに反応ができなくなったり、
といった症状が見られます。
 
 
 
次回はこの他の症状もみていきましょう!
 
 
 

若年性認知症(ピック病)とは・・・ 

 
若年性認知症(ビック病)とは・・・
 
 
 
認知症は、
一般的には年配者がなるものだ
との認識が強いですが、最近、年配者でないのに
認知症になってしまう若年性認知症患者
増加しています。
 
 
若年性認知症とは65歳未満の人の認知症
のことをいいますが、若年性痴呆症は
アルツハイマー病ではなく、
大脳の前頭葉と側頭葉が部分的に萎縮するピック病
といわれる人が多いのが特徴です。
 
 
 
しかし、アルツハイマー病が研究され、
徐々に治療法も進んでいるのに対し、
ピック病の方は研究が進んでおらず、
その原因や治療法もほとんどわかっていません。
 
 
 
年配者の認知症は世間で理解されていますが、
若年性認知症はまだ世間の理解を得られておらず、
患者もその家族もどうしていいのか
わからないという状態です。
 
 
ピック病もここのところ急速に患者数が
増えているという話もありますし、
今後ピック病の研究も進めてもらいたいものです。
 
 
 
日本では65才以上の20人に一人は
アルツハイマーを発症すると言われるほど、
高齢者に多い病気だが、近年では若年性アルツハイマーとして
10代、20代、30代でもアルツハイマーの症状が
確認された事例がある。
 
 
働き盛りの40才台、50才台の
若年性アルツハイマー病が近年増加している。
 
 
若年性アルツハイマーの患者数はおよそ、
10万人はいると言われている。
 
 
 
10万人前後とみられる若年認知症患者のうち
約3割がアルツハイマー病と考えられている。
 
 
アメリカではアルツハイマー病の発生率が
高いと言われている。
 
 
これは食事の影響が原因とも言われている。
 
 
 
■ピック病と記憶障害
 ピック病で障害を受けやすい記憶
 
 
一口に記憶の障害と言ってもいろいろあります。
 
 
 
普通の人にも起こる記憶障害に、
"し忘れ"があります。
 
 
先ほど話したような未来に
何かがあることを思いつく記憶、
これを展望記憶と言いますが、
ピック病で障害されることがあります。
 
 
 
それから、いわゆるど忘れが起こりやすくなる。
 
 
テレビを見ていて有名人の名前が
パッと出なくなるとか、ものの名前が
出てこないとかがそうですね。
 
 
そういうことがピック病で起こることもあります。
 
 
これを、喚語障害、あるいは語想起の障害と言ったりします。
 
 
このあたりの記憶は、前頭葉や、海馬ではない
側頭葉の部分の機能を反映しています。
 
 
ですから、ピック病の方では
特にこういう記憶が悪化することがあります。 
 
 
 
また意味記憶障害が起こることもあります。
 
 
意味記憶というのは、記憶の中でも非常に
難しい概念ですが、たとえば富士山は、
日本一高い山ということを私たちは知っていますね。
 
そういう記憶です。
 
 
さらに言えば山とは何か?とか、
ことばの定義そのもののような記憶です。
 
 
そういうものがピック病ではやられやすい。
 
 
左の側頭葉が関係していて、ピック病の初期に
そこを障害されることがしばしば起こるからです。
 
 
アルツハイマー病では、よほど進むまでほとんど障害されません。 
ここがピック病とアルツハイマーの違いがあります。
 
ピック病では起こりにくい記憶障害
これに対して、ピック病では障害を受けにくい記憶もあります。
 
 
 
たとえば、本当に覚えようと思って覚えたこと、
ついさっき言われたこと、昨日食べたもの。
 
 
そういう記憶については、ピック病では障害が
認められないことが多いです。
 
 
もちろん進行すると、全脳に障害が広がるので、
こういう記憶の障害も出るんですが、
初期にはこういうことが起こりにくい。
 
 
アルツハイマーでは頻繁に起こる、これが中核症状です。
 
 
このところもピック病とアルツハイマーの違いでしょう。
 
 
一方で、昔話というのは、ピック病でも
アルツハイマー病でもなかなか障害されない。
 
小学校のときのことを尋ねると、
みなさん良く覚えていらっしゃいます。
 
 
 
 
■ピック病の疫学
 発病・性差・家族歴など
 
 
発病の年齢は、ごく一般論ですが、
だいたい45歳頃から65歳頃くらいで起こってくる。
 
 
 
男女差に関しては、いくつかの調査がありますが、
今のところはっきり言われていません。
 
 
 
発病率は、アルツハイマー病、
レビー小体型に次いで多いと言われていて、
認知症の中で、数パーセント程度か
それ以下という報告が多いと思います。
 
 
 
家族歴については、実はよく分からない。
 
 
報告によってバラバラです。
 
 
欧米では20から50パーセントの患者に
家族歴があると報告されていますが、
日本ではこれほど高いとは言われていません。
 
 
ただ、特徴的な遺伝子の変化によるピック病、
ある染色体に異常を持っている特殊な
遺伝病としてのピック病もあります。
 
 
 
 
■ピック病の治療
 環境調整が重要
 
 
 
認知症そのものを完治させる方法は
今のところありません。
 
 
アルツハイマー病に関しては進行を遅らせる薬がある。
 
アリセプト(塩酸ドネペジル)が有名ですが、
ピック病については、こういう薬はまだありません。
 
 
では治療は何もないかというと、
認知症の周辺症状に対しては、いろんな薬を
使った薬物治療が行われています。
 
 
これは本当に難しくて、薬によって逆に
悪くなってしまうこともあります。
 
 
譫妄(せんもう)といって、
錯乱のようなことを起こすこともあるし、
薬で鎮静がかかってしまって、
昼間ウトウトしてしまい逆に夜眠れなくなって、
生活リズムを崩して悪くなってしまうこともある。
 
 
抗パーキンソン病薬もよく使われますが、
幻覚を起こすという副作用もあるので、
慎重に使わなくてはいけない。
 
 
 
ではピック病、認知症には何をするべきか、
というと、やはり、生活リズム、環境を整えることが重要です。
 
 
 

アルツハイマーの予防は・・・

 
アルツハイマーの予防
「脳の活性化」
 
 
アルツハイマーの予防には様々な方法がありますが、
日頃から色々なことに興味や好奇心を持って
生活することも大切なことです。 
 
 
 
興味や好奇心を持つということは、
見たり聞いたりしたことを覚えるために必要な
「注意と集中」が持続しますので、
それが脳の活性化につながります。
 
 
趣味を持ったりボランティアに参加したりすることで、
大いに脳を活性化させましょう。
 
 
 
また、脳が衰えないようにするには、
脳を積極的に使うことが一番です。
 
 
 
テレビを見る時なども、ただ眺めているだけではなく、
番組の感想や批評などをまとめてみる、
などということを行うと脳の神経細胞を
活性化することができます。
 
 
 
自分の考えをまとめたり、その考えを表現するということが習慣になるとより効果的です。 
 
囲碁や将棋などの趣味も頭を使いますよね。
 
 
また日記や手紙を書いたりしてみるなど、
楽しみながら脳を使うように心がけましょう。
 
 
 
アルツハイマーの一番の危険因子は、
転倒による頭の打撲、つまり頭部外傷です。
 
 
普段から運動を心がけ、転倒しても頭を打たないように
身をかわす運動神経を養っておくことも大切です。
 
 
 
また、室内での転倒を防止するために、
段差をなくしたり、階段にすべり止めをつけたりする、
夜間には、適切な照明をつけて
真っ暗にならないように気をつけましょう。
 
 
また、必要に応じて、手すりなどをつけるのも
転倒防止につながります。
 
 
 
 
アルツハイマー病の治療法
 
アルツハイマー病の場合、
脳の中でどんな変化が起こっているのかは
わかっていますが、なぜその変化が
起こるのかまではわかっていません。
 
 
 
従って、発症を未然に防ぐことは不可能ですし、
発症してしまった場合完治はできません。
 
 
 
予防する方法としては、常に脳を働かせる
努力をするとか、適度な運動をするとか
言われていますが、これは何もアルツハイマー病に
限った話ではなく、健康的な生活を送る方法に
過ぎませんから、アルツハイマー病に特化した予防法
というものはありません。
 
 
 
治療としては、症状の進行を少しでも遅らせる
という治療法が行われています。
 
 
最近、進行を遅らせるいい薬が開発されたことで
完治は無理でも長い間普通の生活が
送れるようになってきています。
 
 
また、原因も徐々に特定できつつあり、
新しい薬が開発されるとの話も出てきているので
将来的にはかなりの治療が行えるようになると思います。
 
 
 
薬物治療と平行して、家族のケアも重要です。
 
 
患者の情緒の安定が進行を遅らせる
との報告もありますから、周りが一体となって
患者に協力してあげることが必要です。
 
 
 
回想法の効果
 
 
アルツハイマー型認知症は、
現在のところ、原因が明確ではないことから、
根本的な治療法はなく、薬物療法による
症状の改善や進行の抑制が主に行われているのが現状です。 
 
 
 
その他散歩などによる昼夜リズムの改善など
生活リズムを整えることが有効です。 
 
 
 
また、「回想法」や、昔のテレビ番組を見る
「テレビ回想法」といった、心理学的方法が
不眠や不安の軽減に効果があることがあります。 
 
 
 
●回想法 
 
回想法というのは、なじみのある写真や記念品をそばに置き安心感を与える心理療法です。アメリカの精神科医R.Butlerによって創始された方法です。 
 
高齢者を対象とすることが多く、
ご本人の人生の歴史や思い出を、
治療者が受容的で共感的な態度で聞くことを
基本的な姿勢とします。
 
 
 
老年期に人生を振り返り、
自己の人生を再評価することで、
自尊心を向上させる効果があります。 
 
アルツハイマー型認知症の患者さんのように、
認知障害や記憶障害といった症状を持つ人に対しては、
回想を促す刺激として、五感に働きかけ、
記憶を呼び起こすものを、を用いることが多いです。
 
 
 
方法としては、
個人に対して1対1で行う個人回想法と、
集団で行われるグループ回想法
分けることができます。 
 
 
 
回想法は、治療のひとつとしてだけでなく、
地域での活動や交流の一環として利用されることが多いです。
 
 
いいものは取り入れて、どんどん良くなってもらいたいですね。
 
 
 

アルツハイマーの原因は・・・ 

 
アルツハイマーの原因は・・・
 
 
認知症の原因となる主な疾患には以下のものがあります。 
 
・脳血管障害 
・アルツハイマー病などの変性疾患 
・正常圧水頭症 
・ビタミンなどの代謝・栄養障害 
・甲状腺機能低下、など。 
 
これらの原因によって、生活に支障をきたすような
認知機能障害が生じた場合に、「認知症」と診断されます。 
 
 
 
脳血管障害の場合、画像診断では微小病変が
見つかっているような場合でも、
はたしてこれらが認知症状の原因になっているかどうかの
判別は難しいのが現実です。 
 
 
 
これまでは脳血管性認知症と診断されてきましたが、
実際はアルツハイマー病が認知症の原因
となっている場合が少なくありません。 
 
 
これを、「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」といいます。
 
 
■ アルツハイマー病の原因
 
 
アルツハイマー病の原因は現在研究中であり、
いくつかの特徴は見られるものの原因を
特定するには至っていません。
 
 
■ アルツハイマーの脳内の変化
 
 
医療の進化によって、脳の変化の様子を
見ることができるようになりました。
 
 
そのため、現在ではアルツハイマーの
早期発見が可能になりました。
 
 
アルツハイマーの人の脳内で起こっている変化には
どのようなものがあるのでしょうか。 
 
 
■ 大脳皮質の萎縮
 
アルツハイマーでは、大脳皮質が著しく萎縮します。
 
 
脳全体、特に側頭葉や頭頂葉が萎縮していきます。
 
 
通常、成人では1,400グラム前後の脳がありますが、
発症後10年位を過ぎると800~900グラム以下に
減ってしまいます。
 
 
 脳が萎縮するというのが原因の一つと考えられています。
 
 
 
 
■ 神経細胞の変形と老人班
 
 
 
顕微鏡でアルツハイマーの人の脳を観察すると、
神経細胞と神経細胞の間にシミのような
老人斑が見られます。
 
 
 
また、神経細胞の中に糸くずのような
神経原線維変化が見られます。
 
 
 
このように老人斑や神経原線維変化の増加に伴い神経細胞が減っていきます。 
ただし、残念ながらなぜ神経細胞が変形するのか、老人班ができるのかなどについてはわかっていません。
 
 
■ 情報伝達物質の減少
 
脳の中の情報伝達物質の減少が見られることが
最近判明しました。
 
 
情報伝達物質は多くの種類があり、
アルツハイマー病患者の場合は
いろいろなものが減少していますが、
特に減少しているのがアセチルコリンという物質です。
 
 
 
アセチルコリンは
 
数ある脳の情報伝達物質の中でも一番初めに
その役割が解明された物質で、
副交感神経の覚醒、学習、記憶などに関わっています。
 
 
 
記憶に関わっている物質が減少しているため、
記憶力の低下を招いていると考えらます。
 
 
 
ただ、なぜアセチルコリンの分泌量が
減少してしまうのかについてはわかっていません。
 
 
■ アルミニウム原因説とは?
 
 
アルツハイマー型認知症の原因は
現在のところ明確ではありません。
 
 
あくまで、ひとつの説ですが、
「アルミニウム原因説」と呼ばれるものがあります。 
 
 
 
アルミニウムイオンの摂取が
アルツハイマー型認知症の原因のひとつではないか、
という説です。
 
 
しかし現在は、この説は一般的に認められていません。
 
日本アルミニウム協会では、
腎臓機能障害との関わりを示しています。 
 
スクラルファートといった、
アルミニウムを含んだ医薬品には、
腎臓の働きが悪いと中毒になる恐れがあるという
趣旨の注意事項が示されています。 
 
 
確かに、アルツハイマー型認知症の患者さんの脳には、
健常者の数十倍の濃度で、
アルミニウムイオンが検出されています。
 
 
 
ただし、それがアルツハイマーが原因で
起こる症状なのかどうかは不明です。 
 
 
 
従来は、血液脳関門によってアルミニウムイオンが
脳に達しないという見方もありましたが、
現在では、血液脳関門を突破することが
明らかになっています。
 
 
アルミニウムとアルツハイマー型認知症の発症との
因果関係は、完全には否定できません。
 
 
 
しかし、日常生活で摂取する量で、
はたして影響があるのかどうか、その危険性を過度に
心配する必要はないでしょう。
 
 
■ 喫煙との関係
 
 
アルツハイマー型認知症については、
そのさまざまな症状と共に、
その危険因子についても急速に研究が進められています。
 
 
 
現在、生活習慣上の危険因子として、
食習慣や運動習慣、および知的生活習慣が
注目されています。 
 
その他、議論になっていることに喫煙があります。 
 
喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症の危険性を
高めるといわれます。 
 
 
自らタバコを吸うことを能動喫煙といいますが、
この能動喫煙だけではなく、
非喫煙者、つまり受動喫煙、
であってもタバコから出る有毒物質の影響を受け、
アルツハイマー型認知症の発症率が高まるといわれるのです。 
 
 
 
喫煙に関してはさまざまな議論がおこなわれています。 
 
 
実際、疫学研究からは、喫煙によって
アルツハイマー型認知症の発症のリスクが1.79倍にあがるといい
結果さえ得られているのです。 
 
また、受動喫煙についても、アルツハイマー型認知症の
発症リスクが上昇するという調査結果が発表されています。