左脳・右脳のつながりが及ぼす影響とは・・・
左脳と右脳の違いは以前もお話ししました。
左脳は論理的な脳、右脳はイメージ脳・芸術脳
と言われています。
つまり、左脳は、情報を「論理的」な段階を追って
分析をする半球と言われます。
そして右脳は、基本的に情報を「一目で」取り入れ、
一つの全体的な思考として処理します。
つまり右脳は統合する役割なのです。
担当は違っても、これらの脳は分離しているわけではなく
二つの脳が関連しあい、
繋がって作動しているのです。
私たちの社会では、
左脳の機能を重視し、高く価値を置いてきました。
学校教育などでは、
数学や科学、語学などの
成績が優秀な生徒を優秀な生徒、
体育や芸術や協調性などは
評価が低い傾向にあり、
左脳重視型の教育に
フォーカスされています。
多くの学校では傾向的に
美術や音楽の授業は減らされ
国語や数学の授業を増やそうとします。
その方が社会にとって効率的である
また成績向上に役立つと考えられてきたのです。
しかし、ある学校で
芸術科目の比率を増やした結果、
『あらゆる学業成績が向上した』
と言う例があります。
要するに、脳の両半球はそれぞれ
専門性のある機能があるとはいえ、
決して孤立しているわけではなく、
相互に補完し合い、もう一方の働きを
向上させるという事が分かったのです。
つまり、
脳の両半球のつながりが良好なほど、
学習や創造性に関わる脳の
潜在能力は増すと言う事です。
テキサス大学の
クリスタイン・ド・ラコステ・ウタムシン博士によると、
両脳がつながる領域は男性よりも女性の方が広く、
また神経線維の数も豊かだそうです。
さらに、
ロジャー・スペーリー博士の研究では、
人がある特定の精神活動的スキルを発達させると、
活性化されなかった精神活動を含め、
あらゆる部分の精神活動に好ましい影響が
見られることが明らかにされました。
つまり、
画家や音楽家(右脳型の人間)は数字が弱い…
とは一概には言えないと言う事です。
両方の脳を使うほど、全体の脳機能があがり
潜在能力が上がるということです。
両方の脳を使えると、潜在意識が開くようになります。
左脳重視の教育だけでは、
想像豊かなで自由奔放な人物よりも、
与えられたタスクをこなすことに長けた人、
つまりマニュアル的な人が多くなる傾向があるように
思います。
今後は、考え出す力や、創造性豊かな人を
育てる教育の導入が、望まれるのはないでしょうか・・・