右耳と左耳のどちらが聞きやすい?!
電話をとった時にどちらの耳を
受話器にあてるでしょうか?
自分で聞きやすい方の耳を無意識に使いますよね。
左耳の方、右耳の方、それぞれいらっしゃるでしょう。
以前に利き手、右利きか、左利きかというお話をしました。
今回は「利き耳」というか、要するに、
右耳か、左耳かということについて、
実際にそんな言葉はないのかもしれませんが、
実は耳も均等に情報を受け取っているわけではないようです。
聴覚の分担も右脳は左耳を、
左脳は右耳を司っています。
受話器をとって電話で話をするときに
実験してもらうと、右耳に受話器を当てると
左脳が働き情報が伝わりやすくなります。
これは左脳が言語脳の役割を果たしているからです。
逆に左耳で聞くとイメージ脳の右脳が働き、
細かい情報や数字などの聞き取りが
あいまいになりやすいと言われています。
両耳の実験でとくに顕著に反応が現れるのは
数字の計算などです。
右耳で聞くのと左耳で聞くのでは
正解率は右耳の方が高かったというデーターも
実際にあるようです。
さらに面白い実験結果が出たのは
音楽を聞かせた時の反応です。
歌詞を理解できるような曲(歌謡曲など)と
メロディーだけのクラシックやジャズなどの曲を
聞かせてデーターを採ってみました。
歌詞などの情報が分かる曲は右耳(左脳側)で、
そして、漠然としているクラシックやジャズは
左耳(右脳側)で聞き分ける人が多かったと報告があります。
このように、耳から入る情報によって
脳の切り替わりがなされているという、
とても興味深いものがあります。