クラシック音楽と身体への影響
昨日は癒しと音楽、
特にオルゴール音楽との関係をお話しました。
今回はクラシック音楽が
どのように心に作用するか、みてみましょう。
モーツァルトの音楽が
精神的なヒーリング効果が高いと
言われています。
免疫音楽医療が専門の和合教授の解説では・・・
”モーツァルトの音楽には、3500ヘルツから
4500ヘルツの周波数帯の音が
豊富にバランスよく組み込まれていると同時に、
それらがシンプルな一定の音の波形で繰り返され、
規則性と不規則性の調和がとれたゆらぎ効果があり、
さらに高周波音と高周波音がぶつかりあって、
さらに高い周波数になるという
倍音効果もみられるのです。
ある曲には 20000ヘルツという
非常に高い周波数も存在して、
大脳を刺激しエネルギーを与える曲もあるほどです。
(出典:労働者の健康と音楽療法)
研究によると、
脳内エネルギーの90%は聴覚から送られており、
聴覚シグナルを送る蝸牛管内の
コルチ細胞の分布は、低周波音1 に対し、
高周波音は240 倍の分布率があるため、
高周波音により脳活性が行われると言われています。
音が耳や脳に与える影響について、
音の周波数と背骨の関係をあらわした
「トマティス理論」というものがあります。
これはフランスの耳鼻咽喉科医
アルフレッド・A・トマティス博士の研究で
明らかになったものです。
「トマティス理論」では、
音の周波数と脊髄の対応関係を以下のように
表しています。
頭頂 8000ヘルツ
延髄 4000~6000ヘルツ
頚椎 2000~3000ヘルツ
胸椎 750~2000ヘルツ(胸:1500、胃:1000)
腰椎 250~500ヘルツ
仙椎 250ヘルツ
クラシック音楽で
モーツァルトの曲に含まれる
3000ヘルツの高周波音は、基本的には、
頚椎から上の延髄を非常によく
刺激すると言われています。
例えば、耳鳴りに関して言えば
延髄を効果的に刺激して、
副交感神経を活性化し、
血液の流れとリンパの状態を改善したり、
内耳の膜にある有毛の働きを回復したと
考えられています。
トマティス博士によれば、モーツァルト以外に、
グレゴリオ聖歌や童謡にも同じ効果があるといいいます。
楽器別の周波数帯域は、
最も周波数が高域なのがパイプオルガン
(1/fゆらぎも多い楽器)、次にピアノ。
周波数域が狭くても、周波数が高いのは、
ヴァイオリン、ピッコロ、フルート。
2KHz~5KHzが耳につく帯域で、
音のシャープさが出るということです。
楽器としては、
ピアノ、ヴァイオリン、ピッコロ、フルートの高音域。
聴覚過敏の場合には、
この音域はかなり耳にキンキンと響くため、
3000Hz以上の周波数が耳に良いとは限らないようです。
このように、音楽によって、
音の周波数によって身体に及ぼす影響が
違ってくるようです。
次回は、自然界にあまねく存在する
基本のリズムである1/fゆらぎについてです。