より効果的に脳を鍛える運動方法とは・・・
前回は運動することによって、
脳が活性化することをお話ししました。
脳の中で、神経細胞とシナプスが増えたことにより、
脳の容量が大きくなったことが確認されました。
さらにもっと効果的な運動方法は
何かということについてみてみましょう!
実験報告によると・・・、
適度な運動を最大心拍数
(その人にとっていちばん早い心拍数)の
60~70%くらいの速さで週1回、1時間ほど走る運動を
半年間続けた結果、脳が大きくなり、
最大酸素消費量が16%増加したのです。
最大酸素量が増加した脳では、
46野と40野がよく働くようになったという
報告もあります。
この46野とは、
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感が
感知して得た刺激情報を分析して行動を計画。
それを運動前野の6野と運動野の4野がキャッチし、
どのように動くかを身体の各部位に命令をし、
実際の行動となって表れます。
このときの情報伝達は、
すべて神経細胞(ニューロン)を通して行なわれています。
【参考】
年齢 目標心拍数
40 108~126
50 102~119
60 96~112
70 90~105
80 84~ 98
脳が老化するいちばんの原因は、
最大酸素消費量が減ることです。
それが、走ることで増やすことができるということは、
走ることが脳の活性化にいかに有効か
ということを証明しています。
この最大酸素消費量、すなわち、
最大酸素摂取量とは、運動中に
1分間に取り入れられる酸素の最大量のことです。
この40%~70%の範囲の強度で運動を行うのが、
適度かつ効果的だといわれているのです。
1時間のジョギングを週4回、半年続けると、
前頭前野に加えて海馬の働きもよくなる
という研究結果が発表されています。
海馬には、新しく記憶するのを
助ける働きがありますから、学習能力が高まります。
ただし週4回のジョギングは、
仕事で忙しいビジネスマンにとっては
高いハードルです。
週1回でも結構ですから、ぜひ、
ジョギングを始めてみてはいかがでしょう。
もちろん、エクササイズは必ずしも
ジョギングである必要はありません。
有酸素運動の水泳、体操、ヨガなど
最大酸素消費量を増やしながら
楽しく続けられるエクササイズでも結構です。
徐々に進んでいく脳の劣化を遅らせるために、
朝の気持ちのいい時間、また空き時間に
走ることを始めてみるのも得策ですね!
トライしてみて下さい^^