指を使って脳の活性化!?
ヒトは高等哺乳類ですが、
他の哺乳類と決定的に違うのは、10本の指を
自在に操ることができることです。
指先にはたくさんの神経が集まり、
脳に直結しています。
そのため指先は「脳のアンテナ」と呼ばれるほどです。
私達の10本の指は脳の神経の60%〜70%くらいが
表面にでているということです。
というわけで、指先の働きをよくすれば、
脳を活性化するということはおわかりになるでしょう。
それを裏付けるように、二十年ほど前から
「指を使うと、脳細胞が刺激されて脳が活性化する」
というさまざまな研究が、国内外の脳科学者から
発表されてきました。
私たちの日常生活では、指の運動は、
物をつかんだり、筆記用具を使ったり、
はさみや包丁を使う程度のことしかしていません。
人によってはパソコンのキーボードをたたく
という運動もしていますが、それも熟練者にとっては
あまり脳の刺激にはなりません。
慣れてしまうことで、脳活性にはならないのです。
研究の結果、
脳によい指先の運動で大切なことは、
① 両手を同時に使う
② 指をすばやく動かす
③ ふだん使わない指の動きをする
④ 指先の皮膚の感覚を鋭敏に保つ
ということだといわれています。
そこで、それらの要素をすべて取り入れた
指の体操が考案されています。
有名なところでは皆さんご存知の
「指回し運動」がありますね。
哲学者カントは「手は外部の脳」と
言ったといいます。
手には、感覚神経と運動神経が集中しているからです。
その手の訓練は、脳の訓練と同じ。
「指回し体操」は、そんな発想から生まれたようです。
すでにやっている方もいらっしゃるでしょう。
まず、両方の指の先端同士をくっつけます。
親指は親指と、人さし指は人さし指と。
指の関節は伸ばさず、曲線になるように
柔らかく曲げます。
両手でドーム形を作る感じです。
そして親指だけ離し、2本の指がぶつからないように、
30秒間回します。
人さし指、中指と、それぞれ30秒ずつ。
回す向きは、どちらでも構わないようです。
ポイントは、指と指がぶつからないようにすること。
これが意外に難しいです。
特に薬指は、慣れないと指がつりそうになりますよ。
回す指だけでなく、全体のドーム形を崩さないように
同時に気をつかうことも、脳を刺激するといいいます。
体験してみて下さい。
脳活性化には、常にトレーニング、継続してやることが必要です。
続けてみましょう!