ストレスが脳に与える影響とは・・・
ストレスなどにより、感情が急激に揺れ動くと、
脳内でノルアドレナリンが分泌されて交感神経が優位になり、
身体の緊張が高まります。
そのため心拍数や血液が上昇し、
血管が縮まって頭に血がどんどん昇ります。
実はどんなに緊張が高まり、頭に血液が集まっても、
交感神経優位の時は血管が縮まったまま
血液の流れは悪くなっています。
誰でもストレス・不安を感じると
ノルアドレナリンが分泌され、交感神経が緊張します。
すると血管が萎縮し、その結果心拍数が上がってしまい、
手が震えたり、汗をかいたりと身体に様々な変化が起きます。
そして、このような身体の変化を自分で意識してしまい、
さらに交感神経が緊張し、あわててしまいます。
つまり、緊張した交感神経を
もとのバランスの良い状態に戻せば、
あわてた状態を脱出できるはずです。
交感神経が高まっている人は、頭は熱いのに、
手足(特に足)が冷えている人が多いです。
よって、足を温めると副交感神経が優位になります。
副交感神経を高める方法として、呼吸法などでリ
ラックスするなど、様々な方法があります。
実験によると・・・
体幹部分に刺激をすると交感神経が興奮し、
四肢末端の刺激は副交感神経を興奮させる
と言う結果がありました。
ですので、青竹踏みなども効果的ですね。
半身浴や、足湯も有効です。
これにより、足が温まって、前述したように、
副交感神経が高まることになります。
食べ物では、
副交感神経を高めるギャバ(γ-アミノ酪酸、GABA)が
注目されています。
神経末端からのノルアドレナリンの分泌を抑制して、
交感神経優位から副交感神経優位に切り替え、
脳血管の収縮を抑えることにより、脳の血流を活発にし
脳の働きをもとに戻すのです。
他には、
イワシ、アジ、サンマ、サバ、マグロといった青魚で
ご存知の通り、青魚には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や
「EPA(エイコサペンタエン酸)」などの
脂肪酸が豊富に含まれています。
これらの脂肪酸の効果については、
血中コレステロールや老化予防にも
効果があると共に、脳や神経にも有益な働きが
あることが、最近の研究でも分かってきています。
交感神経が高まり、心拍数が上昇することにより、
体が興奮し脳が混乱してしまいます。
そこで研究されているのが、
噛むという行為です。噛むという行為は、
心拍数を抑え、さらに脳の血流を増加させる効果
があるといわれています。
最近、日本人大リーガーの活躍で日本でも
大リーグの試合をTV観戦する機会が増えました。
そこで、ガムを噛んでプレーをする大リーグ選手をよく見かけますよね。スポーツ医学の観点によれば、常にガムを噛んでいることが、心拍数を下げリラックス時と同じ状態を保ち、普段どおりのプレーをするために役立っているといわれています。
みなさんも日々リラックスできるよう、試してみて下さいね。