頭痛(緊張型頭痛)とは
前回は群発頭痛についてお話しました。
実際に経験して辛い思いをしている方もおられるかと思います。
今回は緊張型頭痛です。
これは、慢性的に繰り返す頭痛の中で
最も多いタイプといわれています。
ストレスによって頭をとり巻く筋肉が緊張して収縮し、
痛みが起こる頭痛のことをいいます。
頭を取り囲むように、締め付けられるような
痛みがあらわれ、連日ダラダラとその痛みが続きます。
男女を問わず、幅広い年齢層にみられる頭痛です。
■日常生活から考えられる原因
1、身体的なストレスによる頭部の筋肉の疲れ
長時間のデスクワークなど同じ姿勢を続けることで、
頭や首、肩の筋肉が緊張し血流が悪くなると、
乳酸などの疲労物質が筋肉にたまり、
これが神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています。
そのこりや疲れが頭部の緊張型頭痛の原因となります。
また、枕の高さが合わないといったことも、
頭痛の原因となります。
特に、首筋の筋肉が弱い人ほど、
頭部をしっかりと支えることができずに
頭痛を引き起こしやすい傾向があるようです。
2、精神的なストレスによる頭部の筋肉の緊張
人間関係や仕事のプレッシャー、
悩みなど精神的なストレスを感じると、
体の神経や筋肉の緊張が高まり、
緊張型頭痛を引き起こすことがあります。
このような、
精神的ストレスを原因とする緊張型頭痛には、
生真面目な性格や几帳面さを持った人が
かかりやすいと言われています。
■頭痛(緊張型頭痛)の症状
緊張型頭痛は、
にぶい痛みが特徴ですが、
我慢できないほどではないのが普通です。
数時間~数日の頭痛が反復性におこる場合と、
持続的に毎日のように続く場合があります。
首や肩のこりを伴うこともあります。
嘔吐を伴うことはありません。
コンピューターの前に長時間座っているような人に多く、
効果的に休憩をとるなど、
ライフスタイルの改善でよくなることもあります。
1、痛みがダラダラと毎日続く
とくにきっかけもなく始まり、
後頭部から首にかけてジワーッと痛み、圧迫されて、
締め付けられるような感じがダラダラと続きます。
筋肉が頭部を取り囲んでいるために、
ハチマキを強く締めたり、
小さな帽子を無理にかぶったときのような
圧迫された頭痛が起こります。
2、肩こりや目の疲れ
頭をはじめ、肩や目などの筋肉の緊張から
頭痛が起こっているので、同時に肩こりや目の疲れ
といった症状が起こることがあります。
体のだるさや、首を回したときにフワッとした
めまいが起こることもあります。
日常生活でできる予防法
1、ストレスの軽減を心がける
緊張型頭痛は、緊張しやすい真面目で、
神経質な人に多いのが特徴です。
人間関係など、多少おおらかに、
心にゆとりを持ってリラックスするようにしましょう。
そして、ストレスの軽減を上手にしていくことが大切です。
没頭できる趣味やリラックスする時間を
持つことで対応していきましょう。
2、緊張した頭部や肩、首筋の筋肉をじっくりほぐす
頭の周りや肩、首筋などの筋肉の緊張から、
緊張型頭痛は起こります。
こりの部分を蒸しタオルやホットパックで温めて、
血行を促進し、緊張を緩和しましょう。
また、深呼吸し体を軽く動かして、
リラックスするゆとりを持ちましょう。
3、長時間のパソコン作業には、小休止をはさむ
頭部や肩、首筋の筋肉の緊張を
取り除くためにも、たまに遠くを見つめたり、
お茶を飲んだりと、長時間続くデスクワークには
休憩をはさむようにしましょう。
また、パソコンを見つめすぎないように、
考えるときは上を向くなど、気を使ってみましょう。
■対処法
1、姿勢など生活習慣の見直しをする
普段の姿勢やデスクワークの仕方、ストレスなど、
緊張型頭痛の誘因となる習慣を改善していきましょう。
2、運動などで血行を改善する
緊張型頭痛の場合、運動したり、
お風呂に入って血行を良くすることで症状が楽になります。
片頭痛の場合は、これらのことを行うと症状が悪化します。
3、薬を使う
緊張型頭痛は、激しい痛みに襲われることは
ありませんが長い間痛みが続きます。
つらいと感じたり、大切な仕事があるときは、
鎮痛薬を服用することも必要かもしれません。
いかがでしたか?
ストレス社会の中で頭痛を体験することは
結構多いと思います。
参考にしてみて下さいね。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・