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インフルエンザの予防と対処法 その2

頭痛(群発頭痛)とは
 
 
 
片頭痛と同じく機能性頭痛の1つです。
 
 
 
 
短時間、片側の目の奥が針でさされるような強い痛みや、
 
目の充血や涙などの症状があらわれる頭痛です。
 
 
 
 
原因ははっきりしていませんが、
顔の感覚を脳に伝える神経が何らかの原因で
誤った情報を受けとり、目の奥にある動脈が炎症を起こし
激しい頭痛を引き起こすともいわれています。
 
 
 
20~30代の男性に多くみられる
慢性的に繰り返す頭痛のひとつです。
 
 
頭痛の発作は数週間にわたって続きますが、
その後まったく発作のない時期が数カ月から
数年間続きます。
 
 
このようにある時期に集中して発作が
頻発するために、“群発”頭痛と呼ばれています。
 
 
 
片頭痛と異なり、遺伝性はまれです。
 
 
群発頭痛も片頭痛と同様に、「血管性頭痛」であり
脈拍に一致した痛みがあることは分かっています。
 
 
とくに内頸動脈(目の後ろにあり、脳を養う太い血管)が
腫れて痛むためだと考えられています。 
 
 
片頭痛と異なるのは群発頭痛の場合は顔面が
赤くなったり目の結膜が充血したり、
瞳孔の小さくなったりする点といわれています。 
 
 
1、疲労や睡眠不足
 
疲れが溜まっていたり、十分な睡眠が
とれていないことがきっかけで、頭痛の発作が
起こることがあります。
 
 
2、体内時計の関与
 
就寝後や明け方など、一定の時期の決まった時刻に
痛みを感じることから、何らかの理由で
体内時計に狂いが生じ痛みを感じるのでは
ともいわれています。
 
 
3、アルコールによる血管拡張
 
群発頭痛は、決まった期間に起こることが多く、その時期にアルコールを摂取すると、必ずといっていいほど頭痛を誘発します。これは、アルコールによって血管の拡張が促されるのが原因ではないかといわれています。
 
 
 
頭痛(群発頭痛)の症状
 
 
1、目の奥がえぐられるような痛み
 
目の奥がえぐられるような強烈な痛みが起こり、
立っていられなくなります。
 
 
痛みは片側にのみあらわれることがほとんどで、
痛みのある側の目は赤く充血し、
涙が出てまぶたが垂れ下がることもあります。
 
 
また、鼻水や鼻づまり、額に汗をかくなどの
症状をともないます。
 
 
 
2、決まった時期、時刻に痛む
 
群発頭痛は、 年中行事のように、1年のうち、
群発期と呼ばれる決まった期間に起こります。
 
 
痛みは15分~3時間続き、数週間~数ヵ月間、
毎日同じ時間帯に痛みます。
 
 
頭痛が起こる時間帯は、睡眠中が多いといわれています。
 
一度発作が治まると、半年~数年間発作は鎮まります。
 
 
3、痛みの5分ほど前に起こる前兆
 
目のかすみ、首の張りといった前兆が
みられることがあります。
 
 
日常生活でできる予防法
 
 
1、群発期はアルコールを控える
 
 
群発期間中、少しでもお酒を飲むと、
決まった時刻以外にも痛みがあらわれる場合が
あります。
 
群発期にはアルコールは絶対に控えましょう。
 
2、飛行機など気圧の低い場所は避ける
 
飛行機に乗ると、群発頭痛が起こるという人が
少なくありません。
 
 
これには、気圧の変化や体内時計が
関係していると考えられています。
 
 
3、群発期はシャワーですませる
 
お風呂につかると、血管が拡張し、
群発頭痛が始まったり、激しさを増す場合があります。
 
シャワーですませるなどして、頭痛を防ぎましょう。
 
 
対処法
 
1、まず病院で診察を受けましょう。
 
群発頭痛は日常に支障をきたすほどの
強烈な痛みがあります。
 
 
 
2、群発頭痛を起こしやすい人は、
喫煙を止めるのがいいようです。

 
 

飲酒と群発頭痛に関係していそうな食物は、
避ける必要がある場合があります。
 
 


群発頭痛が起きてしまったら、
早い段階で酸素を吸入するのが効果的です。
 
 

酸素を多く吸うと、頭部の動脈が収縮して
痛みが和らぐと思います。 
 
 

純度100%の酸素を毎分7リットル、
約10~15分吸入しましょう。
 
 

いつどこで頭痛が起こるか分からない場合は、
 
携帯用の酸素缶も市販されているので
 
常備したいですが、1本には約5分間分の酸素しか入っていないので、
 
1本では不十分かもしれません。
 
 
 
群発頭痛はとての辛いものがあると思いますが、
参考にして頂けましたら幸いです。
 
 
 

インフルエンザの予防と対処法 

 
インフルエンザの予防と対処法
 
偏頭痛とは違った、頭痛からくる症状から、
風邪またはインフルエンザなどの
別の疾病が発見されることなどあります。
 
 
 
ただ単に頭痛といえども、いろいろな疾病が
潜伏していることがあるものです。
 
 
 
これからの季節、風邪をひくことが多くなってくると思いますが、
その中でも、インフルエンザにかからないための
予防と対処についてのお話です。
 
 
 
どういう症状からなるかは前回お話しました。
 
 
 
日常生活でできる予防法
 
 
1、ワクチンを接種する
 
インフルエンザワクチンを接種することで
、インフルエンザに感染しても軽い症状ですみ、
肺炎などの合併症や死亡に至る危険を減らすことができます。
 
ワクチンは効果が出るまでに、接種してから
約2週間かかりますので10~11月頃の流行前の時期に
接種をするといいでしょう。
 
 
 
2、十分な睡眠と栄養を心がける
 
日頃から十分に休養をとり、バランスのいい食事を心がけ、
体力や体の抵抗力を高めておきましょう。
 
 
インフルエンザに感染しにくくなるとともに、
インフルエンザに感染したとしても軽い症状で
済ませることができます。
 
 
忙しくてあまり睡眠時間がとれないようなときは、
寝る前に軽いストレッチなどで体を動かすと、
寝つきが良くなり、深い眠りを得ることができます。
 
 
 
3、室内を適度な湿度に保つ
 
空気が乾燥すると、インフルエンザウイルスは
増殖しやすくなります。また、のどや鼻が乾燥して
防御機能が低下することで、インフルエンザに感染しやすくなります。
 
 
インフルエンザが流行する時期は、濡れタオルを部屋に干したり、
加湿器を使って湿度を50~60%に保つようにしましょう。
 
 
4、外出時にはマスクを着用する
 
インフルエンザの流行時期には電車の中や人ごみ、
繁華街への外出は極力避けましょう。
 
 
とくに疲れ気味や睡眠不足のときは
体の抵抗力が落ちているので注意が必要です。
 
 
外出しなければならないときは、必ずマスクをしましょう。
 
 
飛沫感染を防ぐ効果が期待でき、また、
鼻の中の湿度や温度が保たれるので、インフルエンザウイルスに対する防御機能を高めることができます。
 
 
5、帰宅後は手洗い、うがいをしっかり行う
 
インフルエンザの感染ルートで一番多いのは飛沫感染ですが、
その次が手についたウイルスからの直接感染です。
 
 
直接感染を防ぐために、手洗いとうがいを
徹底的に行いましょう。
 
 
帰宅時や食事の前には、必ず石けんなどで指の間や手首まで
しっかりと時間をかけて洗い、流水で十分すすぐようにしましょう。
 
 
 
6、ハイリスクグループに属する場合は、とくに感染に注意をする.
 
インフルエンザに感染すると重症化しやすいといわれる
「ハイリスクグループ」に属する人は、
とくに感染予防を心がける必要があります。
 
 
また、発症時の対応について、主治医と相談しておくことも大切です。
 
 
65歳以上のお年寄り、乳幼児、妊婦、慢性呼吸疾患、慢性心疾患、
糖尿病などの代謝性疾患、肝機能障害、免疫機能不全などの持病を持つ人は
ハイリスクグループにあたります。
 
 
対処法
 
 
1、インフルエンザの疑いをもったら会社、学校を休む.
 
インフルエンザに感染してしまったときは、
十分に休息をとるという意味でも、周りの人に
 
インフルエンザをうつさないという意味でも、
会社や学校を休むことが重要です。
 
 
熱が下がってもまだウイルスは体の中にいますので、
2日間は外出を避けましょう。
 
 
2、こまめに水分を補給する
 
熱で汗をかきますから、脱水症状を避けるために、
こまめに水分補給をする必要があります。
 
 
冷たい飲み物は体温と体の免疫力を下げてしまいますので、
温かいものを飲みましょう。
 
 
とくに、水分だけではなく、栄養も補給できて
消化の良い野菜スープなどがおすすめです。
 
 
3、せきエチケットを心がける
 
周りの人にインフルエンザをうつさないためにも、
せき、くしゃみの際は手やティッシュなどで
口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ、
できれば1m以上離れましょう。
 
 
また、せきやくしゃみの飛沫がついた手はよく洗い、
鼻水やたんを含んだティッシュは、すぐに蓋付きのゴミ箱に
捨てるようにして、感染を広めないようにしましょう。
 
 
4、病院で診察を受ける
 
季節性インフルエンザや新型インフルエンザが
流行している時期に急に高熱が出た、
 
全身が痛いなど、インフルエンザが疑われる症状に
見舞われたら、すぐに主治医や内科の診察を受けましょう。
 
 
 
とくに合併症を起こしやすい乳幼児やお年寄りなどは、
ただちに診察を受けましょう。
 
 
 
いかがでしたか、
 
風邪などひかないように少しでも心がけをしてみて下さいね。
 
 
 
 

集中力と音楽の関係とは

集中力と音楽の関係とは
 
 
集中力と音楽との関係は
 
 
 
私たちの頭の脳波には、α波・β波・θ波・δ波があります。
 
 
以前に、この脳波については詳しくお話ししてありますが
覚えておられますか?
 
 
お忘れになった方は、
 
記憶の玉手箱の中に入ってますので、開いてみて下さいね。
 
 
 ▼  
 
 
私たちは、リラックスしている時、
集中力が高まっている時に
α波(アルファ波)が脳内に出ています。
 
 
 
クラシック音楽を聞くことにより、
脳内のアルファ波の割合が増え集中力が
増すことがわかっています。
 
 
 
モーツァルトはアルファ波をだせる音楽で有名です。
 
 
 
妊婦さんが胎教音楽として
このモーツァルトを聴くといいと言われている所以ですね。
 
 
参考に以下関連記事です。
 
      ↓
 
 
実際に最新の研究で、モーツァルトの音楽は
 
集中力を高めるのに最高のBGMであることが
 
証明された。
 
 
 
★ 子どもと高齢者に「ストループテスト」を実施
 
 
今回の研究は、京都大学と米ハーバード大学の共同で行われた。
 
8歳、9歳の男の子25名と、65歳から75歳の25名に
研究に参加してもらった。
 
 
研究チームは、参加者に対して「ストループテスト」を実施。
 
 
ストループテストとは、
 
 
例えば青色のインクで書かれている「赤」という文字を見て、
その文字の色を回答するというテストだ。
 
 
2つの情報「文字」と「色」が干渉し合うため、
正確な色を答えるには集中力を要するというわけだ。
 
 
 
★ 協和音のモーツァルトを聴くと、
  回答速度が速まり正解率が高くなる
 
 
 
参加者には、このストループテストを3回
受けてもらった。
 
 
最初はモーツァルトの「メヌエット」をBGMに
 
2度目は同じメヌエットだが、
不協和音が途中で入るバージョンをBGMに、そして
 
3度目は音楽を流さない静かな状態で、
 
テストを実施した。
 
 
その結果、両年齢グループにおいて、
初回の不協和音のないモーツァルトを聴いたときが、
最もテストの回答速度が速く、
正解率も高いという結果になった。
 
 
一方、不協和音が途中で入るバーションを聴いた際には、
回答速度がとても遅くなり、誤答率も高まる
という結果になった。
 
 
 
★ 研究チーム「協和音は脳の認識機能を高め、
                               集中力を高める」
 
 
 
研究チームは「協和音は脳の認識機能を高め、
雑音を排除して集中力を高める効果がある」と説明している。
 
 
 
「元々音楽というのは、
矛盾した情報を認識することから生ずるストレスを排除し、
知識を蓄積し、人間の文化が進化していくために
発展していった」という。
 
 
 
モーツァルトの音楽が、
時代を超えて人々に愛される背景には、
こうした人間の進化に関連する理由があるからなのかもしれない! 
 
 
 
 
このように具体的にモーツァルトの音楽が
集中力を上げるということが実証されています。
 
 
これはひとつに脳波の関係、
つまりα波と集中力の関係によるものが大きいと思います。
 
 
 
集中力をあげるのに音楽を聴くのはお勧めです。
それもα波音楽の方が集中力にはいいようです。
 
 
また雨の音やさざ波のBGM等も
気持ちをリラックスさせ、集中力をあげるのに効果的です。
 
 
このように、α波音楽を生活の中に取り入れて
集中力をあげてみましょう!
 
 
 

風邪による頭痛(他疾患が原因の場合)の予防と対処法

 
 
風邪の予防と対処法
 
生活の中での予防法
 
①バランスのとれた食事をとる
 
栄養の偏りや不足は体の調子を崩しやすくなる原因のひとつです。
 
レバーやうなぎ、牛乳、トマト、キウイ、いちご、大豆などに
豊富に含まれているビタミンAやC、ミネラルを
積極的にとりバランスの良い食事を心がけましょう。
 
 
 
②しっかり睡眠をとる
 
睡眠不足からくる疲れとストレスは、
免疫力の低下を招き、
風邪を引きやすくしてしまいます。
日頃から睡眠を十分にとるようにしましょう。
 
 
③手洗いとうがいの習慣をつける
 
手についたウイルスからの感染を防ぐために、
 
帰宅時や食事の前には、必ず石けんなどで手を洗い、
流水で十分にすすぐようにしましょう。
 
 
うがいは、上を向いて行うガラガラうがいが効果的です。
 
 
④室温、湿度を調整する
 
空気が乾燥すると、ウイルスに感染しやすくなります。
 
 
ウイルスが増殖できない環境を作るために、
室温が20~25℃に、湿度が60~80%になるように調整しましょう。
 
 
湿度の調整は加湿器の他、部屋に濡れタオルを干したり、
お湯を沸かすことでも行えます。
 
 
⑤タバコを控える
 
タバコは血管を収縮させ、血液の流れを悪くするだけではなく、
のどや肺に軽い炎症を引き起こし
感染源に対する抵抗力を弱めてしまうので、控えましょう。
 
 
 
⑥冷房を効かせすぎない
 
 
寒さは自律神経の乱れを引き起こし、
免疫力を低下させます。
 
 
夏風邪の原因の多くが、冷房による自律神経の乱れや
室内外の温度差といわれていますので、冷房を弱めたり、
室内では上着をはおったり、膝かけをするなど
体を冷やさない対策をしましょう。
 
 
対処法は・・・
 
 
1、マスクをする
マスクには、鼻やのどの乾燥や風邪に感染することを
防ぐと同時に、感染源をまき散らさない効果もあります。
 
 
長時間つけていても苦しくない、
自分に合った形を選び、衛生面のためにも
毎日変えるようにしましょう。
 
 
2、生活習慣を改善する
 
風邪を早く治すには、十分な休息と栄養のある食事が大切です。
 
ただし、風邪をひくと消化機能が低下しますから、
消化の良いものを食べましょう。
 
 
卵入りのおかゆや、野菜スープ、またビタミン類を多く含む
リンゴやみかんなどの果物がおすすめです。
 
 
3、薬での対処と診断
 
風邪薬にはさまざまな種類があります。
 
鼻水・鼻づまり、のどの痛み、発熱など、自分のつらい症状に
合わせて風邪薬を選ぶようにしましょう。
 
 
風邪の症状の多くは、1週間以内でおさまることが
ほとんどです。
 
 
高熱が出る、のどの痛みやせき、たんなどの症状が長引く
といったことがあれば、他の疾患が隠れている場合も
ありますので、診断を受けた方がよいでしょう。
 
 
 
風邪かと思い、インフルエンザであることがあります。
 
 
インフルエンザと風邪の大きな違いは、
 
風邪では全身的な症状がないのに対して、
 
インフルエンザでは強い全身症状があらわれます。
 
 
インフルエンザに感染すると、約1~3日の潜伏期間を経て、
急に38~40℃の高熱が出ます。
 
 
 
さらに頭痛や全身の関節痛、筋肉痛、倦怠感などがあらわれる他、
普通の風邪と同様に鼻水やせき、のどの痛みをともないます。
これらの症状は通常の場合5~7日ほどで治ります。
 
 
インフルエンザによる疾患には、以下のものがあります。
 
 
1、インフルエンザ脳炎(脳症)
 
インフルエンザのウイルスが脳に侵入して炎症を起こし、
脳の機能が低下する疾患です。
 
 
インフルエンザ感染による発熱から24~48時間くらいで
急激に体調が変化し、嘔吐、痙攣、意識障害などが
みられるようになります。
 
また、妄想や幻覚などによる異常な言動もあらわれます。
 
 
主に1~3歳児が発症し、そのうち30%が死亡、
25%に運動麻痺などの後遺症が残るという非常に危険な疾患です。
 
 
2、肺炎
 
インフルエンザによって体の抵抗力が弱くなっていると、
ウイルスや細菌が肺に侵入し、炎症を起こすことがあります。
 
 
のどが痛くないのにせきが出たり、38℃以上の高熱が
1週間以上続きます。
 
 
また、呼吸が苦しくなることもあります。
 
体力が落ちている人や、免疫力の弱い子どもやお年寄りが、
 
インフルエンザや風邪の合併症として発症することが多く、
ときには死に至ることもありますので、注意が必要です。
 
3、心筋炎
 
心筋炎は、心臓を動かしている筋肉(心筋)が
インフルエンザなどのウイルスや細菌に感染することで
炎症を起こす疾患です。
 
 
発熱、せき、のどの痛み、全身の倦怠感などの風邪に
似た症状に続き、加えて動悸、不整脈、呼吸困難などの
症状があらわれます。
 
 
重症化すると劇症型心筋炎に発展しますので、
早急な対処が必要です。
 
 
 
次回は、インフルエンザの予防と対処法についてです。
 
風邪をなるべくひかないよう、日々身体を冷やさないように、
お過ごし下さいね。
 
 

風邪による頭痛(他疾患が原因の場合)

 
 
頭痛(他疾患が原因である頭痛)
 
 
以前に頭痛について、
特に偏頭痛については、お話しました。
 
 
 
今回は
何か別の病気が考えられる頭痛について
お話していきます。
 
 
脳の疾患の症状としてあらわれる頭痛のなかには、
生命に関わる危険な頭痛もあります。
 
 
頭痛が一度始まると持続的になり、
痛みが激しくなる傾向があります。
 
 
頭痛を伴う疾患としては
 
1、 風邪
2、 くも膜下出血
3、 髄膜炎
4、 脳出血
5、 脳腫瘍
6、 慢性硬膜下血腫
 
などがあります。
 
まずこれから寒くなってくるとどんどん増えてくる
「風邪」によるものを考えていきます。
 
 
考えられる原因
 
 
① 風邪をひいている人からの直接感染
 
風邪の人が1回くしゃみやせきをすると、
ウイルスなどの感染源がたくさん飛び散ることになります。
 
 
そのため近くにいると直接その感染源を吸いこむ、
飛沫感染をすることがあります。
 
 
② 感染源に触れたことによる間接感染
 
空気中に飛び散った感染源が
付着したものに手で触れると、それを介して鼻や口、目、肌
などから感染する原因となります。
 
 
また、感染源が衣服についた場合、
その衣服を脱いだり着たりするときに
 
 
感染源が体内に入り込むことがあります。
 
③ 免疫力の低下
 
疲れや体力の低下、老化、睡眠不足によって、
体の免疫機能が低下します。
 
 
その結果、感染源を排除しようとする
免疫力の働きが弱まり、体内に感染源が
入り込みやすくなってしまいます。
 
 
また肺炎などの細菌の二次感染による
重い合併症を引き起こすこともあります。
 
④ 風邪(感冒)の症状
 
1、鼻水、せき、くしゃみ
 
感染源などが体内に入ったときに、
体はそれを外に追い出そうと、防御反応をとります。
 
鼻水は、鼻やのどに付着したウイルスを洗い流そうとするもので、
せきやくしゃみは異物を外に排出しようとする防御反応です。
 
2、たん
 
のどや気管支が炎症を起こすと、粘膜が腫れて充血し、
粘液を大量に分泌するようになります。
 
 
それが塊となって外に排出されるのがたんです。
 
3、のどの炎症
 
感染源がのどに侵入すると、
のどに炎症を起こし痛みを引き起こします。
 
 
とくに、鼻が詰まっているときなどに
口だけで呼吸をしていると、
のどに感染源が入りやすくなってしまいます。
 
 
4、発熱
感染源が侵入すると、体が反応して発熱を起こします。
 
それほど高熱が出ることはありませんが、
インフルエンザや細菌感染による二次感染が起こると、
高熱がでることがあります。
 
 
 
風邪が引き起こす疾患
 
1、扁桃炎(へんとうえん)
 
二次感染の細菌感染により引き起こされる炎症で、
のどの奥の扁桃が真っ赤に腫れあがり、
悪化すると表面に膿をもちます。
 
 
39~40℃の高熱とのどの激しい痛み、
全身の倦怠感があらわれます。
 
さらに、首のリンパ腺に腫れと痛みが出ることもあります。
 
2、肺炎
 
ウイルスや細菌が肺に侵入し、炎症を起こします。
 
風邪をこじらせたり放置していることが原因の一つです。
 
症状としては、のどが痛くないのにせきが出たり、
38℃以上の高熱が1週間以上続きます。
 
 
また、呼吸が苦しくなることもあります。
 
体力が落ちている人や、免疫力の弱いお年寄りに
多くみられる二次感染です。
 
 
上記のように、炎症が起こっていくことにより、患部の痛みや、頭の痛みを
発してきます。
 
 
では次回はその予防と対処法についてです。