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もの忘れを伴う疾患 その2

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脳腫瘍を始め、8種類の疾患を前回紹介致しました。
 
今回はその中での3、脳腫瘍と4、慢性硬膜下血腫
についてお話していきます。
 
 
3、脳腫瘍
 
脳腫瘍とは
 
脳腫瘍には、良性と悪性があり、種類もたくさんあります。
 
 
腫瘍の場所によって症状もさまざまです。
 
 
症状が出るときは、
 
すでに腫瘍が大きくなっていると考えられます。
 
 
悪性の場合は、症状がなくても進行が
早いこともあります。
 
 
脳腫瘍に類似した症状
 
 
脳腫瘍は年間の発症が1万人に1人というまれな病気ですが、
頭痛や神経症状、けいれん、まひといった多彩な症状が出ます。
 
 
脳梗塞、常習性頭痛、脳炎、てんかんなどと症状が
類似したものがあります。
 
 
ですから、脳神経科や脳神経外科などで
診てもらう必要があります。
 
 
 
■ 主な良性脳腫瘍
 
髄膜腫…くも膜にできます。
 
ほぼ全摘出が可能です。
 
頭痛やけいれん発作の症状が出ます。
 
 
下垂体腫瘍…女性に多く、下垂体にできます。
 
月経不純や出産しないのに母乳がでたりする症状があります。
 
また、視神経が圧迫されるとものが見にくくなります。
 
 
聴神経腫瘍…脳幹から出ている耳の神経にできます。
 
 
めまい、耳が聞こえにくくなる、顔面神経まひ、
頭痛といった症状があります。
 
 
 
■ 主な悪性脳腫瘍
 
神経膠腫(グリオーマ)…脳のグリアという神経細胞を
くっつける細胞からできます。
 
脳のがんと呼ばれ、摘出は不可能です。
 
 
転移性腫瘍…ほかの臓器などのがんが脳に転移したものです。
 
肺がん、乳がん、消化器がん、甲状腺がんなどの転移が多く、
肉腫やメラノーマといった悪性腫瘍からも転移します。
 
 
■ 脳腫瘍の検査
 
 
CTやMRIで検査します。
 
血管造影検査や脳波測定も必要に応じておこなわれます。
 
 
■ 脳腫瘍の治療
 
 
良性の場合は摘出手術が効果的で、
完治が可能です。
 
 
悪性の場合は放射線治療が一般的です。
 
それぞれの大きさ、種類、場所などによって治療法が決められます。
 
 
4、慢性硬膜下血腫とはどんな外傷か
 
 
頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜と脳の間に、
徐々に血がたまって血腫になったものです(コラム頭部の解剖図)。
 
 
 
中高齢者(おおむね50~60歳以上)に多い特徴があります。
 
 
■原因は何か
 
軽微な頭部打撲(だぼく)をきっかけにして、
脳の表面(脳表)に微量の出血あるいは
脳脊髄液(のうせきずいえき)がたまって、
その反応でつくられる膜から少しずつ出血が繰り返され、
血腫が大きくなると考えられています。
 
 
きっかけになる頭部外傷がはっきりしないことも
まれではありません。
 
 
 
■ 症状の現れ方
 
 
契機となる頭部外傷の直後は無症状か頭痛程度の
症状しかないことが多く、このため、
病院を受診しない人がほとんどです。
 
 
このあと通常は3週間~数カ月かけて血腫がつくられて、
頭蓋骨の内側の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん))、
頭痛や吐き気・嘔吐が現れます。 
 
 
 
また、血腫による脳の圧迫症状として
半身の麻痺(片麻痺(かたまひ))、言語障害などが
初発症状のこともあります。 
 
 
 
軽度の意識障害として、元気がなかったり(自発性の低下)、
ぼけ症状(認知症症状)がみられることもあります。
 
 
血腫が増大していけば意識障害が進行して
昏睡(こんすい)状態になり、さらに血腫による圧迫が
脳ヘルニアの状態にまで進行すると、
深部にある生命維持中枢(脳幹(のうかん))が侵され(呼吸障害など)、
最終的には死に至ります。
 
 
 
■ 検査と診断
 
 
きっかけになる頭部外傷の直後では、
頭部CTで異常が認められないことがほとんどです。
 
 
症状が現れれば血腫によって脳が圧迫されているので、
CTで診断されます。 
 
 
 
血腫はCTで白く映ります(高吸収域)。
 
 
慢性の血腫では血液濃度が薄い場合があり、
CTでは灰色(等吸収域)あるいは黒く(低吸収域)映ることもあります。
 
 
また、慢性の血腫はMRIで特徴的な所見を示すので、
頭部MRIも診断に有用です。
 
 
 
 
 
血腫が少量で症状も軽微な場合は、
自然吸収を期待して経過観察とすることもありますが、
通常は局所麻酔下の手術が行われます。
 
 
慢性の血腫はさらさらした液状のため、
大きく頭蓋骨を開けなくても小さな孔(あな)から取り除けるので、
穿頭血腫除去術(せんとうけっしゅじょきょじゅつ)あるいは
穿頭血腫ドレナージ術が行われます。
 
 
 
いかがでしたか。
 
自分で多く思いあたることがある場合は、検査してみた方がよいかもしれません。
 
 

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