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もの忘れを伴う疾患 その1

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もの忘れを伴う疾患として
 
脳血管性認知症を始め、8種類の疾患を前回紹介致しました。
 
 
今回はその中で
 
1、脳血管性認知症と
 
2、アルツハイマー型認知症
 
についてお話していきます。
 
 
1、脳血管性認知症とは・・・
 
 脳卒中(脳血管障害)によって神経組織が壊れて、
その結果認知症が現われるものをいいます。
 
 
認知症のうち半分がアルツハイマー病で、
3分の1が脳血管性認知症、
レビー小体型認知症が10%余りです。 
 
 
 
主に60歳以後に現れますが、アルツハイマー病に比べて
男性に多いようです。
 
 
■原因は何か
 
(1)多くは、脳の太い血管(皮質性)や
細い血管(皮質下性)が詰まり(梗塞)、
酸素が運ばれなくなり、神経細胞やそこから出る
神経線維が壊れて認知症になります。 

 
 
(2)脳血管が破れた脳出血の後遺症(脳出血性)として、
認知症になることもあります。 

 
 
(3)脳の海馬や視床(ししょう)といった
記憶に関係する部位(限局病変型)に脳卒中が起きて
認知症になることもあります。 

 
 
(4)脳の血の巡りが悪く(低潅流型)認知症になることもあります。
 もともと、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール値の高い人)、
膠原病(こうげんびょう)(関節リウマチなど)、血液が固まりすい人、
ストレスに弱い人、喫煙者には、脳卒中がよく起こります。
 
 
そこで、これらを脳血管性認知症の危険因子と呼びます。
 
 
■症状の現れ方
 
アルツハイマー病とよく似た症状が現れますが、
アルツハイマー病は徐々に悪くなるのに対し、
脳血管性認知症は階段状に悪くなるとか、
症状の動揺があるのが特徴です。 
 
 
 
細い血管の梗塞による場合には徐々に進行します。
また、記憶障害より運動障害や感情障害が目立ちます。
 
 
 
初期から歩行、嚥下(えんげ)、発語の障害が現れるため、
パーキンソン病と似た加速歩行など、
脳血管性パーキンソニズムの症状も出ます。
 
 
元気なく、やる気のない抑うつ状態の人もあります。
その場にそぐわない泣きや笑い(感情失禁)がみられる人もあります。
 
 
 
2、アルツハイマー型認知症
 
■アルツハイマー病とは・・・
 
アルツハイマー型認知症=アルツハイマー病(AD)は
世界的に最も多い神経変性疾患です。
 
 

正式名称を“Alzheimer's basket cells”といいます。

 
 
1907年、ドイツの精神科医であるA.アルツハイマー博士が
初めて報告した病気で、報告者である博士の名前が病名につけられました。
 
 
 
この病気は、脳内で特殊なタンパク質異常が起こり、
脳内のニューロン・シナプスが脱落していきます。
 
 

脳内の神経細胞がどんどん壊れ、脳が次第に萎縮していき、
知能、身体全体の機能も衰えていきます。
 
 

そして、二次性の呼吸器合併症などによって
最終的に死に至ることも少なくありません。
 
 

アルツハイマー病の原因は未だわかっておらず、
特効薬といえる治療薬も、治療法もありません。
 
 
アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の原因は?
 
 
 
 
▲アルツハイマー型認知症患者の脳の老人斑
 
アルツハイマー型認知症は、
 
脳の神経細胞の減少、脳の萎縮、脳への老人斑
・神経原線維変化の出現を特徴とします。

 
 
脳の中にβアミロイドと呼ばれるタンパク質が
たまり出すことが原因の一つとされていて、
βアミロイドが脳全体に蓄積することで健全な神経細胞を
変化・脱落させて、脳の働きを低下させ、
脳萎縮を進行させると言われています。
 
 

しかし、はっきりした原因はいまだに分かっていません。
 
 
アルツハイマー型認知症の発症と進行は比較的緩やかです。
 
 

しかし、確実に、徐々に悪化していきます。
 
 

多くの場合、物忘れ(記憶障害)から始まり、
時間、場所、人の見当がつかなくなります(見当識障害)。
 
 

物忘れは、病気の進行とともに「最近のことを忘れる」から
「昔のことを忘れる」というように変化し、
 
 
次第に過去の記憶や経験などを失っていきます。
 
●特徴は…
 
早い時期から診断可能。
進行すると家族の顔も分からなくなる。
40歳代からの発症があり、しかも進行が早い。
患者は、紙に立体図形が描けない。
 
 
●発症する過程は…
 
脳の中にβアミロイドと呼ばれるタンパク質が増え、たまり出す。
     
βタンパクは中性エンドペプチド(酵素) が分解するが、
     患者はこの酵素量が少ない。
 
     タウタンパクが増加する
 
     神経細胞死が起きる
 
     アルツハイマー型認知症が発症する
 
 
アルツハイマー型認知症の症状は?
 
 
●前駆症状
知的能力低下に先立つ2~3年前から、   
     軽度の人格変化が起こる
(例: 頑固になった、自己中心的、人柄に繊細さがなくなった)
 
     不安・抑うつ症状が出る
 
     睡眠障害が出る
   
     不穏、幻視妄想を認めることが多い
 
 
●第一期に出る症状
 
     健忘症状・・・ものごとを忘れる
 
     空間的見当識障害・・・道に迷う
 
                   多動・・・徘徊を繰り返すようになる
 
 
●第二期に出る症状
 
     高度の知的障害、巣症状(失語、失行、失認)
 
     錐体外路症状(筋固縮)・・・パーキンソン病と間違われることもある
 
 
●第三期に出る症状
 
     高度な認知症の末期で、しばしば痙攣、失禁が認められる
   
     拒食・過食、反復運動、錯語、反響言語、語間代(例: ナゴヤエキ、エキ、エキ)がみ     られる
 
 

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