脳のエネルギー源は・・・
脳にいい朝食メニューとしては
ブドウ糖・果糖・蜂蜜・でんぷんなどの
糖類を食べること、
ということを前回お話ししました。
今回はそのエネルギー源を詳しくみてみましょう!
ブドウ糖
主に体の中で、ご飯やパン、めん類などの
でんぷん質の食物からつくられます。
ご飯やパンを食べて30分くらい経つと、
血液中のブドウ糖(血糖)はピークになり、
次々と脳に送り込まれていきます。
ブドウ糖は脳を正常に働かせる役割を担っており、
ブドウ糖が不足すると、
脳はエネルギーを作ることができず、
思考能力が低下してしまいます。
さらに、集中力が欠け、やる気も出ず、
イライラするなど仕事も勉強もはかどりません。
ダイエットなどで
炭水化物を取らない食生活を送っていしまうと、
頭がぼーっとしていくのは、脳がエネルギー不足で
働かなくなっているためです。
受験生の方、受験期間はダイエットはやめておいた方が
よろしいかもしれません。
果糖
果糖は読んで字のごとく果物に多く含まれます。
果糖の多い果物 は、
りんご、日本梨、西洋梨、びわ、ぶどうなどです。
果糖の少ない果物は、
桃、すもも、みかんとなります。
バナナは、必須アミノ酸である「トリプトファン」
セロトニンの合成を助けるビタミンB6、
脳のエネルギー源であるブドウ糖を含むので
非常に理想的な食品といえます。
脳の活性化とチョコレート
脳を活性化させる食べ物として
チョコレートが良い!と言う話を聞いたことがある方は
多いのではないでしょうか?
脳自体のエネルギー源は糖分なので、
もちろんエネルギー補給と言う面では必要ですが、
チョコレートには脳を活性化させる様々な成分を
含んでいるのです。
チョコレートの原料はカカオですが、
このカカオは古来より薬効成分を含まれている
ことが知られていて、珍重されてきました。
チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は
大脳皮質を刺激して、やる気を出させる効果が
期待できます。
またチョコレートの持つ特有の香り成分は
脳の中枢神経に作用し、集中力を高める効果があるのです。
さらにチョコレートに含まれる、
ビタミン類やミネラルは脳内で抗酸化作用を発揮して
ボケの防止にも役立っているということです。
ビタミンの「抗酸化作用」とは、
活性酸素の働きを抑える作用です。
例えば、活性酸素は体の中にある脂質を酸化して、
老化や動脈硬化などを進行させる有害な
過酸化脂質をつくりだし、この過酸化脂質が
体のサビとなり悪影響を及ぼします。
こういう悪影響を及ぼすのを、抑える働きです。
ただし、全てのビタミンに抗酸化作用があるわけではなく、
ビタミンA、C、E、そしてB2などにある
「薬理作用」にのみ、含まれます。
そこで、これらのビタミンは活性酸素の悪い働きを抑え、
過酸化脂質などの生成を防ぐという意味で
「抗酸化ビタミン」と呼ばれます。
チョコレートには、単にエネルギー源というだけでなく、
その成分が様々な面で脳に良い効果を発揮するので、
是非勉強や仕事のお供に加えてください。
さあ、朝食を今まで摂っていなかった方は、
せめて脳のエネルギー源であるブドウ糖を
とるように心掛けてはいかがでしょう!