集中力の持続時間は・・・
記憶するときは、集中力がいりますね。
人間は意識的に何かを覚えようとするとき、
左脳を使って記憶しますが、このとき
文字や数字で覚えようとするため、
たくさんのことを覚えておくことができません。
一方で、うれしかった体験や衝撃的な体験などは、
ずっと覚えていますね。
感情が伴う印象的なこと。
これは、イメージによる記憶を行う
右脳を使っているからなのです。
じっくりとものごとを捉えて覚える左脳と違い、
右脳には瞬間的に見たり聞いたりしたものを
無意識に長く記憶する力があります。
右脳はとてもスピーディなものを
捉える力があるのです。
また、これは集中力に関しても同様のことが言えます。
意識的な集中は左脳によるもので
4,50分程度しか続きませんが、楽しいときなどの
「時間を忘れる」「夢中になる」体験
=無意識的な集中は右脳によるもの。
つまり、
右脳をコントロールすることができれば、
記憶力・集中力を大幅に向上させることができる
というわけです。
集中力を大幅に向上させる方法として
スタンフォード大学の心理学者チームによる
興味深い実験があります。
「精神力や集中力には限界がある」と
教えられた学生は、そうでない学生と比べて
「集中力を要するタスク」のパフォーマンスが悪い
という結果が得られたそうです。
そのほか「精神力に限界がある」と
信じている学生は誘惑に負けやすく、
たとえばジャンクフードをより多く食べてしまう
傾向なども見られたということです。
研究を行った Carol Dweck 教授によると
「集中力は有限だという説は興味深いが、
それは予期せぬ結果を生む。
学習面で問題を抱えている学生は、
集中力が限られていると言い、頻繁に休憩を取る。
しかし、集中力や精神力は無限だという考えは
問題にチャレンジする気持ちを強化する」
と述べています。
つまり、「集中力や精神力に限界はない」と
信じることでより高いパフォーマンスを
発揮できるとしています。
ということは、集中力の持続時間は
自分の心理的意識でいかようにも変わる
ということも言えるでしょう!
また、スティーブ・ジョブズが
唱えていた最強の呪文があります。
「もし、今日が人生最後の日だったら、どうするのか?」
アップルの創業者「スティーブ・ジョブズ」が
忙しい中で集中力を高めるメソッドとして、
2005年のスタンフォード大学の卒業式で語っています。
「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ」と
言った言葉はあまりにも有名です。
■ 集中力持続に呼吸法
この他に集中力を少しでも持続するためには、
いつも以上に脳を働かせる秘訣、
それは「深くて長い呼吸をすること」。
脳を活発に活動させるためには、
きちんと呼吸をして酸素を脳に到達させることが
重要なのです。
ストレスや運動不足だと浅い呼吸になりがちで、
現代人はその傾向がとくにあるようです。
一般的な人の肺の容量は、
女性で2,000〜3,000ccだと言われています。
しかしそのうち
無意識の呼吸で入れ替えられる酸素の量は、
たったの500cc!ということです。
しかもただでさえ私たちは、
日々のストレスや運動不足で姿勢が悪くなり、
浅い呼吸になりがちです。
そうすると、
ますます体内に取り入れられる酸素の量は
少なくなってしまいます。
■集中力が低下する原因
体内に取り入れる酸素の量が少ないと、
肺のなかは慢性的に酸素不足になってしまいます。
その状態が続くと血液中の酸素も不足し、
その結果、集中力が低下したり、
もの忘れがひどくなるなど、日常生活にも
支障が出てくることにもなりかねません。
■ 我慢の限界まで息を止めてみる
脳にフレッシュな酸素を行き渡らせるためには、
1日1回、肺のなかの空気を入れ替えるような
深い呼吸をして、酸素をたくさん取り入れるようにしましょう。
一番簡単な方法は「我慢の限界まで息を止める」こと。
大きく深呼吸した後、息を止めます。
そのままの状態で数秒間我慢し、
もう無理…と思ったら、一気に息を吐き、
次に勢いよく息を吸い込みます。
そうすると深い呼吸とともに、
大量の新鮮な空気が自然に肺のなかに
入ってくるのです。
もっとシンプルだと
呼吸に意識を集中することで
脳を鍛え、意志力を強化するのに役立つそうです。
方法は以下のとおりです。
1. 動かずにじっと座る
2. 呼吸に意識を集中する
3. 呼吸している時の感覚をつかみ、
気が散りはじめたら意識する
このように集中力の持続時間は、
自分の意識によってもだいぶ変わってくることや、
限界だと思っていても呼吸法で、さらに持続することなど、
やってみることは多いですね。
ご自分をぜひ試してみて下さいね。
これを実践するだけでも、
集中力はおのずと鍛えられそうですね。