依存とは・・・
依存とは、他に頼って在ること、生きることとあります。
心は人と人との間で発達しますが、
かぎを握るのは「依存」です。
人は人に依存し、
その依存をきちんと受け止めてもらったときに喜びを感じ、
その喜びを与えた人を信じるようになります。
たぶんこれが承認される喜びですね。
人と人はこうしてお互いを信じ合うようになり、
人間関係を広げていきます。
人に対する依存がきちんと受け止めてもらえないと、
人は物に依存するようになり、
依存したものから受ける喜びに浸るという
スパイラルに入っていきます。
これによるものが
生理的な喜びを与えるアルコールや薬物に依存する
「アルコール依存症」「薬物依存症」、
心理的喜びを与えるギャンブルやパチンコに浸りきる
「ギャンブル依存症」、
またその中間に位置する「タバコ依存」
などの依存症というものになります。
これは人への依存が十分に満たされなかったことに
起因することが多いです。
「依存症」という心の病気・・・
このアルコールやたばこ(ニコチン)などの依存症は
古くから知られていますが、
ギャンブルや買い物の依存症というものもありますね。
しかし、ギャンブルも買い物も、
純粋に楽しんでいるかぎりにおいては、
別に問題はありません。
家族や周囲に迷惑をかけなければ、
自分が稼いだお金をどのように使おうが、その人の自由です。
熱狂的なプロ野球ファンや、車マニアの人なども、
自分の楽しみのためなら惜しみなくお金を使います。
依存症との境界線は、どこにあるのでしょうか。
依存心が強くなると欲求的になります。
ああしてほしい、こうしてほしいという思いが
募りやすくなります。
その通りに欲求が満たされている時はいいのですが、
ああしてほしい、こうしてほしいが多くなると
その思いに答えて貰えないこともでてきます。
その時に不満を感じやすくなります。
自我が強いと依存心も強くなり、
自我が少なくなると依存心が無くなっていきます。
どちらが幸せかというと、
依存心が無い方が幸せです。
依存心が強いと、自分の生き方や感情が
依存する相手の状況に大きく左右されます。
周りに自分の感情が左右されるから、
人生結構辛くなるのです。
だから、
何ものにも左右されない心と生き方の方が
幸せですね。
やはり自我を少なくする努力が幸せへの第一歩ですね。