睡眠について・・・
前回、疲れをとる5つのポイントをお話ししました。
その中で3つ目に睡眠がありましたね。
最近は、なかなか眠れないということで、
入眠剤の助けを借りておられる方も多く
いらっしゃるのではないかと思います。
今日はその睡眠についてお話しをしたいと思います。
入眠してから徐々に睡眠が深くなっていくと
次にあらわれるのがレム睡眠です。
この睡眠の特徴は脳波上はノンレム睡眠に似ていますが
急速な眼球運動が見られます。
このような睡眠期には夢を見ていることが多く、
急速眼球運動 (rapid eye movement)
の頭文字を取ってレム(REM)睡眠と呼ばれます。
レム睡眠は様々な生理現象も睡眠の深さも
ノンレム睡眠とは質的に異なっています。
このようなレム睡眠とノンレム睡眠は
1セットになって一晩の睡眠のなかで
交互に繰り返して、朝目覚めるまでに5〜6回現れます。
健常成人ではレム—ノンレム睡眠の
1セットの長さは大体90分位です。
レム睡眠とノンレム睡眠の睡眠の状態を
さらに詳細にみてみましょう。
レム睡眠の特徴としては、
①急速眼球運動があらわれること、
②脳波が入眠期から軽睡眠期に似たパターンを示すこと、
③身体の姿勢を保つ筋肉(抗重力筋、姿勢筋)の緊張がほとんどなくなること、などです。
その他の特徴として、
④感覚刺激を与えても目覚めにくい。
⑤レム睡眠には脈拍、呼吸、血圧など
自律神経機能が不規則に変化が起こる。
⑥この時期に眠りについている人を起こすと
80%以上の人が夢を見ているなどがあげられます。
レム睡眠はヒトでは全体の睡眠の約20%を占めますが、
新生児では50%にも達しており、
成長するに従って減少していきます。
このことからレム睡眠の役割として
中枢神経系の発達に関連すると考える説もあります。
また、昼間に多く学習した日は、
夜にレム睡眠が増加することなどから、
記憶情報処理などに重要な働きをしていると考えられています。
このように脳は働いているが、
身体の筋肉がゆるんでいることから、
身体の睡眠ともよばれています。
簡単にいいますと・・・・・
【レム睡眠】
・浅い眠りで身体は深く眠っているのに、脳が活発に動いている状態
・筋肉の疲労回復
・トイレに起きたくなる
・物事で目が覚めやすい
・脳は働いているのでこの時目覚めるとすっきり起きられる
・脳は動いているのでこの時よく夢をみる
・脳を動かして記憶の固定をしている
・金縛りにあいやすい
・レム睡眠10分~20分程
【ノンレム睡眠】
・深い眠りで脳も身体も休んでいる状態
・身体を支える筋肉は働いている
・ストレスを消去している
・ホルモンの分泌をしている
・居眠りのほとんどがノンレム睡眠
2種類の睡眠の違いが何となくお分かり頂けましたでしょうか。
次回は深い眠りのための条件は・・・についてです。