疲れはどのようにして起こるのでしょうか。
昨日は疲れとは何か?ということをお話しました。
普段私たちは、あぁ〜、疲れた!!
など口にしていますし、経験しているわけですが、
昨日の記事を読まれて、改めて疲れって、そうだったんだぁ〜!
と思われたのではないでしょうか?
今日はその疲れがどのようにして私たちが、
それを感じているのか、身体の中でどのようなことが
起こっているのか、探ってみましょう!
少し専門的なお話になりますが、無理していると
脳が感じ取ると、意識の覚醒や注意力を保つのに
重要な働きをしている脳幹綱様体へ伝えられます。
次に自律神経の中枢である視床下部や、
食欲、性欲などの本能や感情をつかさどる中枢である
大脳辺縁系へ情報が伝わります。
そしてさらに、運動やら五感をつかさどる中枢である
大脳皮質へと伝わります。
ここで判断された情報は、中枢神経から自律神経、免疫系、内分泌系に
変化をもたらすのです。(参考:『疲労』(掘史郎著))
疲れのメカニズムをよく知れば、効果的な回復方法が見えてきます。
疲労は、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の
3つに大きく分けることができます。
肉体的疲労の主な原因は・・・
筋肉を動かすためのエネルギーの不足と、
疲労物質(乳酸)の蓄積です。
ガソリンが切れた車が動かないのと同じように、
筋肉もエネルギー不足の状態では力を発揮することができません。
また、糖質が分解されてエネルギー
となるときにできるのが乳酸です。
筋肉は酸性に弱いため、乳酸が多く蓄積されると
十分に働けなくなります。
それが疲れやだるさ、筋肉の張りとなってあらわれます。
また、同じ姿勢を続けるなど、一部の筋肉が緊張を続けていれば、
そこに乳酸がたまり、確実に筋肉の働きは悪くなります。
さらに、筋肉は適度に動かさないと萎縮し、
どんどん弱くなっていきます。
動かないことが、もっと疲れやすい身体を作ってしまうのです。
精神的疲労は、
人間関係や悩み事などの
ストレスを原因とする心の疲れです。
神経的疲労は、
デスクワークなどで
視神経や脳が緊張した状態が続くことによって起こる
頭の疲れです。
これら3つの疲労は、互いに密接に関係しており、
放っておくとさらにしつこい疲労へとつながります。
たとえば、脳が緊張している間は、
交感神経の働きにより内臓や筋肉が働き続けているため、
身体へも疲れがたまっていきます。
また、身体や脳の疲れは自律神経のバランスを乱し、
精神状態にも影響を与えます。
疲れはこじれる前に、すっきり解消しておくことが大切ですね。
そのためには、姿勢、休養、睡眠、運動、食事の、
5つの方向からアプローチしていく必要があります。
それぞれ、疲労回復につなげるちょっとしたコツを知れば、
すぐに実践できるものばかりです。
今度の休日は、ゴロ寝するより効果的な「疲労回復の日」にしてみませんか?
明日は疲れを取るポイントをお伝えします^^