人間は自分が興味を持っていることに対しては、
無意識のうちに集中できるようになっています。
特に興味があることに関しては、
雑音は気にならならず、
ささやき声でも耳に入ってきたりすることがあります。
これをカクテルパーティ効果といったりしますね。
聴覚だけではなく、視覚や触覚、味覚、
嗅覚でも同様です。
人ごみでも特定の人を素早く
見つけることができるということもこのことです。
たぶん経験している方は多いと思います。
人は特定の事柄(決めたポイント)に対して意識を絞り、
集中力を発揮できる能力を、
誰もが持っているわけです。
これを選択的注意といいます。
それは自分が興味を感じることに限られます。
ですから勉強に集中するための、
もっとも効果的な方法は自分の好きなこと、
興味をそそられること、またそのやり方、
それを増やしていくことに尽きます。
つまらない対象に対しては集中力を持続できず、
どうしても気が散ってしまうものです。
自分が好きなことや興味のあることに没頭していく
「直前」には、副交感神経が優位になり、
心身ともにリラックスしているものです。
このときは脳波がアルファ波になっています。
これは勉強に集中できる状態になっている
ということが言えます。
呼吸法を取り入れることも有意義です。
緊張している時に大きく深呼吸
や腹式呼吸をすると、気分がゆったりとしてきます。
息を吐くときには副交感神経が優位になるからです。
ちなみに試験のときに緊張していると、
呼吸が浅くなってきます。「呼吸が浅い」ということは、
吸ってばかりで吐く息が弱いことを意味しています。
勉強の前にリラックスするために呼吸法以外でも
たとえば、大好きなチョコレートを
ちょっとつまんでもいいですし、
リラックスできるクラシック音楽を聴いたり、
アロマの香りを嗅いだり、
ストレッチや有酸素運動など、いろアいろありますね。
自分の合うものを取り入れてみましょう!
次回に、それ以外の対策方法をお話していきます。