記憶の取り出し方とは・・・
記憶力のピークは
20歳くらいともいわれていますが、
その後は徐々に覚えにくくなったり
さっき覚えたことを
すぐ忘れるなどの
現象が起こってきます。
人の顔と名前もそうですね。
顔は覚えているのですが、
名前はなんだっけ?とか
加齢と共に思い出すスピードが
減速します。
思い出すということが、
脳の中にある情報を取り出すという、
日常の中でとても重要なことになります。
思い出し方には2つの方法があります。
一つは回想(リコレクション)、
もう一つは熟知性(ファミリアリティー)。
回想はいつ、どこで、誰と、
どんな経験をしたかというような
詳細な情報を取り出す過程が
「リコレクション」です。
熟知性は回想のように
詳細なことはわからないが、
大枠はつかめているというのが
「ファミリアリティー」です。
では「思い出す」という脳の働きが、
年齢によって
どのように変化するのでしょうか。
以下はその研究結果の内容です。
▼ ▼ ▼
中国科学院のチャン博士らは、
健常な高齢者(平均年齢約69歳)と
若者(平均約21歳)で
「記憶の取り出し方」を比較し、
2015年に発表しました。
「連想記憶タスク」という実験があります。
何秒かごとに画面に表れる
二つの単語の組み合わせを、
なるべく多く記憶します。
博士らはこのタスクで使う単語ペアが、
連想されやすい組み合わせでは
どうなるかを調べました。
たとえば「りんご、えんぴつ」よりも、
「ギリシャ、神話」のように
関連性のある単語ペアのほうが
思い出しやすいのでは、
と考えたのです。
実験の結果、若者は
関連のある組み合わせであってもなくても、
ほぼ同じくらいの正確さで回答しました。
これに対し高齢者では、
「関連のある単語の組み合わせ」のほうが、
そうでないものより成績が良かったのです。
これはなにを意味するのでしょう。
一般に「記憶の取り出し」には
「リコレクション」が重要で、
「ファミリアリティー」はあまり
貢献しないと言われていました。
しかし高齢者では
リコレクションの能力は衰えていきます。
その代わりに「連想しやすい」「身近な」
単語の組み合わせのほうが
「ファミリアリティー」の過程を刺激して、
より記憶から
「取り出し」やすくなるのだと考えられます。
―nounow2016.08.09―
▲ ▲ ▲
関連性のあるものをタグ付けすることで、
エピソード記憶に繋がっていくため
記憶しやすいということがわかりました。
ただ単に意味がないことを
意味があるように
関連付けることが大事なのです。
ぜひやってみて比べてみましょう~!
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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