「協力する人」と「しない人」の脳の違いとは？！

「協力する人」と「しない人」の脳の違いとは？！
 
 
世の中には、
自分の利益を優先にする人もいれば、
他者の利益まで考慮する人もいます。

社会的価値志向性が、
脳の形態的特徴や活動と
どのように関連するかの研究が
玉川大学脳科学研究所の
坂上雅道教授と
Alan Fermin（アラン・ファーミン）研究員、
山岸俊男特別研究員らによって
発表されました。

 

以下はとても興味深いものです。

 
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本研究では人間の脳のうち、
意思決定と関係する扁桃体と
背外側前頭前野という
2つの部位に着目し、
異なるタイプの
社会的価値志向性を持つ人の間の、
これら2つの脳形態の違いや、
他者と協力するかどうかを決める際の
脳活動の違いを調べました。

 
【実験方法】

参加者は、大学生男女総勢33名
（男性：15名　女性：18名）が
機能的磁気共鳴画像撮影装置（fMRI）
を用いた脳機能イメージング法や
voxel based morphometry (VBM)の
実験に参加した。

匿名の相手とペアになり
お金のやり取りゲームを行った。

1.Ａが先にＢに元手の100円を
渡す（協力する）かどうかを決める。

協力した場合相手には倍額が渡る

2.ＢはＡの決定を知った上で、
今度はＡに協力するかどうかを決める

 
参加者が先に相手に協力するかどうかを決め、
その後、
相手が参加者の決定を知った上で、
参加者に協力するかどうかを決めた。

「協力」を選ぶと、
自分がもらえるお金は減り、
その2倍の金額が相手に渡る。

相手に協力しないと、
自分がもらえるお金を
手元に残しておくことができた。

互いに協力し合うと
互いにより多くの利益を
もらえることになるが、
自分の利益を優先したり、
相手に裏切られたりする
（自分は協力したのに相手が協力してくれない）
ことを恐れる場合は
「協力しない」を選ぶ方が一般的とされている。

 
【結果】
 
その結果、自己志向的な人は、
思考や計画性に
重要な役割を果たすと考えられている
背外側前頭前野が大きく、
感情や情動の生成に重要な
扁桃体が小さいという特徴がありました。

さらに他者に協力するかどうかを決める時は
背外側前頭前野が強く活動していました。

逆に、他者志向的な人は、
扁桃体が大きく、
他者に協力するかを決める時には
扁桃体が強く活動していました。

本研究は世界で初めて
社会的価値の志向性の違いが、
扁桃体や背外側前頭前野の形態的特徴や
活動の違いと関連することを指摘しました。

本研究の結果は
人々の行動の理由を理解する時には、
「どう行動したか」だけではなく、
「どのような人がどう行動したか」も
考えなくてはならないことを示しました。
 
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これを読まれてご自分はどちらか、
ちょっと感じてみて下さい。

 

協力しないを選択する原因に、
「裏切られる」とか、
「恐れ」という潜在意識が働いている
ということも考えられるので、
脳の活性化の部分の違いと、
この心の無意識も
関係しているように思います。

 

潜在意識（無意識）に関しては・・・
 
http://www.bh-academy.jp/isiristraining.html
 

 
行動パターンを理解するには、
「どのような人がどう行動したか」
ということで、
自分の心の傾向性を見つめて、
知ることも大事なことのようですね。

 

意識していきましょう！
 

 
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・