常時リミッターを外せない脳のしくみとは?!
火事場の馬鹿力という言葉を
聞いたことがあると思います。
「火事場の馬鹿力」とは、
普通の人間ではとても発揮できないような、
とてつもない力という意味で、
火災現場のような危機的状況で
人間はときに普段考えられないような力が
出せるものだという「ことわざ」です。
ご存じのように、
人には顕在意識と顕在意識がありますが、
顕在意識は全体の3%、
潜在意識は残りの97%を占めています。
潜在意識(無意識)の占める割合は
あまりにも大きいと言えますね。
この潜在意識は、従来よりも
質的や量的に高い能力のことを指し、
本質的に自在に発揮できる力を持っています。
この人の意識という面からみると、
無限の力は、
顕在意識としての心が表面に出ていると、
それによって制約を受けて
十分に発揮されませんが、
非常事態に直面すると、
顕在意識は背後に退き、
代わって潜在意識が思う存分に
その力を発揮することになります。
これが「火事場の馬鹿力」なのです。
これは実際には災害の時などに、
身に迫る危機感や、
危険回避能力として発揮されるものです。
ではなぜ火事場の馬鹿力が出せるのか・・・
一体、
体の中で何が起こっているのでしょうか?
興奮した時や非常事態の時、
「アドレナリン」が分泌されます。
人の脳は通常80%程度にコントロール、
セーブされています。
常に全力の100%発揮されていると、
筋肉組織や骨に負担がかかり、
身体を壊してしまいます。
そのために80%程度にセーブされて、
100%の全力を出せないのです。
ところが、
危機的状態や人の救済が必要な状況になると、
この脳のセーブするシステムが外れ、
アドレナリンによって増幅され、
100%の力を発揮出来るようになるのです。
さらにこの時、
脳内では「βエンドルフェン」という
強い鎮痛作用の働きから、
あまり痛みを感じなくなります。
このβエンドルフェンの鎮痛作用は
モルフェネの6.5倍もあるのです。
あとから急に痛みを感じるというのは
このことからわかります。
また、
私たちの脳の重さは体重の約2%くらい、
約1200g~1500gと言われていますが、
そのエネルギー消費量は
全体の約20%と割合が多いのです。
しかもこの脳は、
エネルギー不足に非常に弱く、
数分間酸素による
エネルギー供給がなくなるだけで、
多くの組織が損傷して
元に戻らなくなってしまうのです。
そのため私たちの身体は、
この脳を守るため、
脳に十分なエネルギーを与えるために、
肉体の活動に制限をかけているのですね。
ではこの制限を
一時的に外すために
有効とされていることとは・・・
①大声で叫ぶこと
よくスポーツ選手がスタートの時や
気合を入れるために
大きな声をあげたりするのがその一例です。
②ポジティブなイメージを持つこと
すでにやっている方もいると思いますが
瞑想する時のように目を閉じ雑念を払い、
「大丈夫」「自分はできる」と
心で唱えていく方法。
これらをやることで、
一時的に脳への制限解除を意図的に行って、
パワーを得ることが
可能になるかもしれません。
脳の仕組みを知った上で、
試みるとイメージができて、
意識が強くなることで
実現力がついていくでしょう。
ぜひ試してみて下さいね。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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