よく噛むことが記憶力低下を防ぐ?!
子供の頃、食事の時に父母から、
よく噛んで食べなさい! と
言われたことがありませんでしたか?
一口入れる度に、
50回噛んで食べたり、
100回噛んでたべたり、と
チャレンジしたこともあったと思います。
でも1口ひと口
100回ずつ噛むというのは、
結構大変ですね。
でもこのよく噛んで食べることで、
唾液と食べ物が良く混ざり、
消化吸収が良くなって、
身体のために良いということなのです。
このよく噛んで食べる、
咀嚼することが、
消化器系に良いだけではなく、
脳に対しても有効なのです。
どういうことかというと、
成長期においては、
固形のものを何回も噛むことにより、
高次脳機能の発達を促すこと
などが研究されています。
成長期における咀嚼
(食物を細かくなるまでよく嚼むこと)
刺激の低下が
記憶を司る海馬の
神経細胞に変化をもたらし、
記憶・学習機能障害を
引き起こすことを突き止めました。
以下がその研究グループの行った内容です。
▼ ▼ ▼
加工食品などの
柔らかく栄養価の高い食品が
普及することによって、
現代人の咀嚼回数は劇的に減少しています。
成長期に咀嚼回数が低下すると、
顎の骨や噛むための筋肉(咀嚼筋)だけでなく
脳の発達にも悪影響を及ぼすことが
知られています。
また、加齢に伴い歯を失うことによって
咀嚼機能が低下すると、
認知症のリスクが高まることも
分かってきました。
現在、高齢化は全世界で進行しており、
咀嚼機能の低下とそれに伴う
脳機能の低下が大きな問題となっています。
本研究グループは、
マウスに離乳期から成長期にかけて
粉末飼料を与えることより、
咀嚼刺激を低下させる
モデルの解析を行いました。
その結果、粉末飼料を与えたマウスでは、
通常の固形飼料を
与えたマウス(対照群)と比べ、
顎顔面の骨や
噛むための筋肉の成長が抑制され、
記憶・学習機能も
顕著に障害されることが見いだされました。
そこで、記憶・学習を司る
脳領域である海馬を解析したところ、
それらのマウスでは
神経活動やシナプス形成、
脳由来神経栄養因子の発現が低下し、
神経細胞が減少していることが
明らかになりました。
以上のことから、
成長期に咀嚼刺激が低下すると、
顎骨や咀嚼筋の成長と
記憶・学習機能が
障害される可能性が見いだされました。
固形食を食べている
正常のマウスを明箱に入れると、
不安を感じるため即座に暗箱に入ります。
暗箱に入った際に
電気ショックを与え恐怖を学習させると、
それ以降マウスは暗箱に入るのを躊躇します。
しかし、粉末食を食べて
咀嚼刺激を低下させたマウスは、
記憶力が低下して
電気ショックの恐怖を忘れてしまい、
通常より早く暗箱に入ってしまいます。
成長期における咀嚼刺激の低下は、
顎の骨および咀嚼筋の成長を抑制し、
海馬をはじめとする
脳神経系の発達を妨げることで
記憶・学習機能を障害する可能性が
示されました。
本研究の成果は、
記憶・学習機能障害や認知症の予防において
咀嚼機能の維持または強化が
有効であることを示唆します。
―日本医療研究開発機構2017年6月16日―
▲ ▲ ▲
以上の研究により、
よく噛むことで、
記憶・学習機能障害や
認知症の予防においても
咀嚼機能の維持または強化が
有効であることを示しています。
日々の生活の中で、できるだけ、
咀嚼するものを口にして
それを強化することで、
認知症予防になったり、
成長期における子供たちにおいては、
学習能力アップになるようです!
ぜひ意識したいものですね。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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