記憶力は海馬の弾力性でアップする?!
運動の重要性はいろいろ言われていますが、
以前のメルマガでも書きましたが、
運動によって、「抗ストレス作用」を持つ
「GABA」放出量が多くなります。
日々抱える不安やストレスを
抑制してくれるわけですね。
この運動の種類も何でもよいわけではなく、
瞬間に力を入れる
重量上げのような無酸素運動より、
酸素をいっぱい取り入れる
有酸素運動が有効です。
その理由は2つあります。
・酸素の供給量が多い
・体への負担が小さい
記憶力と酸素の供給量が多い
「有酸素運動」の有効性についても、
酸素をたくさん身体全体に供給できれば、
血行が良くなります。
その結果、
脳にも十分な酸素が供給され
活発に働くことになります。
この有酸素運動として、
ウォーキングを週5回以上1日30分する、
ジョギングなどの有酸素運動を
週3回40分程度した場合、
その効果により、
1年間で海馬の大きさが2%増加した
という実験結果もあります。
有酸素運動で、
記憶に密着している
海馬の大きさが大きくなるのですね。
記憶力アップには、
「海馬の大きさ」だけでなくさらに
「海馬の弾力性」が関係していることが
発表されています。
以下がその研究に関する記事です。
▼ ▼ ▼
アメリカのイリノイ大学
Schwarb博士らのグループの研究には、
18歳から 35歳までの
51人の健康な成人が参加しました。
測定に使われたのはMRE
(Magnetic Resonance Elastography)
という方法です。
被験者の運動能力は
ランニングマシンを使って得られた
「最大酸素摂取量」から推定しました。
さらに、記憶力の測定には以下のような
テストを行ってもらいました。
まず画面に6つの物が現れるので、
それらの位置関係を覚えておきます。
画面がいったん閉じて、
再び先ほどの物が
最初とは異なる位置関係で現れます。
被験者は記憶を頼りに、
最初の画面のように
6つの物を並べ直します。
実験の結果、
海馬の弾力性と記憶力には
正の相関関係があり、
海馬に弾力性がある人ほど、
記憶力がよい傾向があることが
わかりました。
しかし、
海馬の大きさと記憶力の間には、
関係性を見いだすことはできませんでした。
また、運動による効果を調べたところ、
酸素摂取量が多い人ほど
海馬の弾力性があることがわかりました。
しかし、酸素摂取量と海馬の大きさには、
関係がありませんでした。
以上の結果より、
運動によって海馬の弾力性が増し、
その結果として記憶力がよくなる
可能性が示されました。
― nounow 2017.06.02 ―
▲ ▲ ▲
今回の研究結果により、
記憶の向上には、
海馬の大きさだけではなく
「海馬の弾力性」によって
差異が生じることが示されました。
記憶力アップには、
机に向かってただ本を眺めているよりも、
少しでも運動習慣をつけて継続することが
効果的な習慣になるかもしれません。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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