鼻呼吸は頭に良い？！

鼻呼吸は頭に良い？！

またアレルギー体質による
鼻炎を発症する方々も
多くなっていることから、
「鼻呼吸」が苦しいので
いつの間にか「口呼吸」に、
という方々も多くなっているでしょう。

 

鼻と言えば、嗅覚の感覚器官ですが、
私たちの身体には五感という、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の
五つの感覚があります。

 

この感覚の中で嗅覚だけ
脳の中での伝達の仕組みが違っています。

 

匂いは、
鼻→嗅上皮→嗅細胞（嗅毛）→嗅球
→大脳辺縁系の順で脳へ到達します。

 

嗅覚以外の感覚は
大脳新皮質でそれが何かを認識してから
大脳辺縁系に伝わるのに対し、
嗅覚は何の臭いか認識する
大脳新皮質よりも先に
大脳辺縁系に伝わるため、
その臭いが好きか嫌いかという
快・不快の感情が先に起こるのです。

 

これは他の感覚と異なり
”大脳辺縁系に直行する”、
からなのです。

 

この嗅覚系における電気的信号と
情動・記憶・行動に関与する
大脳辺縁系に大きな影響を与えているのが
「鼻呼吸」と考えられているのです。

 

それゆえに、何気ない匂いで
昔の記憶が蘇ってきたりします。

 

鼻呼吸が頭に良いと言われているのは、
これらのことからなのですが、
ノースウェスタン大学
フェインバーグ医学院の研究者らが、
脳の機能と「鼻呼吸」が
密接に関係していることを
つき止めたということです。

 
以下その参考資料の内容です。
 

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フェインバーグ医学院の
研究チームは2つの実験により
このことを確認した。

1つ目の実験では、
7人のてんかん患者の
脳波を測定したところ、
自然で自発的な呼吸のリズムと
嗅覚系に見られる遅い脳波リズムが
同期していることが判明。

また、鼻呼吸の際には
情動などを司る扁桃体や、
記憶を司る海馬に
速い脳波リズムが見られたという。

研究者らは、嗅覚系が脳における
オーケストラのような役割を持ち
脳波のリズムを整えているのではないかと
解釈している。

2つ目の実験では、
60人の健康な被験者に対し
認知と情動機能に関するテストを実施。

具体的には、被験者に
怖い顔と驚いた顔の写真を見せ、
どの感情の表現であるか
出来る限りはやく認識させた。

鼻呼吸の状態と
口呼吸の状態で実験したところ、
平均して鼻呼吸をしていた時の方が、
怖い顔を認識するスピードが
速いことが分かったという
（驚いた顔に関しては
有意な差は見られなかった）。

次に被験者らに別の写真を見せ、
時間を置いた後に
その内容を思い出すよう指示したところ、
こちらも鼻呼吸をしながら記憶した方が、
正答率が高かったという。

実験から明らかになったように、
たとえ意識的に匂いを嗅いでいなくても、
鼻呼吸は情動や記憶に影響を与えている。

鼻呼吸を「脳の遠隔操作」と
みることもできるだろう。

 
—TOCANA 2017.04.15—

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自分で気づかないうちに
「口呼吸 」になっている傾向のある方は、
この機会にぜひ
「鼻呼吸」を意識していきましょう！

 

脳の活性化に大きく役立つかもしれません。

 
今日も一日、みなさまが幸せでありますように・・・