本と電子書籍、どちらが記憶に残る?!
最近は、本が電子書籍化されることが
多くなってきました。
どちらが読みやすいというのは、
人それぞれ違うでしょう。
電子書籍という
デジタル化された状態になると、
実際に便利な点がいくつか挙げられます。
たとえば
①ペーパーレスになるので、
本を収納する本棚が必需品ではなくなり、
場所を取らなくなります。
薄いタブレットの中に収納されることが
可能になりますね。
②端末があればどこでも
お気に入りの本が読めるということ。
重い本を持ち歩かなくても、
スマホやタブレットなどの
端末があればいつでも可能です。
それじゃ今までの本の良さは
どんなところ?ということですが・・・
読んだ内容を記憶するという
脳への「記憶」の面からいうと、
さまざまな研究結果がでています。
以下がその参考資料です。
▼ ▼ ▼
■読書の実体験と「心理地図」
タフツ大学(Tufts University)の
心理学者メリアン・ウルフ(Maryanne Wolf)氏は、
紙の本を読む場合、
読んだ内容が「地図のように」
脳に記憶されていくと指摘しています。
例えば、本に書かれていた
あるパラグラフを思い出す時、
本のどの辺りに書いてあったかが
イメージとして浮かびあがる時があります。
見開きのページには左右、
四つの角があり、
本の重みや厚さなどの感触もあります。
紙のページを
指でめくっていくという行為は、
どれくらい読み進んだかを体感し、
記憶として脳に残ります。
本に書かれていた
文章や情報を思い出すには、
紙の方が有利だと指摘しています。
■紙の本は直観的に認知し、記憶できる
イギリス・レスター大学
(University of Leicester)の
ケイト・ガーランド(Kate Garland)氏が
2003年に実施した研究によれば、
紙と電子では、記憶の仕方にも
違いがあるといいます。
彼女は経済学の本を、
50人の学生にそれぞれ
パソコンと本で読ませ、
テストを行いました。
パソコンで文章を読んだ学生は、
より忘れやすい
脳の「短期記憶」に頼っていましたが、
紙の本を読んだ学生は、
知識を「長期記憶」に蓄積して
理解する傾向があり、
答えを出すのも早かったと指摘しています。
―Epoch Times in Japan 2017/01/19―
▲ ▲ ▲
ノルウェイのスタヴァンゲル大学の研究者、
アン・マンゲン(Anne Mangen)氏は、
「物語の進行に合わせて
紙をめくっていくという作業が、
一種の感覚的な補助となります。
すなわち、触覚が、
視覚をサポートするのです」
と発表されています。
(Lifehacker 2014.09.06)
記憶は、イメージができると
記憶に残りやすいのです。
身体で状況を記憶させることで、
それが記憶を思い出す付箋となって、
記憶を思い出す
ということが言えるでしょう。
脳への記憶から言うと、
イメージがしやすいのは
実際に本を手に取って読むことで、
時系列的記憶が
鮮明になるのかもしれません。
記憶力、海馬を活性化するために、
身体に留まらず、多いに手を動かして
鍛えていきましょう!
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■ ■ ■ 編集後記 ■ ■ ■
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