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目的を持った反復で記憶力がアップする?!

目的を持った反復で記憶力がアップする?!
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目的を持った反復で記憶力がアップする?!

 

マジックナンバー 7±2という言葉、聞いたことがあるでしょうか?

アメリカの認知心理学者ジョージ・ミラーが1956年に提唱したもので、

人間が一度に記憶できるのは、大体7個くらいで、ブラスマイナス2なので、

5~9、つまり多くても9個くらい、というものです。

 

このことは、多くの人が知っている内容ですが、実はこれが2001年にネルソン・コウワンによって、否定されたようです。

今は4±1が定説になっているようなのです。

7±2、4±1、どちらにせよ、

10秒くらいしか記憶することができない短期記憶は限界があり、

9桁まではかろうじて覚えられても、10桁の乱数列を覚えるということは、

特殊なトレーニングを受けている人でなければ、失敗してしまうのが通常です。

 

それでは9桁以上はなかなか覚えることが不可能なのか、というと、

目的を意識したトレーニングでは、かなり覚える桁数が伸びるということがわかったのです。

短期記憶の限界を驚異的なレベルまで拡張する方法が判明しています。

以下がそれに関する記事です。

 

▼    ▼    ▼

アンダース・エリクソン氏とロバート・プール氏は、

カーネギーメロン大学の協力のもと、

学生のスティーブ・ファルーンさんを対象に、

短期記憶の強化方法についてフィールドワークをスタート。

 

ファルーンさんは学力テストの成績は中程度の心理学専攻学生の3年生で、

平均的な学生サンプルとしてフィールドワークの参加者に選出。

 

実験は、フィールドワークは数桁の乱数を

「7……4……0……1……1……9……」と言う風に

毎秒1文字のペースで読み上げ、

のちに同じ数字を答えてもらうというもの。

ファルーンさんが確実に覚えられたのは、

アメリカの市外局番なしの電話番号と同じ7桁まで。

 

8桁以降から失敗が見られるようになり、

10桁になると全く覚えられなかったとのこと。

 

これは全くの平均値であり、

その後の練習でファルーンさんの記憶能力をどこまで強化できるかを調査。

出題方法を変えることで劇的な向上が確認されました。

 

新しい出題方法は、

まず5桁から暗記を開始し、

正解すれば6桁に移行するというもの。

 

正解するごとに桁数が増えていき、

失敗すると桁数を下げるという方法を試したところ、

ファルーンさんは初めて9桁を正確に記憶することに成功。

5日目に11桁の記憶に成功。

 

一気に2桁まで短期記憶の限界が拡張されたことから、

新しい出題方法が正しいことが証明されました。

 

この日以降、ファルーンさんの短期記憶の限界はどんどん拡張されていき、

60回目のセッションでは、一貫して20桁の数字を思い出すことができたとのこと。

 

これは研究者らの予想をはるかに上回る結果で、

セッションの回数が100回を超えると、

ファルーンさんの限界はプロのニーモニスト(記憶術師)と同程度の40桁になり、

2年以上たった200回目のセッションでは、なんと82桁まで到達。

 

以下が82桁の乱数列ですが、

1秒間隔で1文字ずつ読み上げられることを想像すると、

記憶するのがどれだけ困難であるか理解できるはず。

0326443449602221328209301020391832373927788917267653245037746120179094345510355530

 

異常なほどの能力向上を見せたファルーンさんですが、

これは「目的のある練習」が功を奏した結果とのこと。

 

エリクソン氏は単純な反復練習のことを「素朴な練習」と呼んでいるのですが、

目的を持って素朴な練習を行うことで、

練習のパフォーマンスを劇的に改善できると、

エリクソン氏は説明しています。

 

また、目的ある練習は「ミスをするとやり直す」という性質上、

ミスしたポイントの攻略方法を考えるようになるため、

自らフィードバックを得ることができます。

 

目標に向かって自らの問題点を修正していくという効果が得られるのも、

練習のパフォーマンスを改善する一因となっています。

    -GIGAZINE 2016年4月26日―

 

▲   ▲   ▲

 

記憶の定着には反復が絶対条件になるわけですが、

単純な反復ではなく、目的ある反復により
マジックナンバー7±2を覆す結果が出るということがわかった研究結果です。

 

つまり一度に10桁以上は記憶が難しいと言われていることが、

この目的ある反復練習によって、

20桁、40桁、82桁と伸ばすことができたことは驚きの結果です。

 

通常の暗記でここまでできるのは、やはり素晴らしいですね。

 

記憶術というメソッド、つまりイメージを使うことで、

ビジョンが鮮明になるので数字の50桁、80桁、

100桁は比較的簡単に記憶でき、その時間も長く保持できます。

その点では右脳のイメージ脳を使うことはやはりすごいのですね。
これは難しいことではなく、誰でも年令に関係なくできるのです。

今さらながら、この実験結果から、

イメージする力が大きく脳力を開花させることがわかります。

 

興味がある方はぜひ簡単なイメージ力を使うメソッドで長い桁数も簡単に覚える経験をされると
自分に自信がつくかもしれませんね。

ぜひトライしてみて下さい^^

 

今日一日みなさまが幸せでありますように・・・

 

 

■■■ 編集後記 ■■■

 

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