記憶を定着するコツとは?!
記憶力のピークは
17歳~20歳くらいだと言われていますが、
一日のうちでも、朝と夜とでは
その記憶力の違いがでてくるようです。
朝型の方、夜型の方と
得意とする時間単位はあるとは思いますが、
どちらかというと午前中の方が、脳が最も活性化します。
一方、夕方になると
記憶力が最も高まるといわれています。
そして記憶力が高まるのは寝る前です。
以前にもお話ししましたように、
脳は睡眠中に、記憶を定着させる作業を行っています。
甲南大学の前田多章准教授によると、以下のようです。
▼ ▼ ▼
睡眠中は「手順記憶」や「エピソード記憶」が、
レム睡眠(身体の睡眠)とノンレム睡眠(大脳の睡眠)の
最中に定着します。
手順記憶とは
自転車の乗り方や料理の作り方、
仕事のワークフローなどの手順のこと。
これは浅いノンレム睡眠時に定着します。
一方、エピソード記憶は
「いつどこで何があったか」という
記憶のことです。
これはレム睡眠時に定着します。
また、レム睡眠時は記憶を前に
覚えたことと関連付ける作業が
行われるのだといいます。
つまり、寝る前に勉強しても、
3~4時間程度の短時間睡眠では
浅いノンレム睡眠が得られないことや、
短時間睡眠では朝方にくる
長いレム睡眠が得られないことなどから、
記憶を定着させるには、
ある程度長い睡眠時間が必要というわけです。
▲ ▲ ▲
このように脳科学の世界では、
睡眠中に学習が起こり、
学習が固定化されるということが起こるとする
データが増えているようです。
ということは、
徹夜をして記憶を定着させることは
なかなか難しいということになります。
子供たちの睡眠に関しても、
「子どもが昼寝をすると記憶力が増す」
という最近の研究が、
アメリカ政府が出している科学の週刊誌
「PNAS」に発表されています。
子どもの昼寝習慣を調べてみると、
週2日昼寝をする子より、週5日昼寝をしている子
の方が、記憶能力が高いということです。
このように睡眠が
記憶力定着には大事ということで、
ここで質の良い睡眠が必要になってきます。
寝る前にあまり論理的すぎて考え過ぎるようだと、
脳が活性化しすぎてしまい
眠れなくなってしまうでしょう。
眠りを誘うのは
メラトニンという睡眠ホルモンです。
このホルモンは
松果体から分泌されるのですが、
光により分解されていくのです。
それではどんな状態が良い環境を作るのか・・・
眠る際は部屋を暗くしましょう。
光を浴びると脳は活性化され、
活動する準備を始めていきます。
人のまぶたはささいな光でも反応してしまうため、
遮光カーテンなどを利用して
外から入る光を遮断しておくと良いでしょう。
また、ラベンダーやカモミールなどの香りは、
質の高い睡眠を得るために効果的です。
枕元にガーゼなどにたらして
お休みになると良いですね。
またコーヒーや緑茶などのカフェインは
寝る前は避けるようにしましょう。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■■■ 編集後記 ■■■
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