お酒を飲みすぎると記憶が悪くなる?!
お酒好きの方に一度は経験するというのが、
・酔うと同じ話を何度もするようになる・・・
・昨日のことは覚えていない・・・
・何も覚えていないほど酔いながら家にはちゃんと帰れている・・・
・記憶が飛んでいる間に、感情抑制のブレーキが外れてしまうと、
暴言を吐いたりして、周りの人を困らせてしまう場合もあったり・・・
そんなことがありませんでしたでしょうか?
大量のお酒で急性の中毒症状を起こし、
意識障害を起こす状態・・・この状態は、
医学用語で『ブラックアウト』といいます。
意識障害を起こしても、
体の動きをコントロールする部位に障害は受けないので、
日常的に行っている行為を普通にできるのが特徴。
脳に重篤な障害が起きると、歩けなくなったり、
意識を失い倒れてしまうので、
ブラックアウトは、ごく軽い意識障害だといえるようです。
しかし、脳のどの部分で意識障害を起こしているのかは、
未だ解明されていません。
軽い意識障害とはいえ、
何度もブラックアウトを起こすと、40代後半以降から
物覚えが悪くなってしまうかもしれません。
また、ブラックアウトにならなくても、
毎晩、お酒を飲み過ぎると(1日に日本酒4合を10年間)、
脳の委縮が起こってきます。
特に委縮するのは、
脳の中で記憶を司る海馬という部位(左右の側頭葉の内側に位置)で、
物忘れの頻度が多くなったり、
現在の時間や場所、人などについての認識に
障害が起きやすくなりがちです。
記憶にはご存じのとおり、
「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
普段経験することはまず短期記憶に蓄えられ、
それから重要なものだけ選び出して
長期記憶に送られます。
お酒を飲んで、酔ってまず働きが鈍くなるのが
前頭葉の前頭前野です。
これによって短期記憶の量が減り、
何度も同じ話をすることになります。
酔いはさらに、短期記憶を長期化するのに
重要な役割を果たしているとされる海馬の機能も鈍らせ、
昨夜のことは何も覚えていない・・・と、
冷や汗をかくのは、こういうメカニズムによるわけです。
酔うと新しい記憶は固定化しにくいですが、
すでにある長期記憶が使えなくなるわけではないので
家にはたどり着くわけです。
こういう状態にならないための対策としては・・・
① ブラックアウトにならないために、
急激に血中アルコール濃度を上げない工夫をしましょう。
おつまみを食べつつゆっくり飲み、
お水を飲みながらアルコールを嗜みましょう。
医学的見地からいうと、
体に害を及ぼしにくい1日の飲酒量は、
瓶ビール1本、日本酒1合までがいいようです。
② 脳のスムーズな働きは、
良質な睡眠によって維持されます。
飲酒直後の眠りは、浅い睡眠になってしまうので、
寝る2時間前までにお酒を飲み終え、
早寝早起きする生活をしましょう。
また、毎晩飲んでいる人は、週に2日は休肝日にしましょう。
③ どうしてもお酒を控えることができない場合は、
日常的にビタミンB群を摂るように意識してみましょう。
特にB1 、B6、B12は、脳神経を健やかに保つ補酵素となります。
B1を多く含むのは、豚ヒレ肉、生ハム、豚もも肉など。
B6を多く含むのは、ニンニク、マグロ、牛レバーなど。
B12を貝類に多く含まれていて、シジミ、赤貝、アサリなどです。
これらをぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
日々を健やかにすごせる一つのきっかけになるでしょう!
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■■■ 編集後記 ■■■
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