アルコール依存症の人の脳は、記憶の脳「海馬」の体積が減少する?!
ビール・日本酒・ワイン・ウイスキー・焼酎・カクテル等など・・・
これらのお酒が大好きという人がいらっしゃるでしょう。
お酒も少量なら認知症予防には良いという結果もあります。
たとえば
ワインなら1日3杯くらいで
アルツハイマー予防になると、フランスの
ボルドー大学の疫学調査でわかりました。
アメリカの心臓財団でも健康のために、
ビールで約370g、ワインで約120gくらいは良いと
勧めています。
飲酒の長期影響の研究からは、飲み過ぎると
逆に認知症になりやすいことがわかっています。
ここでいう「飲み過ぎ」とは、
少なくとも月に1度、1回あたりにビールやワインを
合計5本以上飲むことを指します。
お酒が弱いという方もいらっしゃいますね。
アルコールを分解する酵素である
「アルコールデヒドロゲナーゼ」が少ないと、
なかなかアルコールを分解できないわけですが、
この過程で働くこの酵素が脳に溜まる
有害物質の解毒があまりできないという理由があります。
つまりこの酵素の働きが弱いと
神経細胞が死滅しやすくなるということです。
飲み過ぎると同じように
たくさんのアルコールを酵素が分解できずに、
神経細胞に影響を及ぼすことがあるのでしょう。
さらに今回ドイツの研究グループが、
アルコール依存症の人の海馬の体積は
健康な人に比べて減少していることを発表しました。
お酒をやめれば海馬の体積は
急速に回復するということです。
以下はそれに関連した興味深い記事です。
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記憶や学習に関わる「海馬」は、
脳の中にあるタツノオトシゴ(海馬)のような
形をした器官である。
脳の中でも記憶や学習に関わる領域である
として注目されてきた。
アルコール依存症は、
ストレスなどと同じように海馬を萎縮させ、
精神的な病気につながってしまうことが知られている。
海馬は、アンモン角と呼ばれる
CA1、CA2、CA3と、歯状回と呼ばれる部位に分かれている。
研究グループは、
アルコール依存症の人が飲酒をやめた場合、
海馬の各領域にどのような影響を与えるのか
について画像解析調査を行った。
■ 断酒後海馬の体積が回復
研究グループは、
42人のアルコール依存症の人と
32人の健康な人の、高解像度の脳画像を解析した。
アルコール依存症の人は、
お酒をやめた直後とその2週間後の2回、
健康な人も2週間の期間をあけて2回の画像を撮影した。
その結果、
アルコール依存症の人は
海馬のCA2とCA3の体積が減少しており、
断酒後2週間で、灰白質の顕著な正常化が見られた。
最初のCA2とCA3の体積は、
これまでのアルコール消費の年数が長くなるほど
大きく減少していた。
そしてとても強いアルコール禁断症状が現れたが、
CA2とCA3の体積は最も大きく増加した。
今回観察された
海馬のCA2とCA3の体積の正常化は、
飲酒を中止することで海馬のニューロンが
新しく生まれ変わるという過去の動物実験や、
飲酒中止から数カ月以内での患者の認知機能が
回復するというこれまでの報告とも一致している。
アルコール依存症に関する
脳構造の変化において、重要な証拠を示すものである。
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この夏の暑い季節に
冷たいビールをキュッと飲むのは美味しい~とは思いますが、
飲み過ぎには注意が必要のようです。
適度なお酒の量に気を付けて楽しく、健康に過ごしましょう!
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■■■ 編集後記 ■■■
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