睡眠不足はアルツハイマーに影響する?!
アルツハイマー病は今現在4人に一人
と言われている認知症のメインとなっているもので、
脳細胞が徐々に減少して行く病気です。
アルツハイマー病になると、
「βアミロイド」と呼ばれるタンパク質が
脳にたまってくることが知られています。
睡眠にはこの「βアミロイド」を強力に洗い流すような
効果があるようです。
以前から睡眠、記憶、アルツハイマー病の3者の間に
関係性があると研究によって示されてきました。
今回のこの研究もその接点を探ったものとなります。
以下はその研究結果の記事です。
▼ ▼ ▼
研究グループは、研究開始時点で、認知症を含めて、
精神の問題、睡眠障害のない65歳〜81歳の26人を
対象として検証を進めた。
まず「陽電子放射断層撮影(PET)」と呼ばれる方法で、
脳内のβアミロイドのレベルを図った。
その上で、2語が1組となっている単語の組み合わせ
120組を覚えてもらい、どの程度覚えているかのテストを行った。
8時間の睡眠を取り、脳波を計測した。
翌朝、脳の血流を図れるfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)を使って、
組み合わせを思い出している間の脳の働きを調べた。
■よく思いだせる人の特徴
よく眠った後にたくさん思い出せる人では、
機能に関係する脳の側面に当たる「海馬」
と呼ばれる場所の働きへの依存度が低かった。
代わって、脳表面である「皮質」を使っていた。
研究グループによると、コンピュータにたとえると、
USBのメモリースティックに一時的に保管するより、
ハードディスクドライブの安全な保管場所から
ファイルを取り出しているようなものと説明している。
■βアミロイド多いと睡眠の質が低い
一方で、βアミロイドのレベルが高かった人は、
眠りの質が低く、翌朝の記憶テストの結果も
悪くなっていた。
研究グループによると、
脳の中の一定の場所にβアミロイドの量が多くなると、
睡眠不足が深刻になり、深い眠りが取れなくなり、
結果として記憶力が悪くなる。
■洗い流す効果
睡眠にはβアミロイドを強力に
洗い流すような効果があると見る。
結果として、脳細胞を破壊するのを防ぐという。
睡眠不足になると、
βアミロイドを有効に洗い流せず、
βアミロイドの蓄積が起こり、さらに
睡眠不足を促す悪循環を起こす可能性があるようだ。
もっとも、βアミロイドが蓄積されて
睡眠不足が起こるのか、睡眠不足が起こって
βアミロイドがたまるのか、因果関係には不明が残る。
研究グループでは、別のグループを対象として
さらに5年間の追跡調査を行う予定という。
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上記の研究結果は、
年を重ねるほど顕著に出てくるようです。
以前のメルマガでも睡眠と記憶力との関係で、
記憶したいもの・覚えた事柄は、夜寝ている時に
特にレム睡眠の時にファイリングされて
記憶定着になることを書きました。
詳しくは http://kioku-tamatebako.com
睡眠に関しては、寝ている時間の長さではなく、
質の良い睡眠をとることが大事ですね。
質の良い睡眠とは、
「睡眠中に分泌されるホルモンが充実しているのが良い睡眠」
ということです。
そのホルモンとは、
成長ホルモン・メラトニン・コルチゾールの3つが
挙げられています。
これらを出せるようになると、
質の良い睡眠がとれるということです。
では具体的にどのようにしたら良いのでしょう?
これには「4-6-11」の法則ということです。
これは一体何でしょう?
簡単に言ったら、
起床から4時間以内に光を見て、
6時間後に目を閉じ、11時間後に姿勢を良くする」
ということです。
これにより体内時計の
サーカディアンリズムが整い、質の良い眠りが取れる
ということですね。
意識してみましょう!
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■■■ 編集後記 ■■■
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