あなたは一夜漬け型？コツコツ型？！
学校や職場などでいろいろな試験、経験ありますね。
資格試験をいくつも経験している方もいらっしゃるでしょう。
中にはこの時期、これから始めようという方も
おられるかもしれません。
この勉強をするにあたり、
一夜漬けと毎日コツコツ勉強するのでは、
どちらが頭の中に残るでしょうか？
そ れ は ・・・
毎日コツコツと勉強して方が、
内容を覚えていると言われています。
どうしてなのでしょう？
山﨑匡氏ら（電気通信大学大学院情報理工学研究科）は、
こうした仕組みを解明しています。
一度に長く行うよりも何回かに分けた方が
効率が良かったという結果です。
記憶を定着させるためには、
毎日少しずつ繰り返す方が効果的。
これを「分散効果」と呼びます。
運動についても同様で、1日1時間訓練するよりも、
毎日15分を4日間に分けて行った方が、
記憶が定着しやすいことが報告されています。
また、記憶の定着は
訓練中よりも主に訓練後に起こり、
訓練を終えて休んでいる間も脳は働き続けるとされています。
しかし、これについて脳の中で何が起こっているのかは
これまで分かっていませんでした。
以下が興味深いエビデンス結果です。
▼ ▼ ▼
ー視機性眼球運動で検討ー
山崎氏らは、
目に映る物体が動くとそれに合わせて
目が追ってぶれを抑える「視機性眼球運動（OKR）」に注目。
数理モデルを使って小脳との関係を調べた。
OKRは、車窓から景色を眺めている時などに
見られる反射運動で、訓練すると目の動きが大きくなり、
より良く追えるようになるという。
ー「1時間を1日」より「7.5分間を8日」ー
小脳では、神経細胞のつなぎ目（シナプス）での
信号の伝わり方が変化することで記憶が形づくられるとされる。
OKRの訓練を1時間行うと、
小脳表面（小脳皮質）にある
シナプスの信号の伝わり方が弱くなり（長期抑圧＝LTD）、
目がより大きく動かせるようになるが、
訓練が終わると目の動きが元に戻ってしまう。
しかし、小脳の奥にある深部小脳核
（小脳皮質から送られた情報を蓄積する場所）では、
OKRの訓練後にシナプスの信号の伝わり方が強くなること
（長期増強＝LTP）が判明。
1時間の訓練を1日（1回）だけ行った場合と比べ、
7.5分間の訓練を8日間（8回）行った方が、
9日目のOKRの成績がより良くなっていたという。
これらのことから、
「記憶の定着はトレーニング後に起こるので、
同じ時間学習を行うなら1回でまとめて（一夜漬け）より、
何回かに分けて休憩を挟みながら（コツコツ）が良い」
ということです。
一度に無理に詰め込まず、
普段から短い時間を継続する習慣を身に着けると、
結果につながるようですね。
ぜひトライしてみましょう！
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
■■■ 編集後記 ■■■
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