記憶の定着と睡眠の関係とは・・・
睡眠は、
当然体を休める目的もありますが、
脳にとっては1日の情報を整理して、
その日に覚えたことを脳に深く刻む時でもあります。
睡眠は、脳の修復のために
とても大事な時間になります。
身体の疲れは、横になるだけでも
ある程度回復しますが、
疲れた脳を回復させるには、
睡眠以外には方法がないのです。
ですので、記憶したいものがあっても
睡眠をとらなければ脳に記憶として
定着さえることができなくなってしまうのです。
大人になってからも
勉強の機会は意外と多いものですが、
学生時代と違って、勉強に充てる時間には
残念ながら限りがあります。
資格取得などの勉強には、
当然「記憶する」という作業が必要不可欠ですが、
ここで睡眠は「記憶」の定着に
大きな役割を担っています。
たとえば、ある実験では、
24個の単語を夜22時15分から23時まで学習し、
暗記できた単語が60%に達した時点で学習をやめ
一方のグループはそのまま起きていさせ、
他方は睡眠をとらせ、
3時間後の午前2時に再びテストを行いました。
すると・・・
起きていたグループに比べて
睡眠をとったグループの方が32.4%も
成績が向上していたというのです。
「長期記憶」の定着に、
睡眠は大きな役割を果たしていることがわかります。
私たちの脳は日々五感を通して、
さまざまな情報が入ってきます。
たとえば、
習い事で英会話教室に行くとしたら、
それまでの車や電車の中で見た景色、広告、車、電車の音など、
インプットされた情報は重要であるかないかに関わらず、
すべて私たちの脳の中にいったん蓄積されます。
情報が蓄積される一方ならば、
コンピュータのハードディスクと同様に
記憶容量はパンクしてしまいます。
インプットされた情報を
必要なものと不必要なものとに選別して、
必要なものは記憶させ、
不要なものは削除するという作業が
脳内で毎日行なわれる、それが睡眠なのです。
試験の前に遅くまで勉強したり、
徹夜をしてしまうとせっかく覚えても
睡眠による記憶の定着ができないですね。
具体的に何時間寝ると定着されるかというと、
世界的な脳科学者たちのデータでは、
1日6時間から7時間程度となっています。
大切なことは・・・
この6時間から7時間の睡眠時間が
連続した時間ということで、
2時間起きて3時間寝るというような
分断した睡眠では脳に定着するのは難しくなります。
逆に言うと、
記憶したいものがある時は寝る直前に勉強し、
翌朝もう1度復習するという方法が、
最も効果があると言われています。
ところで、
私たちが眠くなるということには
2つのケースがあるといいます。
ひとつは、疲れがたまり、睡眠中枢に働きかけて
眠気を誘発される場合(ホメオスタシス)です。
二つ目は、人は疲れに関係なく体内時計によって
一定の時刻になると眠くなる場合があります。
サーカディアンリズムですね。
朝目覚めて光の刺激を得た15~16時間後に、
体温を下げたり、呼吸や脈拍、血圧を低くしたりして
眠るために適した生理的変化を引き起こす
メラトニンが分泌させ、眠気を催させます。
つまり、
眠りたい時刻の15~16時間前に起床すれば、
快適な眠りにつくことができる可能性が
高いということです。
このように睡眠時には、
脳は休むのではなく深く刻み込む重要な作業を
しているようですね。
眠いのに我慢して夜遅く勉強したり、
一夜漬けで暗記する方法は、
大変効率が悪いようです。
したがって、早寝早起きを心がけることと、
ゆとりを持って、学ぶことで、
脳に十分な作業時間を持たせてあげましょう。
今日一日みなさまが幸せでありますように・・・
………☆☆☆ 編集後記 ☆☆☆………
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