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脳と心のつながりとは・・・

脳と心のつながりとは・・・
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脳と心のつながりとは・・・

 

「心」とは何だろう?

「心は体のどこにある?
と問われたときに、左胸の上に手を当てて
「ここです」と答える方は案外多いようです。

確かに、日本語で言うところの「心」には

「気持ち」あるいは「気分」など、
いわゆる「情動」的なものが含まれています。

「心を動かされる」とか、
「心を悩ます」というように言いますね・・・

このようなことから、
「心」が「心臓」にあるという気持ちになるのは、
ごく自然なことでしょう。

 

「心」を各個人のアイデンティティーを
表すものと捉えた場合に、体の中で
他の人のもの(あるいは人工臓器)に
置き換えられない臓器として「脳」が
浮かび上がってきます。

そう、その人それぞれの「心」をつくりだしているのは、
実は「脳」つまり「脳味噌」なのです。

 

ということは、「心」も「体」の一部と
考えることができます。

 

「脳」が損なわれる病気が「心」を変えてしまう
ということもあります。

例えばアルツハイマー病という脳の病気は、
主に大脳皮質という脳の部分に存在している
神経細胞が失われていくことによって生じます。

 

そのことによって、呆けたり、
人格が変わってしまうのです。

 

現在、脳研究者は「心は脳がつむぎ出すもの」と
捉えています。

別の言い方をすれば、
「心は脳の内的現象」です。

ここでいう「心」には非常に広い意味の精神活動、
すなわち、認知、情動、意志決定、言語発露、
記憶、学習などが含まれます。

どのようにしてこのような心の営みが
成り立つかというと、それは脳の中にある
数百億もの細胞の秩序だった働きに依存しているのです。

 

心の重要な機能である記憶が
脳全体に蓄えられているのか、
それとも特定の部位に蓄えられているのかという、
いわゆる記憶痕跡の全体論と局在論の議論でしょう。

 

現在に至るまでほとんどの脳破壊実験は、
記憶、知覚、運動など全てについて、
ある特定の部位が特定の機能により
大きく関わっていることを示しています。

 

それでもなお、Lashley博士の指摘、
すなわち、脳に広く分布するニューロンが
同じような能力を獲得し特定の機能に寄与し得る、
という考えが否定されたわけではありません。

 

研究から、特に学習による情報の形成や表現に関しては、
脳は全体的あるいは広範囲に働いています。

個々の部位はそれぞれある程度
異なる役割を分担しているものの、
役割の違いは相対的にあり、常に
脳全体の中で協調して働いていることが
わかります。

 

すなわち、脳の全体論と局在論は
決して対立する考え方ではなく、
個々の部位の役割は脳全体の中で決まり、
脳全体は常に多数の部位を協調させるよう
働いていることになります。

 

これは脳をマクロに眺めた時だけでなく、
脳を構成する神経回路網とニューロンの間にも
成り立つ考えです。

 

たしかに一つ一つのニューロンは、
まるで異なる役割を持つかのように
個性的な活動を示します。

 

しかしニューロンは他の多くの
ニューロンからの入力がなければ活動できません。

 

また、近接したニューロン同士は同期して
一緒に活動することが多く、また
脳が表現する情報が変わると
そのような同期が生じたり消えたりすることも
わかっています。

つまり一つ一つのニューロンは、
一緒に神経回路網を作る他の多くの
ニューロンとの関係の中でその役割が決まります。

 

また全体の神経回路網はその中のニューロンを
協調させるよう働いていることになります。

 

このように、マクロからミクロまでまたがった
いわば「全体と部分の自律的な協調」こそが、
脳の脳たる特性かもしれません。

 

結局、心の実体である脳の情報表現が
局在的であると同時に全体的でもあることは
間違いなさそうです。

 

このことから脳の緻密な
一つ一つのニューロンの働きが、
脳全体に調和して一つの心の形成、
人間形成をしていることは、とても神秘的に感じます。

 

今後の研究解明が望まれます。

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