アンチエイジングは予防医学?!
私たちは誰でも、歳をとっていくものです。
これは極、自然なことです。
でも昔からあるように生老病死は、
越えられない絶対的なものとされてきました。
しかし、この中の「老」、つまり老化は
アンチエイジングの中でも予防できるものであり
治療できるものとして進化しています。
アンチエイジング医学は
一般診療科目全般だけでなく、運動生理学、栄養学、
美容皮膚科学、東洋医学、代替補完医療、補助栄養学、
遺伝子診断、住環境学と多種多様です。
そして、アンチエイジング医学そのものが
統合医療であるといえます。
この広範囲の領域の中で
共通したアプローチはというと現時点では
3つが挙げられます。
①「デトックス」
②「ホルモンバランスの調整」、
そして
③「抗酸化」です。
一般診療でも運動療法や栄養療法でも、
あるいは美容医療でも現在のアンチエイジング医学の
アプローチはこの3つのいずれかに分類できます。
「加齢は防ぐことはできません。
しかし、老化は生涯にわたって
予防することができる。
従って、アンチエイジング医学とは
生涯に及ぶ「積極的予防医学」とも言い換えられる」と
国際抗老化再生医療学会 理事長の松山氏は
となえています。
アンチエイジングが「予防」を超え、
応用治療にまで及んでいます。
例えば、がんを例に挙げると、
従来の外科手術と抗がん剤や放射線治療に加え、
栄養療法やデトックス療法を加えた
補完医療を加えることによる統合医療が
それに当たります。
「良い」といわれる治療法の中から、
患者の状態や体質に合ったもの、
QOL(生活の質)向上に貢献するものや
緩和ケアに役立つものを
各種組み合わせるというのが、統合医療です。
こうした統合医療は、今後、
遺伝子診断と個別治療、幹細胞療法が
主体となるであろうと松山氏はいいます。
すでにこれはアメリカで始まっており
「先進統合医療」と呼ばれています。
ガンの治療に対しては、
未だに厚労省の策定したガイドラインに則って
抗がん剤投与で、混合医療が認められていないため、
日本ではオーダーメイドの治療をすることができないことが
最大のネックになっています。
アンチエイジングとは、
加齢に立ち向かうことではなく、
老化を予防することであり、最先端の治療と
統合医療により加齢で生じる
マイナス面を克服することが
可能になってきているということでしょうか。
統合医療が先進統合医療にステップアップし、
今までとはまた違う進化したものとして
期待できるように思います。