梅雨と心の関係は?!
6月ころになると、梅雨だから、
調子が悪いとか、鬱っぽくなってきた…
とかいうお話しをよくききませんか?
四季の移り変わりの中の一つの現象、
「梅雨」になった時、心に何が起こるのか?
またその対処はどうしたらいいのか、
考えてみたいと思います。
まず、雨の日に気持ちが憂鬱になってしまう理由は、
気候によるストレスが大きく関係しています。
気圧・温度・湿度の変化に
心と身体が一生懸命順応しようとしますが、
負荷がかかることによってストレスが
生じているのです。
なんとなく体調不良を感じる原因は、
季節の変わり目に頻繁に起こる
“気圧の変化”や“気温の変化”のようです。
このような気象要素が、
体や心にストレスをもたらすものを総じて
“気象病”といいます。
梅雨時期は、
晴れと雨を頻繁に繰り返す天気となります。
つまり、日ごとの気圧の変化が激しいのです。
また、肌寒かった翌日、真夏のような暑さになるなど、
気温差の激しい時期でもあります。
このような“気圧の変化”や“気温の変化”は
身体にとって大きなストレスになります。
この天気によるストレスに、
日常生活で感じる精神的ストレスが加わって、
“自律神経の乱れ”を引き起こすのです。
自律神経が乱れると・・・
「やる気が出ない」といった心の不調だけでなく、
「手足が冷える」「肩がこる」「体がだるい」
「頭が痛い」など、体にも不調が出てきます。
また、梅雨の時期は太陽光不足により
体内時計がくるい、ストレスや気持ちの
落ち込みが生じます。
その原因のひとつとして、
体内時計に働きかけ、自然な眠りを導き出す
睡眠ホルモンの『メラトニン』の
分泌バランスが崩れることが影響しています。
日照時間が短い梅雨の時期は、
メラトニンの分泌のタイミングが遅れたり、
過剰になったりするため、睡眠の質が
低下してしまいます。
そのため、心身へ負担がかかってしまうのです。
さらに、心のバランスを整える働きがある
神経伝達物質の『セロトニン』は、
日光を浴びることで増えるため、
日照不足により光の刺激が減ると
セロトニンも減り、精神のバランスが
崩れやすくなるとも言われています。
そのため、梅雨の合間の貴重な晴れの日には、
できる限り自然な太陽の光を浴びるようにしてください。
さらに、ストレスは精神的なものだけ
と思われがちですが、梅雨の時期のように、
気候によるストレスが憂鬱な気分を
導き出してしまっている場合は、
精神的なケアだけではストレス対策にはなりません。
心と身体はつながっているので、
身体のケアをすることで
心のバランスを保つこともできるのです。
たとえば、運動不足のために
セロトニン不足を導き出してしまっていることも
あります。
雨が降っているから、
歩くことが億劫でタクシーを使ってしまったり、
極力外出を控えたりなど、
身体を動かさない時間が長くなると、
背筋が伸びず、肩をまるめる姿勢が
定着してしまいます。
そして、血液循環や自律神経の働きが悪くなり、
心身の不調を招き、マイナス感情が
発生しやすくなります。
そのため、雨が降ってもできるような、
室内での適度な運動の工夫や、
晴れの日には、なるべく身体を動かすことに
意識を持っていくことが大事になります。
では次回は、
梅雨時期の体調不良・心の不安定を
少しでも改善する方法を考えてみましょう!