梅雨の時期や季節の変わり目など、
精神的に不安定になりやすいということを、
以前、メールマガジン講座でお話ししました。
気圧・温度・湿度の変化に心と身体が
一生懸命順応しようとしますが、負荷がかかることによって
ストレスが生じてしまうのですね。
また頭痛というのもやっかいで、
何をやっていても楽しくなくなります。
うっとうしい頭痛には、
日頃からどのようなセルフケアに努めればいいのでしょうか。
なにかと憂鬱な頭痛。頭痛に襲われると
誰もが思わず頭に手を当て、頭皮を
もみほぐしたりということを本能的に行います。
頭のツボ押しやマッサージで血行を良くすることが
頭痛緩和につながることを経験的に知っているからです。
ただ、こうした頭のツボ押しやマッサージで
解消される頭痛は「緊張型頭痛」と
呼ばれるタイプのみのようです。
「緊張型頭痛」は、女性に多くみられ、
我慢をすれば日常生活に支障をきたさない
程度の痛みですが、数日間だらだらと続く、
といった特徴があります。
「緊張型頭痛」については、.
肉体的ストレスと精神的ストレスから
僧帽筋(後頚部から肩、背中まで繋がっている筋肉)
全体が緊張し、血管が収縮することから
酸素不足、代謝異常が起こり、老廃物が蓄積し
、痛みや不快感が引き起こされるといいます。
そのため伝統的なツボ押しやストレッチは
やはり効果的といいます。
また、首や肩を温めることも「緊張型頭痛」の
緩和に有効で、蒸しタオルで首筋を温めたり、
入浴することも効果的といいます。
軽い運動やストレッチ、座ったままでの
首回しや肩たたき、肩の上げ下げなど
簡単な運動で十分なので、パソコン作業など
長時間同じ姿勢でいる人はこまめに軽い運動を
するよう心がけましょう。
ところで、今、20代-40代の女性の5人に1人が
頭痛持ちといわれます。
1)女性ホルモンのエストロゲンの減少
(生理周期と関係)
2)男性に比べて筋肉量の少ない体型
(冷えや低血圧、低体温の原因と同様)
3)遺伝、が原因として考えられるといいます。
女性ホルモンや遺伝が原因で頭痛が起こっている場合、
頭痛を完璧に解消する方法はないといいます。
頭痛には、前述の「緊張型頭痛」以外に、
「偏頭痛」というものがあります。
偏頭痛は若い女性に多く、拍動性で、
吐き気や光過敏、音過敏、視覚前兆などを
伴うといった特徴があります。
痛みがかなり強く、我慢できずに薬を
飲みたくなるほどのもので、寝込む程の頭痛が
月に1回以上ある人は偏頭痛と判断されるそうです。
ただ、この「偏頭痛」は「緊張型頭痛」と
同じような方法では解消します。
偏頭痛は、体内ホルモンセロトニンの減少により
血管が拡張することで誘発されることが
判っています。
従ってそのため、「緊張型頭痛」のように
温めたり入浴したりすると痛みが余計に
増すことがあるため注意が必要といいます。
応急処置としては
こめかみや目の周りを冷たいタオルで
冷やすことが効果的で、入浴も避けた方が
無難、暗く静かな部屋で安静に休むことが
一番効果的な対処と言われています。
近年増えている「緊張型頭痛」と「偏頭痛」の
ミックス型頭痛のタイプで、「温めるか、冷やすか」
「動かすか、安静にするか」、それぞれ対処法が
異なります。
まずは自分の頭痛がどのタイプかを
見極めることが大切です。
近年は「緊張型頭痛」と「偏頭痛」の
ミックス型も増えてきているため、
「偏頭痛」の対処を優先させ、冷やして
安静にしておくほうが効果的のようです。
その他、「群発頭痛」というタイプもあります。
これは男性に多く、目の奥やこめかみが
えぐられるような激しい痛みが
1-2ヶ月続くという恐ろしいものですが、
セフケアでは治らないため、早急に病院へ
行くことが大事です。
普段から頭痛に慣れてしまうと、
この二次性頭痛が起こっても、我慢して
ぎりぎりまで放置しておく人がとても多いですが、
どんな頭痛でも「たかが頭痛」と見過ごさず、
二次性頭痛の可能性を疑い、適切な処置をすることが
大切です。