驚異的な記憶能力は誰もが持っている?!
サヴァン症候群と呼ばれる症状を
みなさんは知っていますでしょうか?
その能力といえば、驚異的なものがあります。
たとえば・・・
・航空写真を少し見ただけで、
細部にわたるまで描き起こすことができる(映像記憶)
・1分間で本を10ページ以上、
正確に写真的に記憶してしまう
・動物をひと目みただけで、
正確にその姿を粘土細工に再現する
などなど、潜在的な認知力が非常に高いのです。
神経科学者のアラン・スナイダー氏は、
サヴァン症候群と呼ばれる症状の人々に
見られるような潜在的な認知力が、
あらゆる人の中に眠っており、
脳にちょっとした電気ショックを与えるだけで、
この潜在能力を引き出せる可能性があると
考えています。
■ サヴァン症候群とは・・・
自閉症や知的障害のある方のうち、
ある特定の分野に限って非常に優れた能力を
持っている人のこと
自閉症患者の10人にひとり,
脳損傷患者あるいは知的障害者の
2000人にひとりの割合でみられる。
自閉症の特徴であるコミュニケーション力が
少ないため、組織で生活をすることは難しい。
■ サヴァン症候群の原因は、不明
諸説として考えられている原因が
まず脳の変形です。
脳機能の一部に障害があるために、
脳がそれを補おうとして変形し、
類稀なる才能が開花したという説です。
さらに最近,一部の痴呆症患者に
サヴァンに似た徴候が突然出現すると
報告されたことから,すべての人の脳に
天才的な才能がひそんでいる可能性も
考えられるようになりました。
これを証明するような研究発表がされています。
以下がその文面です。
研究の基盤となっている潜在記憶研究で、
人間の驚くべき記憶能力が明らかになってきました。
すなわち、わずかに注意を向けて
見たり聴いたりした意味のない感覚情報を
人間は、少なくとも数ヶ月単位で蓄えている
という新事実です。
何気なく注意を向けた感覚情報などは
すぐに消えてしまい、記憶として残っているとは
到底思えませが、その情報を人間が
長期にわたって蓄えていると考えざるを得ない
確実な結果が得られています。
この結果によれば、注意を向けた瞬間に
感覚情報が脳内に蓄積されると
考えざるを得ないことになります。
毎日私たちは膨大な感覚情報を
受け取っています。
それらの情報を数ヶ月単位で蓄えるとすれば、
信じられないほど膨大な情報を、
私たちが有限のニューロンで表現し、
蓄え、瞬間的にそれを再構成できる
しくみがあるはずです(それは可能でしょうか?)。
数ヶ月単位で情報が保持されるとすれば、
その原因は脳内の物質的な変化に帰属する
必要があります。
まだまだ原因がわからないにしても、
私たち誰にもこのような能力があるということが
わかってきていることは、画期的なことです。
大いに自分に自信をもって、学んでいきたいものです。