物忘れはワーキングメモリーの劣化が原因??
ワーキングメモリは、生活の中の
「メモを取るまででもないこと」を
頭の中に一時置いておくことが出来る機能です。
このワーキングメモリーは、
情報を一時的に保ちながら操作するための領域で、
暗算や会話、思考能力等に影響します。
瞬時に一時記憶して、
それを活用しながら行動しているとき、
このワーキングメモリがフル活動している
ということです。
ちょっとした数を頭の中に描きながら
計算しなくてはならないとき、この作業が
ワーキングメモリで行われています。
人と会話をするときもそうです。
会話の内容を踏まえ、
理解しながら次の言葉を発する、という動作は
ワーキングメモリの活動なくしては成り立ちません。
買い物をしている時、あれが必要、これが必要と考えます。
これもワーキングメモリの活動です。
この時、話しかけられると、
「あれ、何が必要なんだっけ?」と
忘れてしまうことがあります。
このことからもワーキングメモリは
「心のメモ」ということがいえるでしょう。
ワーキングメモリは領域が限られているので、
一度にたくさんのことは出来ないのです。
創造性のある思考をするときにも
ワーキングメモリが使われます。
ワーキングメモリ領域が広い人は、
普通より創造の幅が広いことが分かっています。
人は新しい物事や計画を作るとき、
経験の中から思考がスタートします。
ワーキングメモリが狭い人は
その経験の中から思考が抜け出せず、
ワーキングメモリが広い人は、
もっと広い発想で思考を繰り広げていくことが
できるそうです。
物忘れは年とともに表面化してきますが、
これは、ワーキングメモリの劣化とも言えます。
ワーキングメモリは前頭前野にあり、
思考における重要な役割を果たしています。
このワーキングメモリが劣化すると、
「あれ、何をしようとしていたんだっけ」、
会話時も「あれ、会話が理解できない…」と、
いろいろなことに支障をきたしてきます。
こうならないように、ワーキングメモリを鍛えておきましょう。
それではその鍛え方とは・・・
人は一度に覚えられる(ワーキングメモリに記憶できる)
数字の数が5個~9個ほどだと言われています。
「マジックナンバー7」といわれるものですね。
郵便番号くらいの長さです。
単語も短いほうが覚えられるのも、
ワーキングメモリの領域に限りがあるからです。
ワーキングメモリを鍛えると、
数字なら20個ほどを覚えられたり等、
成長することが出来るといいます。
ワーキングメモリ領域が広がれば、
会話の理解度も上がり、ど忘れも減り、
冴えた頭になることが出来るでしょう。
日常で鍛える方法としては・・・
・ 新聞を10文字くらいのブロック単位で見て読んでいく
・ 看板を見たらぱっと記憶し、見ないでぱっと
頭の中に描いてみる
・ 会話の際、相手の話をよくよく覚えるように聞く
・ 歌を歌う時は、歌詞を見ながらではなく、
歌詞をぱっと見て、目をそらして歌う。
以上のようなトレーニング・意識を熟成させながら、
脳をトレーニングして、常に脳が
活性化している状態を作っていきましょう!