趣味をもつことが脳に影響する?!
1位 テレビ
2位 ごろ寝
3位 おいしいものを食べに行く
4位 DVD/ビデオ
これは何の順位?
と思いきや、日本人の余暇の過ごし方の
上位ランキングなのです。
インターネットが盛んである現代でも、
根強い人気なのが、テレビのようです。
ちなみにアメリカ人の場合は、
ハイキングにいったり、野球したり、映画を見に行ったりするなど
あまりお金をかけない過ごし方が多いようです。
アメリカでは土地が有り余っていますから、
自然に親しんだりスポーツをやる傾向の方が
強いのでしょうね。
このように、
仕事以外での日本人の時間の使い方は、
圧倒的にテレビを見ることが多く、
それ以外では家族となんとなく過ごしたり、
普段の忙しさから、ひたすら脳を休めているようです。
趣味に打ち込むとか読書をするといった
余暇の過ごし方は、欧米諸国に比べて
著しく少ないのが日本の現状です。
そこで、脳を活性化し、ストレスと軽減、
そして心を開放するための有効な方法として、
継続して打ち込める大人の趣味を持つことをおすすめします。
趣味の効用で共通するのは、
前頭葉を使うことによって脳全体を
活性化することです。
では、「趣味を持つこと」の効果・効用とは・・・それは、
① 心が前向きになり、意欲が向上する
仕事や日常生活の場では、
「しなければならないので、仕方なしにやる」
ことが大半を占めているのが現実です。
だからこのギャップがストレスになるのです。
でも、自分の好きな趣味ならすべて自分の意志で決め、
心から楽しむことができます。
やり続けることによって、
その趣味に関する知識、技能、技術が高まれば、
さらに深い喜びが待っています。
②偏った脳のバランスを整える
仕事で使う脳は、
自分の専門領域に関する部分に偏って使います。
頭を使う仕事をやっているから大丈夫とは
言い切れないのです。
趣味で使う脳は、
たいていのものが左脳(言語・論理など)よりも
右脳(イメージ・空間認識など)を中心に使います。
また、計画、創意工夫、実行といった
前頭葉の機能も、趣味はフルに活用します。
③ストレスの解消に役立つ
社会生活を営む以上、
ストレスを完全に避けることはできません。
ストレスはあることに執着し、こだわることで生まれ、
あるいは拡大されます。
あるいは2つないし3つのことが
どちらも捨てられない、選べない、
という状態(ジレンマ、トリレンマ)からも、
ストレスは生まれます。
そうしたストレスはなかなか理性で
解決できないので、気晴らしが必要です。
この時に趣味を持つことは役立ちます。
気晴らしは、「大事なことから逃げている」と
考えられがちですが、そんなことはありません。
心をリフレッシュして戻ってくるのです。
そして、問題解決の力を蓄えるのです。
④ボケ防止に効果がある
ボケ(認知症)は物忘れから始まる
といわれますが、前頭葉(厳密には前頭前野)の
機能が衰えてくる病気でもあります。
前頭葉は計画、創意工夫、実行などを
つかさどる脳の司令室の役割を担っていますから、
この機能が弱まると普通に人間らしく
生活することが困難になってきます。
趣味の多くは脳全体をまんべんなく
使いますが、その中でも前頭葉の働きが
欠かせません。
あまり頭脳を使っていないように見える趣味でも
実は高度な人間の精神活動が前頭葉で
行われているのです。
「趣味を持った人はぼけにくい」といわれるのは
そのためです。
⑤周囲の人に認められる
趣味は一人でできるものと、
囲碁・将棋や合唱・合奏など、
一人ではできないものがあります。
一人でやる趣味のほうが圧倒的に多いのですが、
決して孤独ではありません。
物を作る趣味では、
家族やその作品を見てほめてくれたりすることで、
承認された充実感を感じることができます。
お世辞でも本当にうまくなれる
きっかけになればよいのですから…。
趣味仲間から、自分の存在が認められた
という気持ち・うれしさに生きる喜びになります。
⑥より深い人間関係が築ける
社会的な人間関係が築きやすいのは、
共通の目標を持ったもの同士か、
共通の敵を持ったもの同士です。
後者の関係は一時的でもろいものですが、
趣味の場合は「好きな世界」という
共通の土俵を持っています。
もちろん、良好な人間関係には
性格的な相性も影響してきますが、
その不足分を補って余りあるのが
趣味という強い絆です。
⑦新しい個性や才能を発見
ほとんどの趣味は才能などなくても
始められます。
そもそも、入門以前から才能を持った人など
存在するのかどうか…?
あまりの面白さに、ついのめり込んでしまって、
その結果上達するというのが普通のパターンです。
人よりも上達が早いと、
「ひょっとして才能があるのかな」と
思うことがあるかもしれません。
あるいは人からそう言われることもあるでしょう。
趣味が高じて仕事になってしまうのは、
こんな場合です。
このように、
定年後に趣味を持っているのと、いないのでは、
脳に対する若さや活性化度が違います。
趣味が全然ないという方は、
今から、楽しみを探しておくとよいですよ^^