ウォーキングと脳活性
脳研究では、「アルツハイマー病発症の危険性を
運動によって改善した」という最新報告もあります。
これは、アメリカ医師会が、08年9月に発表したものです。
アルツハイマー病になる危険性のある高齢者に、
週3回、50分ずつのエクササイズ(多くはウォーキング)を
6か月続けてもらったところ、
認知障害の改善が見られたということです。
そのなかでも、最も改善が見られた人は、
1日1万歩歩いていたということがわかりました。
ただし、これはあくまでも予防の段階です。
アルツハイマーは、不可逆性で進行性の脳疾患で、
記憶力と認知能力をゆっくりと破壊していく病気です。
そのため、残念ながらウォーキングは治療法ではありません。
ウォーキングは軽度認識障害(MCI)やアルツハイマー病の
患者だけでなく、成人健常者の認識低下を
遅らせる可能性があるそうです。
MCIの場合は、高齢者によくある物忘れを上回る
認知的問題や記憶障害を示しますが、
まだアルツハイマー病で見られる症状ほどは
重度でありません。
しかし、患者の約半数がアルツハイマー病に
移行するといわれています。
脳容積は脳のバイタルサインです。
脳が小さくなるということは
脳細胞が死んでいるということです。
しかし容積が比較的大きいままであれば
脳の健康は維持されているといわれています。
大きな身体的活動量は大きな脳容積と
関係するということです。
認知障害のある患者が脳容積を維持し
認識低下速度をゆるやかにするには、
週に少なくとも約8キロメートル
歩く必要があるという研究結果がでています。
成人健常者が脳容積を維持し認識低下の
危険性を有意に減らすには、週に少なくとも、
約9.7キロメートル歩く必要があるということです。
歩くことはやはりとても重要なことなのですね。
ウォーキングは認知症・アルツハイマーに対する
脳の耐性を改善して、記憶障害を長期にわたって
軽減できるということです。
いかがですか?
何気に歩くことがとても大切であることが
わかると思います。
それも週にどのくらい歩った方がよいのか、
わかりました!
みんなで日々心がけましょう!